最近では、YouTubeをはじめとする動画プラットフォームはもちろんのこと、SNSやWeb広告においても、動画広告を広く目にするようになりました。 実際に、このような動画を使った「動画マーケティング」は、ざまざまな業種で活用され、多くの実績を上げています。
しかし、そんな動画マーケティングに興味はあるものの「どうやって動画マーケティングを始めたらいいのかわからない……」と悩んでいる未経験の方も多いはず。
そこで今回は、動画マーケティングについて、活用事例や効果、目的などを徹底解説します。
企業でマーケティングや営業を担当している方はもちろん、動画マーケティングが未経験の方も、ぜひ参考にしてください。
\ ウェビナー・動画配信ツールをお探しなら「ネクプロ」 /
目次
動画マーケティングとは
動画マーケティングとは、動画を使って自社の商品やサービス、特徴や魅力などを発信するマーケティング手法の1つです。 商品の紹介動画を制作して自社のWebサイトに掲載したり、YouTubeやSNSなどに投稿して拡散するのが一般的な手法です。またその他にも、優秀な人材を確保するために自社のWebサイトや説明会などで会社の紹介動画を使用するといった動画マーケティングもあります。
このような動画マーケティングを効果的に行うためには、ただ漠然と動画を制作し、公開するだけでは足りません。動画コンテンツを効果的に活用するためには、マーケティングの戦略の立案や掲載する媒体を選ぶなど、入念な事前準備が必要です。また、動画を公開した後の再生回数や視聴者の属性などを詳細に調査し、効果の分析を行うことも重要となります。
このような戦略の立案から企画、動画の制作、公開、分析などの全ての工程を「動画マーケティング」と呼びます。
動画マーケティングで失敗しない5つのステップ
ここでは、動画マーケティングに失敗しない4つのステップを紹介します。
この4つの項目にそって動画を制作すれば、初めて動画マーケティングを行う方でも失敗のリスクを大きく減らすことができるでしょう。
ビジネスコンセプトを明確にする
動画マーケティングでは、商品やサービスの特徴やメリットを論理的に訴求し、相手企業に利益があることを説明する必要があります。 そこで、ビジネスコンセプトを明確にし「動画で伝えるべきことは何か」を決めた上で動画の制作と配信を行いましょう。
ターゲットを明確にする
マーケティングのポイントは、動画に限らずターゲットを明確にすることが基本です。
オンライン広告では、ターゲティングしたユーザーに対してのみ広告が配信されるため、ターゲットが明確でなければ広告自体が届かないケースがあります。 そこで、マーケティング活動のターゲットとなるペルソナ(架空の顧客像)を設定し、適切な動画広告を適切なタイミングで届けましょう。
ターゲット目線での動画設計する
動画の制作で失敗しがちなのが、制作側とユーザーの意図がずれた動画を制作してしまうことです。そこで、動画の制作は、常にターゲット目線で行いましょう。
ペルソナの設定を的確に行うことで、顧客が欲しい情報が見えてくるはずです。自社の売りだけではなく、実際に利用するユーザーの欲しい情報を洗い出して動画広告にしていきましょう。
適切な動画コンテンツを制作する
それぞれの企業で販売する商品やサービスの価格はさまざまです。そこで、その商品に見合った動画の制作を心がけましょう。
動画の制作費用も、商品と同じく差があるため、高額な商品であれば洗練した動画制作をプロに頼むことが求められるでしょう。また、分かりやすく説明するだけの動画であれば、自社のスタッフで親近感のある動画を制作する方が良いケースもあります。 費用対効果を考えながら、自社の規模や商品に合わせた動画を制作しましょう。
動画マーケティングの目的や活用方法
動画マーケティングの主な目的には「商品やサービスの認知度や理解度を向上させる」「購買意欲を上げる」「ブランディングする」の3つがあります。
商品やサービスの認知度や理解度を向上させるために、スマートフォンなどで気軽に見ることができる動画広告や紹介動画を制作し、配信することは非常に効果的な手法です。 ユーザーのニーズに合った動画を制作できれば、SNSなどを通じて多くの人に視聴・拡散してもらえる確率が高まります。そして、より多くの人に商品を認知してもらえるチャンスとなるでしょう。
また動画を活用することにより、テキストでは伝わりにくい商品の雰囲気やイメージをより具体的に伝えることができ、ユーザーの購買意欲を上げることができます。またそれ以外にも、動画によってブランドイメージを作ることで、ブランディングも可能となります。
動画マーケティングを行う際は、商品の認知度や理解度を上げ、良いイメージを持ってもらうことで購買意欲を高めたり、ブランディングによる企業イメージの向上と浸透を目指しましょう。
動画マーケティングがもたらす4つの効果
ここでは、動画マーケティングがもたらす4つの効果について、それぞれ解説します。
短時間で多くの情報を伝えられる
動画マーケティングでは、写真やテキストと比較して、短い時間で多くの情報を明確に伝えられる特徴があります。 動画は見るだけで情報を自動的に認識できるため、ユーザーはテキストのような読む労力を使わずに情報を入手できます。そこで動画を効果的に使えば、普通は興味を示さないユーザーに対しても、商品やサービスの購入を動機づけられる可能性があるのです。
