動画マーケティングの知っておきたい手法「HHH戦略」とは?効果と事例を解説

スマートフォンやSNSが普及する中、Webマーケティングにおいて「動画」を活用した施策は必須とも言えます。 しかし、「動画マーケティングに手を出せていない」「正しい手法が分からない」という人もいるのではないでしょうか。
 今回は、動画マーケティングの目的や手法、メリット・デメリットについて解説します。具体的な活用方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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動画マーケティングとは?

動画マーケティングとは、動画を通して商品やサービスの集客を行うWebマーケティング施策の一つです。 例えば、YouTubeで商品やサービスの紹介をしたり、ターゲットが興味や関心を持ちやすいコンテンツを提供したりといったさまざまな手法があります。

動画を使うことで、商品やサービスをより魅力的にアピールすることができ、自社の雰囲気を伝えるブランディングに活用できます。

動画マーケティングの目的は?どう使う?

動画マーケティングの目的には、「商品の認知度や理解度を上げる」「コンバージョンを獲得する」「ブランディング」の3つがあります。 動画マーケティングは、テキストや写真では伝わりにくい雰囲気や具体的なイメージを伝えられるため、商品の認知度や理解度を上げることに適しています。
このように商品やブランドの認知度や理解度を高めつつ、ブランディングによってファンを獲得していくことで効果的にコンバージョンへと繋げられるのが強みです。

動画マーケティングの手法は?

動画マーケティングを始める前に覚えておきたい手法として「HHH戦略」があります。 ここでは、動画マーケティングで成果を獲得するために有効な「HHH(スリーエイチ)戦略」について解説します。

Googleが提唱した「HHH戦略」が基本

「HHH戦略」とは、2014年からGoogleが提唱している、YouTubeを使った動画マーケティングにおいて重要となる戦略のことです。 動画マーケティングでは、HHH戦略が基本となるため覚えておきましょう。
 HHH(スリーエイチ)は「Hero動画」「Hub動画」「Help動画」の頭文字で、3タイプの動画を適切な場所・タイミングで配信することで、より成果の上げやすい動画マーケティングを展開できるという考え方です。

まずはじめに企業の認知度を広めることを目的としているのが「Hero動画」です。多くのユーザーに対してアプローチを仕掛け、まだ貴社の製品やサービスを知らない層に向けて発信していきます。

そしてある程度商品やサービスが認知され始めたら、「Hub動画」に移行します。
Hub動画は、商品に興味を持ってくれた見込み顧客に対して、魅力をアピールしてコンバージョンに繋げることが目的です。

最後は、商品やサービスを利用している顧客に対してサポートを行う「Help動画」を作ります。
使い方の解説やトラブル時の対処法など、顧客が困ったときに解決できる内容の動画を制作することで、満足度を高めリピーターやファンの獲得にも繋げられます。

動画マーケティングの活用方法は?3つの種類を紹介

動画マーケティングは、具体的にどのような活用方法があるのでしょうか。活用方法を知ることで、自社に合ったマーケティング方法を見つけることができます。

ここでは、動画を活用したマーケティングの3つの種類について紹介します。

1.ウェビナー/オンラインセミナー

オンライン上で行うセミナー形式の動画コンテンツで、参加者とリアルタイムでコミュニケーションを取りながらコンテンツを届けられることが特徴です。 オフライン開催のセミナーでは、会場のレンタル費やスタッフの人件費、資料の作成、飲食代などに多くのコストがかかります。
しかし、ウェビナーであれば上記のコストを削減できることがメリットです。 資料請求やアンケート、申し込みなどで参加者の情報を集めることで見込み顧客の獲得にもつながります。
また直接足を運ぶ必要のあるオフライン開催に比べて、オンラインセミナーはどこからでも気軽に参加できることから、集客力が高いと言えるでしょう。

2.動画広告

動画広告は、「記憶に残りやすい」という特性を活かして、主に認知獲得のために活用される方法の一つです。 例えば、YouTubeの動画再生前に流れる数秒の広告や、広告バナーを動画で表示させるといった方法があります。
特にYouTubeの広告はほとんどが数秒〜数十秒でスキップされやすいため、印象に残る広告を作らなければなりません。 テレビCMとは異なり、性別・年齢・地域などで絞り込み、狙った層にパーソナライズされた動画を届ける方法もあるため、よりターゲットにアプローチしやすいことがメリットです。

3.動画メディア

動画コンテンツを制作して、自社サイトやYouTubeの公式チャンネルで配信する方法です。 商品の紹介や使い方はもちろん、企業のイメージを伝えることで商品に対する理解度を深めやすく、ブランディングにも適した施策です。
具体的には、見込み顧客が興味や関心を持ちやすいお役立ち情報や、インフルエンサーを活用した方法などがあります。一度限りではなく継続的に情報を発信することができるため、ファンやリピーターを獲得しやすい方法と言えます。

