ウェビナーの録画配信とは?Zoomとの違い・ネクプロ事例でわかる効果とやり方

ウェビナーは今では企業のマーケティングや教育の現場で欠かせない施策となっていますが、ライブ配信だけでなく「録画配信」を効果的に活用する企業が急増しています。
録画配信は、参加者が自分の好きな時間に視聴できる柔軟性を持ちながら、運営側にとっては一度作ったコンテンツを繰り返し活用できる効率性が魅力です。

本記事では、録画配信の基本やメリット・デメリット、配信手順、Zoomやネクプロでの具体的な活用方法までを徹底解説します。これからウェビナーを導入・改善したい方にとって、実践的な参考となる内容をまとめました。

ウェビナーの録画配信とは?ライブ配信との違い

ウェビナーの実施方法は大きく3つに分けられます。

  1. ライブ配信 – 登壇者と視聴者がリアルタイムでつながる形式。双方向性が高い反面、回線や機材トラブルのリスクがある。
  2. 録画配信【オンデマンド配信】 – 事前に収録した映像を配信。安定性が高く、参加者が自分の都合に合わせて視聴できる。
  3. 録画配信【疑似ライブ配信】 – 録画映像を指定の日時に公開し、チャットやアンケートを通じてリアルタイム性を演出できる。

このうち「録画配信」は、視聴者の利便性と運営側の効率を両立できるため、BtoBマーケティングや教育現場で急速に広がっています。

実際、当社ネクプロの利用企業においても、全配信の約80%が録画配信であり、ライブに匹敵する重要なチャネルになっています。

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録画配信が選ばれる理由(メリット)

ウェビナーにおける録画配信の最大の特徴は「安定した品質で、幅広い視聴者に届けられること」です。ここでは具体的な利点を整理します。

1. 配信品質の安定

ライブ配信は回線トラブルや機材不調で中断するリスクがあります。録画配信なら、あらかじめ収録した動画を流すため安心して届けられます。

2. 参加者増加

参加者は自分のスケジュールに合わせて視聴可能。疑似ライブ配信においても複数日程に分けて配信することで、1日程では予定が合わなかった参加者をフォローし、結果として参加数が上がります。

3. 運営工数の削減

一度収録した映像を繰り返し活用できるため、登壇者や運営スタッフの負担を大幅に削減できます。

たとえばネクプロでは、サービス紹介ウェビナーを平日毎日、自動配信という形で実現している事例があります。これにより、人的リソースをほとんど追加せずに、常に新しい見込み顧客へアプローチできる仕組みを構築しています。

4. マーケティング資産としての再利用

録画配信した動画は、そのまま配信するだけでなく、必要に応じて分割編集し、SNS向けの短尺動画として再利用できます。

さらに、AIによる文字起こしを活用すれば、ブログやホワイトペーパーへと展開することも可能です。このように、一度収録したコンテンツから多様な形態の情報発信へと展開できるため、マーケティング資産としての活用幅が大きく広がります。

録画配信の懸念点と対処法(デメリット)

一方で録画配信には弱点もあります。代表的な課題と、それを解決する方法を紹介します。

  • 双方向性が弱い → 疑似ライブ形式でチャットやアンケートを併用することで解消。
  • コンテンツの鮮度低下 → 補足ライブQ&Aを開催し、最新情報を補足する運営が効果的。
  • 編集に工数がかかる → 編集テンプレートを用意し、冒頭タイトルやエンディングを自動で挿入できる仕組みを提供しています。クリエイティブやフォントなども予め準備し、少ない工数でクオリティを上げることが可能です。
  • 視聴維持率が下がりやすい → 編集で飽きさせない見せ方をしつつ、長尺動画は分割配信し、視聴者が合間に見られるようにすることで改善できます。

録画配信の手順【基本フロー】

録画配信はシンプルに見えて、実際にはいくつかの重要なステップがあります。

Step1. コンテンツ収録

まずはZoomやTeamsなどのプラットフォームには録画機能が備わっていることがほとんどです。ウェビナーにおいて画質も大事ですが、もっとも重視すべきなのは音声です。指向性の高いマイクを利用し、環境音を極力拾わず、講師の声のみを拾えるようなマイクを準備します。

Step2. 動画編集

録画した映像を編集し、不要部分をカット。必要であればオープニング映像やロゴ、資料DLの案内などを挿入すると、ブランディングやマーケティング効果が高まります。

Step3. 配信設定

動画をYoutubeやその他配信プラットフォームにアップロードし、公開します。ネクプロでは配信日時や公開期間を設定し、視聴申込受付から視聴後のアンケートまで自動化することが可能です。

Step4. 告知・リマインド

録画配信は「見逃しやすい」という課題があるため、事前告知メールやリマインド通知を必ず設定します。ネクプロでは申込フォームと自動メールが連動しており、運営工数を抑えられます。

