「ウェビナー」という言葉をご存知でしょうか。
ウェビナーはオンライン上でセミナーを実施する手法で、従来の来場型のセミナーが持つ課題を解消することができる方法として注目されています。しかし、ウェビナーの実施方法やどのようなウェビナーツールを選べば良いか分からない方もいらっしゃるでしょう。そもそもウェビナーツールや無料でいいのか、やはり有料のものを使うべきなのか、迷ってしまう方もいることでしょう。
この記事では、ウェビナーの基礎知識や無料のウェビナーツールのメリット・デメリット、無料と有料のどちらのウェビナーツールを選ぶべきかについてご紹介します。
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目次
ウェビナーとは?
ウェビナーとは、「ウェブ(Web)」と「セミナー(Seminar)」を合わせた言葉で、ウェブ上でセミナーを行う方法です。
Webセミナーやオンラインセミナーとも呼称され、インターネット環境が整ったことで急速に普及している手法です。元々は国土が広大でイベント会場への集客や営業活動が難しいアメリカ合衆国で始まった手法ですが、近年は日本でも多くの企業が取り入れ始めている手法です。
ウェビナーは、セミナー主催者にとっては来場型のセミナーに比べて会場のレンタルや準備にコストがかからない、地域差に関係なく参加者を募ることができるなどのメリットがあります。
また、セミナー参加者にとってはインターネット環境さえあればどこからでも参加ができるので交通費がかからない、移動時間を考慮せず気軽に参加できるなどのメリットがあります。そのため、商品説明会や企業説明会など、さまざまなシーンでの活用が進んでいます。
ウェビナーはリアルタイム配信と録画配信を行うことができ、リアルタイム配信では実施者と参加者間の双方向で対話できる点が特徴です。視聴者からチャットなどで質問を募り、リアルタイムで回答することができます。
チャットで質問ができるので、大勢の前で挙手をして質問するのが苦手な人にとっても質問しやすくなるというメリットがあります。また、録画配信は、1度開催したウェビナーをオンライン上のコンテンツとしてWebサイトに掲載したり、商談時の資料として提供したりとマーケティングや営業活動でも活用することができます。
なお、ウェビナーツールに似たシステムにWeb会議システムというものがあります。
しかしWeb会議システムは、少人数での使用を想定したシステムのため、大規模なセミナーでの使用は向いていません。
したがって、大規模なオンラインセミナーを実施する場合は、ウェビナーツールを使用するようにしましょう。
ウェビナーが無料で開催できるツールは?
いきなり有料のウェビナーツールを導入するのはハードルが高いと感じている方は、無料で利用できるツールでウェビナーを開催してみるのも良いでしょう。
ここでは、知名度の高い4つのツールをご紹介します。
YouTube
「YouTube」は皆さんご存知でしょうが、Google社が提供する動画共有サービスです。世界最大のサービスのため、ユーザー数が多いのが最大の特徴です。録画したものをアップすることも可能ですが、「YouTube Live」の機能を活用すれば、リアルタイム配信も実施できます。
配信後は自動的にYoutube動画として保存され、保存期間に制限はありません。リアルタイム配信であれば、動画編集の手間がかからないので気軽のウェビナーを始めることができます。また、視聴回数や視聴者からの評価・コメントによって反響を確認することができ、SNSなどへの共有機能も備わっています。
なお、使用料金は無料ですが配信者側はGoogleアカウントへの登録が必要です。視聴者はGoogleアカウントがなくてもYouTubeを視聴することができます。
Skype
「Skype」は、Microsoft社が提供するインターネット通話サービスです。Skypeアカウントがあれば、無料プランでチャットや音声通話・ビデオ通話などを利用することができます。
