リアル開催型の約2倍の集客も!地方からの参加者も獲得 コロナ禍のイベント開催危機をウェビナーで乗り越えた事例

【お話を伺った方】弁護士ドットコム株式会社 事業開発部 飯田綾

新型コロナウイルスの流行により、オフラインからオンラインへの移行が急速に進んだ2020年。セミナーやイベント、講演会などのオンライン化もますます進んでいます。

今回は新型コロナウイルスの流行により、急遽ウェビナーを導入することになった弁護士ドットコム株式会社様の導入事例をご紹介します。

ウェビナーを導入するに至った背景

-まず御社について教えてください。

弊社、弁護士ドットコム株式会社では「専門家をもっと身近に」を経営理念に掲げ、日本最大級の法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」「BUSINESS LAWYERS」「税理士ドットコム」、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」などを運営しています。

事業開発部では、企業の法務部門を中心としたビジネスパーソンに向けて、実務に役立つノウハウや専門知識が必要な判例解説などをポータルサイト「BUSINESS LAWYERS」を通してお届けしています。ネクプロを利用して、法改正の対応やリーガルテックの有効活用などをテーマにウェビナーも配信しています。

-なぜウェビナーを導入されたのでしょうか?

2年ほど前からリアル開催型のセミナーを実施していました。リーガルテックサービスを提供する企業様がPRとして開催する無料セミナーや、企業の法務、総務や人事などの管理部門の方々に業務研修として活用いただく有料セミナーを定期的に実施しています。
「地方でもセミナーを開催して欲しい」という問い合わせを以前からいただいておりましたが、例えば多忙な弁護士の先生のスケジュールの関係や、多岐に渡る分野の中から効率良く参加していただくことを考えると、リアル開催型のセミナーでは正直難しく、オンラインも検討すべきなのではないかと部署内で検討していました。そんな中、新型コロナウイルスの流行が起こり、急遽ウェビナーを導入してみることになりました。

-様々なウェビナーツールがありますが、なぜネクプロを選んだのでしょうか?

最も重要視した点は通信の安定性です。セミナー中に通信が途切れてしまったり、うまく接続ができなかったりということは絶対に防ぎたいと考えていました。
次に、ウェビナーの経験豊富な方が撮影をサポートしてくれるという点も重要でした。収録や配信の支援サービス、そして参加者の方からの質問に対応してくださるサポートデスクの存在が大きかったですね。その他、機能や価格を比較してネクプロを導入することにしました。
通信の安定性でネクプロを選んだとはいえ、「途中で固まらないだろうか」という不安は本番までありました。しかし、実際に問題なく配信ができ、収録の際もネクプロのスタッフさんが「大丈夫ですよ」とフォローしてくださったので安心して臨むことができました。

実際にウェビナーを配信してみて

-やはりリアル開催型とウェビナーでは異なる点があると思いますが、オンラインに移行して最初の頃、苦労されたことはありますか?

オンラインだからというよりもコロナの影響が大きいのですが、これまで実施していたリアル開催型のセミナーとは内容や見せ方を変えなければいけないと、実際にウェビナーの案内を始めてみてから気づきました。「今までのセミナーと変わりません。異なる点はオンラインで実施することだけです」という案内を行なっていた時に、以前より申し込みが減ってしまいました。
そこで、開催の時間帯、講演時間などを少しずつ変更し、伝え方も「質疑応答もちゃんとできて、ライブ感のあるセミナーにオンラインで参加できます」というように変更したところ、安定したお申し込みをいただけるようになりました。
また、最初の頃はネクプロの操作を把握しきれていないメンバーもいて、配信がうまくいかないということもありました。

-リアル開催型に比べてオンラインに移行したことで参加者は増えましたか?

リアル開催型のセミナーでは会場の定員があるので、参加者は最大でも300名ほどでしたが、オンラインでは会場の広さという制約がないため、さらに多くの参加枠を設けることができます。
ウェビナーはリアル開催型に比べて途中で離脱することに対して心理的ハードルが低いというデメリットもあるため、全体の講演時間を短くし、テンポよく進めるよう意識しています。リアル開催型では、長いときでは3時間ほど弁護士の先生に登壇し続けていただくこともあるのですが、オンラインではセッションごとの時間を短縮するようにしています。時間を短くすることで参加者の方も視聴しやすくなったようで、オンラインでは従来の2倍ほど集客できるようになりました。

-ウェビナーを複数人のチームで運営する企業は多いと思いますが、社内でツールの使い方を周知していくにはどうするべきでしょうか?どのような点を工夫されたのでしょうか?