理解度を深めてコンバージョン率を向上させる
動画マーケティングでは、テキストや写真では伝えきれない商品やサービスの魅力や特徴を詳細に表現できます。そして、映像にナレーションや字幕を追加すれば、さまざまな属性のユーザーにもわかりやすく伝えることができるでしょう。 ユーザーに商品やサービスの魅力を深く理解させることができれば「購入したい」という購買意欲が高まり、コンバージョンの確率の向上に期待できます。
SNS経由の拡散による幅広い層への宣伝効果
現在では、通信速度の高速化やスマートフォンの性能向上により、どこにいても気軽に動画を再生できるようになりました。 そこで、クリックして視聴されやすい、InstagramやTwitterなどのSNSを有効に使いましょう。動画が爆発的に拡散し「バズる」状態になると、ターゲットの属性以外の、幅広い層への宣伝効果も高まります。
SEO効果で検索結果の上位表示が期待できる
SEOで上位表示されやすい動画の特徴は「検索されやすい情報と関連した動画」や「 SNSなどで拡散され話題になった動画」です。 そしてGoogleから「質の高いコンテンツ」と評価されると、さらに上位表示されやすくなります。そこで実際に上位表示されている動画を検索し、その内容や特徴をチェックしてみると良いでしょう。上位表示されると、サイトの閲覧数や登録者数が急激に増加し、さらなる集客や購買促進につながるでしょう。
動画マーケティングの活用事例
ここでは、動画マーケティングの活用事例を紹介します。
以下の例を参考に、自社で活用したい動画を制作しましょう。
サービス・商品紹介動画
サービスや商品を動画で紹介することで、まだサービスや商品を認知していないユーザーに対し、サービスや商品に対する認知度だけでなく理解を深めてもらうことができるでしょう。 動画を使うことにより、ユーザーは「自社のサービスや商品でどのような成功体験ができるか」をイメージし、疑似体験できます。またサービスや商品によっては、製品ができるまでの工程やマインドなどを伝えることで、信頼感や安心感を与えることも可能です。
ブランディング動画
動画コンテンツは、企業のブランディングにも活躍します。それは、動画コンテンツがテキストよりもユーザーに直感的な訴求ができるからです。
見た目や音声などを使い、より多くの情報を一瞬で伝えることができる動画コンテンツは、ブランディングには最適な方法と言えるでしょう。ただし、コンテンツの制作意図を明確に定めておかなければ、思いとは逆のイメージが定着する可能性があります。そこで、動画の制作前にしっかりとコンセプトを設計しておきましょう。
ハウツー(How To)動画
How To動画とは、商品やサービスの使い方を具体的に紹介する動画のことで、新しい商品やサービスを紹介するのに適したマーケティングの手法です。
テキストでHow Toを伝える方法と比較すると、動画では圧倒的にわかりやすく伝えることができます。現在では動画配信による取扱説明書も増えており、既存顧客だけでなく、見込み顧客の獲得にも効果的な手法と言えるでしょう。
インタビュー動画
それぞれの企業が配信する商品やサービスなどの情報は、どうしても販売者の目線で制作・配信される情報となります。そこで、実際に商品を利用しているユーザー導入事例や感想などを動画で紹介し、製品の信頼性を高める手法です。 この手法は、BtoⅭマーケティングではすでに多くの企業が導入しています。ただし、BtoBマーケティングではなかなか他社の導入事例を紹介できないケースが多いため、導入が少ないのが現状です。
しかし、導入事例の公開に問題のない製品を提供する場合は、BtoBでもぜひ活用したいおすすめの手法です。
近年注目のウェビナーツール
ウェビナーツールとは、オンライン上で動画と音声を配信してセミナーを実施するシステムで、Web(ウェブ)とSeminar(セミナー)からできた造語です。 最近では、これまでオフラインで行われていたセミナーや展示会などが、オンラインでの開催へと移行しています。ウェビナーツールを使ってセミナーなどを開催することにより、主催者と顧客の距離や時間的な乖離が解消できるだけでなく、コストも大幅に削減できます。
ウェビナーには、リアルタイム配信と録画配信の2つの方法で配信が可能です。
リアルタイム配信では、参加者と直接コミュニケーションをとりながら進行していくことが可能です。また、録画配信では顧客が好きな時間に視聴できるメリットがあります。
このウェビナーツールは、先述した4つの動画スタイルに加え、5つめの新しい動画コンテンツとして急速に需要が高まっています。
まとめ
このように、企業のマーケティングに動画を活用することは、見込み顧客の獲得から成約、ブランディングなどのさまざまな営業活動において有効な手段となります。
その他にも、リクルーティングやHow To動画としても効果的です。 また動画の活用方法によっては、売上や成約率を上げるだけでなく、経費の削減にも繋がるため、利益の向上にも大きく役立つでしょう。
この記事を参考に、見込み顧客のターゲティングや配信方法、注意点に留意して、効果的な動画を制作、配信してください。
\ ウェビナー・動画配信ツールをお探しなら「ネクプロ」 /