音声のみのグループ通話では、最大25人での同時通話を行うことができます。映像を介して行うグループビデオ通話は、最大10人まで同時に共有可能です。
グループ画面共有を利用すれば、PowerPoint のスライドを参加者全員に共有できます。
Googleハングアウト
「Google ハングアウト(Google Hangouts)」は、Google社が提供するメッセージングサービスです。Googleアカウントへ登録すれば、PCはGoogle chromeの拡張機能から、モバイル端末はアプリをインストールして無料で利用できます。テキストチャットは、1:1はもちろん最大100人のグループチャットにも対応しており、ビデオチャットは最大15名が参加可能です。
ビデオチャットの内容はアカウントに紐づく形で自動的に保存されるので、機種変更をした場合でも履歴として残るうえ、YouTubeの動画としてアップロードすることも可能です。ビデオチャット中は、画面共有による資料の共有はもちろん、テキストチャットにも対応しているため、リアルタイムで質疑応答が可能です。
なお、Googleハングアウトは2020年でサービスを終了するこが発表されており、サービス終了後は従来のハングアウトをメッセージングプラットフォームの「Hangouts Chat」とビデオ会議アプリの「Hangouts Meet」の2つのサービスに移行する予定です。
Facebook Live
「Facebook live」とは、Facebook社が提供しているフォロワーや友達にライブ動画をシェアできる機能です。Facebookアカウントがあれば、簡単に動画配信および視聴が可能です。
ライブ配信中は投稿者のページまたはニュースフィードに表示され、配信後はページまたはプロフィールに履歴として残り公開できますので、ライブ配信を見逃してしまった友達やフォロワーも後から視聴することができます。また、Facebookの中でコメントを書くことができるので、双方向のコミュニケーションが取りやすく、また拡散されやすいという特長もあります。
Facebookはビジネスで利用しているユーザーも多いため、拡散されればビジネスチャンスにも繋がる可能性があります。
無料ウェビナーツールのメリット
無料で使えるウェビナーツールをご紹介しましたが、この章では無料のウェビナーツールを使用するメリットを整理してみましょう。
コストがかからない
無料版のウェビナーツールを使う最大のメリットはコストがかからないことです。
使いこなせるか分からないものに導入コストを支払うのは不安という方も、無料のツールであればウェビナーを気軽に試すことができます。
有料のウェビナーツールの料金体系は、利用アカウント数や月額、年間で契約するなどさまざまです。ウェビナーを開催した実績がないと、参加者がどのくらい集まるか分からないため適した有料プランが分かりません。そのため、予測したよりも参加者が集まらない場合はコストが無駄になってしまう恐れがあります。しかし、無料のウェビナーツールであれば参加者の人数によるリスクを低減することができます。
導入しやすく、乗り換えもしやすい
もしも有料のウェビナーツールを年間契約で導入してしまった場合、乗り換えるには1年経過するのを待たなくてはなりません。
しかし、無料のウェビナーツールは使用方法が分かりづらい場合や機能に不満がある場合、簡単に乗り換えることができます。
また、有料のツールは便利なさまざまな機能が付いていますが、どのような機能があれば有効活用できるか分からない場合も、とりあえず無料ツールを試すことで必要な機能を精査することができます。
必要な機能が分からないまま有料のウェビナーツールを導入してしまうと、効果的にウェビナーを実施できない恐れがあります。そのため、さまざまな無料のウェビナーツールを試してみることで、使いやすさや欲しい機能を比較・検討し、効率的かつ効果的にウェビナーを実施できるツールを模索することができます。
無料ウェビナーのデメリットとは?