社内でツールの使い方をレクチャーする時間を取ることが大切だと思います。また業務フローを固めたり、マニュアル化することも重要です。誰がやってもできるという体制を整えることですね。

-逆にオンラインへ移行したことでよかったことはありますか?

アンケートを集めやすくなりました。
また、ネクプロ上で参加者の属性データをグラフ化することができるので、終了後、講師の方にお渡しするデータを作成する際に便利です。データをまとめる工数をかなり削減できました。

講師の反応

-講師として登壇されるのは御社の方ではなく、外部の弁護士の方などですが、ウェビナーに移行することに対してどのような反応があったのでしょうか?

抵抗感なくウェビナーに移行される先生もいらっしゃいますが、中には参加者の反応を直接見ることができず、やりづらいと仰る先生もいました。そこで、先生の目の前に私たち運営担当の席を配置して、リアル開催時の受講者と同じように参加して、リアクションするようにしました。参加者の少なめなセミナーだと思っていただき、何回か開催していくことで先生も慣れていきます。
また、リアル開催型セミナーでも行っていましたが、アンケート結果をきちんとお伝えしたり、事前アンケートで「参加者の聞きたいこと」「参加者属性」をお渡ししてどのような方が参加されるかを事前に共有しています。画面の向こうの参加者をイメージしやすくすることが大切かなと思います。-準備期間において工夫されていることはありますか?

撮影風景の写真を撮って、「このような場所・雰囲気で実施します」ということを具体的に事前にお伝えしたり、スライドの作り方に関するガイドラインを用意したりしています。

受講者の反応

-参加者の反応はいかがですか?

アンケートでは視聴しやすいというポジティブな声をいただけています。リアル開催型のセミナーでは、平日の昼間を長時間拘束してしまうのに対し、オンラインなら移動時間もなく1、2時間ほど参加いただくだけで必要な情報を習得していただけます。また、運営としてはあまり推奨できませんが、興味のある講演のみを視聴したり、作業しながら参加するというケースもあるようです。-参加者の属性に変化はありましたか?

地方からの参加者が増えました。ウェビナーならスケジュールの調整だけでなく、移動の時間も解消することができるので、なかなか全国を回ってセミナーを開催できないという企業にウェビナーは向いていると思います。

今後のウェビナー利用について

-実際にネクプロを使用してみて良い結果が出ているようですが、ネクプロに対してもっとこういうことができたらいいなということはありますか?

ネクプロの集客機能は使用せず、自社サイトで開催案内をして参加者情報をネクプロにアップロードしています。そのため、メールなど有効に活用できない機能があり、少々使い勝手が落ちてしまう点があるので、他システムとの連携ができるようになったらいいなと思います。-ネクプロは継続的にブラッシュアップしているので、仰るように、他システムとの連携ができるように今後開発していければと思います。

ー 最後に、これからウェビナーを導入する方に向けてアドバイスはありますか?

イベントにアクシデントはつきものですし、初めてのことだと何かしら失敗やうまくいかないことは起こってしまうと思います。 社内イベントなど小さなスケールから試しにやってみて、段々規模を大きくしていくのがいいのではないかなと思います。-本日はありがとうございました。

まとめ:ネクプロを導入した結果

弁護士ドットコム株式会社様の事例をご紹介しました。弁護士ドットコム株式会社様がネクプロを導入した結果を整理してみます。

  • 通信が途中で途切れることなく安定して配信できた
  • 配信サポートを利用し、安心して配信・収録ができた
  • 集客数が約2倍に増えた
  • 地方からの参加者が増えた
  • アンケートの集計やグラフ化などの工数が省けた

オンラインでセミナーを開催する際、今回ご紹介した事例のように、どうしても気になるのが通信の安定性です。ネクプロではユーザーの回線状況に応じて異なるデータ量で配信でき、映像や音声の途切れを防ぐことができます。
また、外部講師を招く場合、セミナー後に簡単なデータを提出するケースも多いと思いますが、ネクプロであればアンケート機能や参加者データのグラフ化機能により、レポートをまとめる工数が削減します。


本導入前にデモをご利用いただくことも可能です。
ネクプロが気になるという方、セミナーの参加者を増やしたいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。