動画マーケティングの効果はどのくらい?動画がもたらす2つの効果

動画マーケティングにはさまざまな活用方法がありますが、実際に効果はどのくらいあるのでしょうか。 幅広いユーザー層にアプローチできる テキストでは伝えにくい情報を短時間で伝えられる ここでは、動画がもたらす2つの効果について解説します。

1.幅広いユーザー層にアプローチできる

動画マーケティングは、幅広いユーザー層に訴求できる力があります。 ここ数年の間で、インターネットやSNSの普及率は大幅に増加しました。今後もインターネットを通じてより多くの人が動画を利用するでしょう。
SNSの動画広告やYouTubeなどのプラットフォームを活用することで、より幅広いユーザーに向けてアプローチすることが可能です。

2.テキストでは伝えにくい情報を短時間で伝えられる

動画は、テキストだけでは伝えにくい多くの情報を発信できるため、うまく活用することでより訴求力の高いアプローチを行うことが可能です。
たとえ数秒程度の短い動画であっても、動的な表現によって商品やサービスの印象を強く残すことができます。 また、モバイルユーザーにとっては特に、長文のテキストコンテンツは見づらい印象を与えます。視認性が高い動画であれば、ユーザーの目に留まりやすくなることもメリットです。

動画マーケティングのメリット・デメリット

動画マーケティングを始める前に、メリットだけでなくデメリットについても知っておきましょう。デメリットを理解していないと、失敗してしまう可能性があるためです。 ここでは、動画マーケティングのメリット・デメリットを解説します。

動画マーケティングのメリット

動画マーケティングのメリットは以下の2つがあります。 SNSやWeb媒体など相性の良い媒体が多い 商品・会社のブランディングにも活用できる それぞれ解説します。

SNSやWeb媒体など相性の良い媒体が多い

動画マーケティングはSNSなどのコンテンツとも相性が良いことがメリットです。 近頃の動画マーケティングは、「拡散力」が重要です。
SNSと相性が良いことで拡散されやすく、より多くの人の目に留まりやすくなります。 SNSの普及が広がる現代社会において、動画マーケティングは欠かせない施策の一つと言えるでしょう。

商品・会社のブランディングにも活用できる

動画マーケティングは、商品・サービスの魅力を伝えるのはもちろん、企業そのものの好感度を高めるブランディング戦略としても有効です。 具体的には企業のイメージキャラクターを登場させる、印象強いBGMやカラーを取り入れるなどの方法があります。
テキストや写真だけでは企業独自の雰囲気を伝えにくいですが、動画のクリエイティブを工夫することで魅力的なブランディングに活用できることがメリットです。

動画マーケティングのデメリット

動画マーケティングにはデメリットもいくつか存在するため、頭に入れておきましょう。
製作費用がテキスト媒体と比較して高い ユーザーの知りたい情報だけを伝えるのが難しい ここでは、動画マーケティングのデメリットについて解説します。

制作費用がテキスト媒体と比較して高い

動画マーケティングでは、撮影機材や編集ソフトなどの費用や企画から撮影、編集までのコストが多くかかることがデメリットです。 ブログ記事なら人件費やサーバーレンタル費用のみでコンテンツを発信することができますが、動画制作には多くの費用が必要になります。
クオリティの高い動画を制作するためにはスキルを持ったプロに依頼する必要もあり、さらに高いコストが発生するケースもあるでしょう。 動画マーケティング施策を行うときは、費用対効果を分析しながら行うことがおすすめです。

ユーザーの知りたい情報だけを伝えるのが難しい

動画はWebサイトやブログ記事のように目次や一覧が用意されておらず、気になった情報にすぐさま辿り着くことができません。 動画のシークバーやスキップ機能を使って細かに情報を探す必要があります。そのため、ユーザーが知りたいと思っている情報だけを伝えることが難しいのです。
しかし最近では、YouTubeにチャプター(目次)を設定できる機能が追加され、ユーザーが知りたい情報にすぐさま辿り着けるようになりました。 長時間にわたる動画制作をした場合は、チャプター機能を活用することをおすすめします。

まとめ

今回は、動画マーケティングの目的や活用方法などについて解説しました。 動画マーケティングは、テキストなどのコンテンツに比べてより多くの人に、魅力的かつ深く商品を訴求できる施策です。
成果を出すためにクオリティの高い動画を制作するには、それなりのコストや工数がかかります。

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