無料で公開されているツールにはメリットもありますが、デメリットもあります。有料のウェビナーツールと比較しながら無料ウェビナーツールの5つのデメリットをご紹介します。
視聴人数に制限がある
例えば、Skypeグループビデオ通話の無料プランは、映像付きで参加できる人数の上限が10人までです。
また、ツールによってはアカウントへの登録を済ませていないと参加できないものもあるため、視聴者数や対象が限定されてしまいます。しかし、有料のウェビナーツールであれば、ウェビナーのURLを共有すれば誰でも簡単に参加してもらうことができます。
視聴人数も有料の場合はプランによって上限を設定できるので、大規模なウェビナーを開催することも可能です。
画質や音質が低い
無料ウェビナーツールの場合、視聴の際にある程度の回線速度がないと画質や音質が乱れてしまうことがあります。
ウェビナー中に画像が固まったり、音声が飛んでしまったりすると伝えたい情報を正確に伝えることができません。
しかし、有料のウェビナーツールであれば、通信速度の遅い狭帯域であっても高画質・高音質での配信が実現できるように工夫されているため、ウェビナー主催者と参加者双方がストレスなく情報伝達およびコミュニケーションを取ることができます。
サポートが不十分
ウェビナー配信でよく発生するトラブルには、配信中に音が聞こえない、ユーザーが視聴できないなどがあります。
通常、無料のウェビナーツールは自力で解決するか、メールなどで問合せて解決するのが一般的です。
一方、有料のウェビナーツールはコストがかかる分、充実したサポート体制が敷かれています。
例えばウェビナーツールの提供元が当日立ち会ってくれたり、ウェビナー実施に必要な機材を貸し出してくれたりといったサポートなどがあります。
視聴状況の分析機能が不十分
ウェビナーは配信して終わりではなく、参加者の視聴状況などのデータを収集して分析することで次回開催するウェビナーをより有意義なものにすることができます。
そのため、ウェビナー中の離脱率やアンケート機能によるユーザーの感想など、さまざまなデータを集める必要があります。
しかし、無料のウェビナーツールは動画を配信することに特化しておりものが多く、効果測定機能やアンケート機能など、分析に関する機能が備わっていないケースがほとんどです。
そのため、PDCAサイクルによってウェビナーの質を高めていきたい場合は有料のウェビナーツールを利用することをおすすめします。
有料セミナーに不向き
セミナーは無料で広く参加者を集める性質のものもあれば、会員限定などターゲットを絞って開催する有料セミナーもあります。
有料セミナーを実施する際は、事前に参加費を回収する必要がありますが、無料のウェビナーツールには集金・決済機能が備わっていません。
そのため、集金管理と参加者の管理が煩雑となり、参加者が多いほど管理に手間がかかります。
しかし、有料のウェビナーツールは有料セミナーの開催を想定した機能を持つものもあるため、集金・決済と参加者の管理を一元的に行えます。
また、リマインド機能を有したツールを利用すれば、前日にリマインドメールを送付することもできるので、ウェビナーの開催をよりスムーズ行うことができます。
ビジネスやマーケティングにウェビナーを活用するなら有料ツールが安心
無料ウェビナーツールで事足りる場合は、前述したツールなどを用いて開催してみましょう。
一方、無料ツールでは問題がある場合は、有料ウェビナーツールの利用を検討してみましょう。ここでは、数ある有料のウェビナーツールの中でも、おすすめのウェビナーツールを3つご紹介します。
ウェビナーマーケティングの活用は『ネクプロ』がおすすめ!
ネクプロは、ライブ配信と録画配信どちらにも対応したシンプルで初心者にも使いやすい設計のウェビナーツールです。
会場で開催しながら同時にウェビナーを配信する場合、両者の参加者を一括管理するなど、便利な機能が備わっています。インストール不要で、PC・スマートフォン・タブレットのいずれのデバイスからもブラウザで視聴可能です。
主な機能としては以下のとおりです。
- 簡単に作成できる申込フォーム機能
- オープンと会員制(クローズド)の設定機能
- 詳細なアンケート機能
- 視聴履歴およびアンケート分析機能 ・・・etc.
用途に応じて適切なプランを選択することができます。
導入企業の業界は様々で、マイナビ社が実際にネクプロを使ってみた感想をまとめているので、参考になるはずです。
ネクプロなら実際にウェビナーを体験しながら製品詳細をチェックできます。
ウェビナーを視聴しながら営業担当者とチャットで質疑応答ができるので、疑問や不安を解消することもできます!
導入事例もダウンロードして見ることができるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ:用途によってウェビナーツールを使い分けよう!
この記事では、無料ウェビナーツールのメリット・デメリットとおすすめの有料ウェビナーツールをご紹介しました。無料のウェビナーツールはコストを抑えて導入できるメリットがありますが、スムーズにウェビナーを開催できないリスクもあります。
一方、有料のウェビナーツールは導入コストがかかりますが、高品質のウェビナーを行うことができます。無料・有料問わずウェビナーツールにはさまざまな種類がありますが、状況に合わせて柔軟に選ぶことが大切です。
活用したいシーンや必要な機能を検討したうえで適切のウェビナーツールを選びましょう。
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