Step5. 効果測定

配信プラットフォームによって異なりますが、概ね視聴数は計測することは可能です。「誰が」「いつ」「どれくらい」視聴したのかも測定したい場合はネクプロのようなウェビナーマーケティングプラットフォームを活用し、分析を行うことをおすすめします。

マーケティング・営業活動に効果的に繋げるために録画配信は「視聴者データをどう活用するか」で成果が大きく変わります。

Zoomを使った録画配信の特徴と制約

Zoomでも録画配信は可能です。

  • ローカル録画(PC保存)とクラウド録画(有料プラン)を選択可能。
  • 録画データをYouTubeやVimeoにアップロードして公開するのが一般的。

ただし、以下の制約があります。

  • 疑似ライブ配信ができない
  • 視聴者データの取得範囲が限定的
  • SalesforceなどCRM・MAへの連携に制限あり

結果として「録画データをただ流す」だけになりがちで、マーケティング活用には不十分です。

Zoomとネクプロの違いの詳細を知りたい方はこちらをダウンロードください。

ネクプロでの録画配信【実践的な強み】

当社ウェビナープラットフォームの「ネクプロ」は、録画配信を単なる「動画再生」ではなく、成果につながる仕組みとして提供しています。

1. 配信準備の効率化

動画をアップロードし、日時を指定するだけで配信予約が完了。煩雑な外部サービスとの連携は不要です。

2. 疑似ライブでエンゲージメント維持

録画配信でもチャット・アンケートを同時展開でき、リアルタイムの交流を演出可能。ライブと同じ参加体験を提供できます。

3. データドリブンな効果測定

  • 誰が何分視聴したか
  • どこで離脱が多いか
  • 資料DLやアンケート回答の有無

これらを自動で記録し、営業活動やマーケティングオートメーションに連携可能。実際、ある製造業企業では録画配信後のフォローで商談化率が20%以上向上しました。

4. Salesforceなどの外部連携

ネクプロはSalesforceなどとシームレスに連携できるため、録画配信で得られたデータをそのまま営業現場に活用できます。

  • 視聴者の行動ログ(視聴時間・離脱ポイント・アンケート回答など)をSalesforceに自動反映
  • 上記ログからインサイドセールスが優先順位をつけてアプローチ可能
  • Pardot(Account Engagement)などのMAツールとも連携し、録画視聴後のナーチャリングメールやスコア加点を自動化

この仕組みにより、録画配信を「埋もれた資産」から営業活動を加速する武器へと進化させることが可能です。

5. 大規模配信にも対応

年間500回以上の録画配信を支援しており、大手金融機関から医療機器メーカーまで幅広い導入実績があります。

詳しい機能や実績、料金はぜひ資料をダウンロードください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 録画配信とアーカイブ配信は同じですか?

A. 似ていますが厳密には異なります。録画配信はあらかじめ収録した動画を指定の日時や期間に配信する仕組みを指します。一方、アーカイブ配信はライブ終了後にそのまま録画データを公開する形態です。

Q2. 録画配信は無料ツールでもできますか?

A. ZoomやTeamsの録画機能を利用すれば基本的な録画配信は可能です。ただし、マーケティング活用や参加者データの分析を行いたい場合は、ネクプロのような専用のウェビナープラットフォームが有効です。

Q3. 視聴者との双方向性は確保できますか?

A. 通常の録画配信では双方向性は弱いですが、疑似ライブ形式を採用すればチャットやアンケートを組み合わせてリアルタイムの交流を演出できます。

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Q4. 録画配信の効果を高めるにはどうすればいいですか?

A. コンテンツを定期的に更新し、分割編集で短尺動画に再利用することが効果的です。さらに、申込フォームやリマインドメールを組み合わせることで視聴率を高められます。

Q5. セキュリティや著作権の心配はありますか?

A. 録画配信では資料や映像がそのまま残るため、著作権や情報管理に注意が必要です。利用規約の明示や社内承認のフローを整えておくことでリスクを軽減できます。

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    まとめ:録画配信を成果につなげるポイント

    ウェビナーの録画配信は、単なる「動画の再生」ではなく、マーケティングや営業活動を加速させる大きな武器になります。

    本記事で紹介したポイントをおさらいすると、次のようになります。

    • 録画配信のメリット 安定した品質で届けられ、参加者数を増やし、運営工数も削減できる。
    • 懸念点と対処法 双方向性の弱さや鮮度低下といった課題も、疑似ライブ形式や補足ライブQ&A、編集テンプレートで解決可能。
    • 実施手順の基本フロー 収録 → 編集 → 配信設定 → 告知・リマインド → 効果測定 の5ステップを押さえることが重要。
    • ツール選定の違い Zoomは基本的な録画配信が可能だが、マーケティング活用には制約あり。 ネクプロは疑似ライブやデータ連携など、成果につながる仕組みを備えている。

    録画配信を戦略的に活用することで、「いつでも見られる利便性」と「営業・マーケティングへの即効性」を両立できます。

    まずは自社の目的に合った配信方法とツールを選び、録画配信を“資産”として積み上げていきましょう。