インターネットの発達などとともに、映像マーケティングがビジネスを大きく左右する時代となりました。そのため、映像制作を依頼してビジネスに役立てたいと考える企業も多いことでしょう。依頼する際は、映像制作の流れや仕組みについて知っておくと安心です。今回は、具体的な映像制作のプロセスについて見ていきましょう。
目次
映像制作依頼をする前に!先に決めておくべきこと
依頼前にターゲットやコンセプトを固めておく
映像制作を依頼する前段階で、まずしておくべきことがあります。それは、どのような映像にしたいのかアイデアや映像のコンセプトをまとめることです。制作を依頼する側が制作者に自分たちの意思を伝えることは大変重要です。映像をマーケティングやサービスの一環として利用したいのならなおのこと、詳しく依頼主側のイメージを相手に説明する必要があります。
自社の製品やサービスについてもっとも詳しく知っているのは依頼主側であり、制作者にアイデア出しまで丸投げしてしまうと、視聴者に正しい情報が伝わらない恐れが出てきます。映像をビジネスに生かそうと思うとき、少なからず「このような映像を作りたい」というイメージを持つでしょう。ターゲットや映像の目的をしっかりと定めておくことで、依頼された側も制作がしやすくなります。
会社や自社製品のPR動画では特徴を簡潔にまとめる
法人として自社や自社製品のPR動画を依頼する際は、業務内容や製品などについて、できるだけ特徴を簡潔にまとめておくことが大切です。
映像は極力無駄をなくしてシンプルにまとめるのが鉄則です。PR動画の場合には魅力を伝えようとあれもこれもと内容を盛り込みたくなるかもしれませんが、基本的にひとつの映像で伝えたいことは厳選しなければなりません。さまざまな内容を詰め込みすぎると、散漫になってアピールしたいことが視聴者に伝わりにくくなるからです。もしもPRしたいことが複数にわたるなら、ひとつの映像に全て入れ込もうとはせず、複数に分けることも検討してみてください。映像自体も短くなるため、視聴者にとっても見やすく利便性が高いといえるでしょう。
まずはヒアリング!企画や構成を決定していく準備段階
はじめにするのは依頼者と制作者の話し合い
映像のイメージが固まったら、まずは制作会社とどのような映像にしたいのかを話し合います。制作者によるヒアリングは映像制作の最初の段階であるとともに、もっとも重要な段階であるといえます。
ここで依頼者側がうまく映像作品のコンセプトを制作者側に伝えられないと、途中で作品がブレてしまい、できあがった作品も何をいいたいのか分かりづらいものになりかねません。
また、作品の方向性がブレると撮り直しや再編集などで時間もコストもかかってしまうので注意が必要です。相手にイメージをより伝えやすくするために、文章だけではなく写真やイラストなども交えて話し合いを行うと相手の理解度も増すことでしょう。
ただし、どうしても映像に対するイメージがまとまらないというケースもあるかもしれません。そのような場合でも映像制作会社と話し合うことで、何らかのヒントを得られる可能性があります。相手は多種多様な映像を制作してきたプロなので、有用なアドバイスをたくさんもらえるかもしれません。いずれにせよ大切なことは依頼者と制作者の考えを一致させることなので、話し合いはじっくりと時間をかけて行うことが大切です。
概要が決まったら企画・構成の段階へ
話し合いの末おおよその概要が決まったら、今度はより具体的な企画案や構成案を立てる段階へと進みます。それに応じて、台本を作成したり撮影場所を探すロケハンをしたりなど撮影準備も行っていきます。
映像制作は撮影と編集だけではなく、企画・構成もとても重要なプロセスです。企画・構成は依頼者側からのヒアリングをもとに制作者側が行いますが、良い企画案・構成案を作ってもらうためにも、話し合いの段階で両者の考えを一致させておくことが重要です。
準備ができたら!撮影や素材制作の流れ
台本や撮影の準備などが整ったら実際の撮影へと入っていきます。また、台本に書かれているシーンを撮っていくのと並行して、必要に応じてCGの素材制作も行います。撮影期間の目安は映像の規模によって異なるので断言できませんが、映像制作費用をできるだけ低く抑えるため、制作者側は撮影日数が極力短くなるよう配慮するのが普通です。ちなみに、制作を依頼してから納品までの平均的な日数はだいたい2カ月ほどといわれています。(※1)
どうしてもすぐに映像が欲しいという場合でも編集作業の時間を削ることは難しいでしょう。しかし、スタジオ撮影のみにして撮影日数を短くできるのであれば、映像作品を早く手に入れることも可能です。
逆に、雪景色や夏の海などさまざまな素材が必要だったり、天候が重要なのにもかかわらずなかなか条件がそろわなかったりするケースでは、撮影にかかる日数が必然的に長くなることを留意してください。
素材が集まったら仮編集と本編集!音入れのチェックも!
仮編集で一度依頼者へ確認
撮影を終えて一通りの素材制作が完了したら、次は大まかな編集としての仮編集を行います。仮編集は台本通りに素材をつなぎ合わせ、おおよその作品の雰囲気を作っていくものです。「仮」と名前が付いていますが決して適当に編集するわけではなく、スタッフがナレーションを入れるなどなるべく完成品に近いものを作っていきます。
仮編集でできた映像は一度依頼者が確認し、問題がないかチェックしていきます。依頼者はこの段階で自分たちの意見をいっておかないと、最終的な作品を見て後悔することになりかねません。仮編集の段階では柔軟に変更が可能なので、遠慮なく思ったことを制作者に伝えていきましょう。
依頼者が仮編集にOKを出せばいよいよ本編集へと進みます。本編集ではナレーションが必要な場合はプロのナレーターから収録するなど、さらに映像作品の完成度を上げるため詰めの作業をしていきます。
音を入れて最終確認
映像の流れや内容が納得のいくものになっているか確認したら、BGMや効果音を加えて最終調整を行います。映像作品と聞くと視覚的な完成度ばかりに目がいってしまいがちですが、音も映像作品を大きく左右する大変重要なものです。実際に音を入れるだけで作品の雰囲気が変わるため、音に合わせて細かな修正をすることもあります。
映像と音がぴったりと一致して映像作品が一旦完成したら、試写を行い最後の微調整を行います。依頼者が最終的にOKを出したら納品やアーカイブのためにDVD化やWEB用のエンコード化を行い、映像制作作業が完了となります。
映像制作にはさまざまな工程がある!
映像制作にはさまざまな工程がある!
映像制作には細かな段階があり、その都度依頼者と制作者が確認しあって作品はできあがっていきます。納得のいく映像に仕上げるためには依頼者の協力も欠かすことができません。自社で映像作品を制作したいと考えている企業も、作品作りの流れはほとんど一緒です。まずはアイデアやコンセプトを出して話し合い、企画を立てていきます。次に、撮影準備を経て撮影を開始し、編集と確認を繰り返しながら映像作品を完成していきます。今後映像を効果的に使ってビジネスやマーケティングの幅を広げたいと考えているのなら、自社で映像制作を行える人材を育成してみるのも良い方法です。
まずは挑戦!行動に起こすことが大切!
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