新型コロナウイルス騒動などの影響により、最近ではウェビナー(オンラインセミナー)の需要が増加しています。
今後も新型コロナウイルス騒動の動向次第では、爆発的に普及されることも予測されるでしょう。
これからは、ウェビナーを開催する能力の有無が、企業の将来を決定づけるようになるかもしれません。
「ウェビナーを開催したい」と考えている企業や担当者も多いはずです。
ウェビナーを開催する場合、やはり「カメラ」が重要な役割を果たします。
とはいえ、ウェビナーにおいてどのようなカメラを用意すればいいか判断しかねるケースも多いはず。
本記事では、ウェビナーにおけるカメラについて、詳しく解説します。
目次
なぜ、ウェビナーにおいてカメラが重要なのか?
ウェビナーにおいてカメラが重要視される理由は、 やはり「画質・画角」といった視覚的なクオリティに違いが生まれるから。
鮮明な映像であれば、やはり参加者にとって魅力的なコンテンツとして映りやすくなるでしょう。
一方で、カメラの性能が不十分なウェビナーは、少々苦しいはずです。
画角の問題から写し込める情報が限られる、不鮮明で見辛い映像に仕上がるといったことが考えられます。
つまりカメラの差は、そのままウェビナーの差として現れると表現しても、過言ではありません。
具体的な違いについては、後ほど詳しく解説します。
ちなみに、たいていのパソコンにはインカメラが内蔵されています。
モニタの上部にはカメラレンズがありますが、それがインカメラです。
そのパソコンのインカメラでも、ある程度のクオリティで動画通信はできます。
しかし、ことウェビナーの配信となると、やはりインカメラでは物足りません。
画質や解像度が不十分であり、また画角自体もウェビナー向きだとは言えないでしょう。
よってウェビナーを開催する場合、外部カメラの導入が推奨されます。
ウェビナーで利用するカメラの選び方
ウェビナーで使用するカメラを選ぶ際は、以下のような点について重視しましょう。
- 画質
- FPS
- 画角
- 内蔵マイクの有無
- PTZ
それぞれについて、下記で詳しく解説します。
もっとも大切なのは、画質
カメラをウェビナーで用いる場合、やはりオンライン上での画質が最優先されます。
すぐれた画質のカメラを用意すれば、参加者からの視認性が高まり、より多くの情報を正確に与えられるでしょう。
また画質がすぐれていれば、参加者にストレスを与えることもありません。
一方でカメラの画質が悪いと、
- 文字が見えない
- 画面端部に虹彩が出ている
- カクついていて、不自然に動いている
- 映像がチープで、ウェビナー自体の信用度が損なわれる
といった懸念を抱えかねません。
特に文字が見えないというのは致命的で、ウェビナーを開催する以上は絶対に回避する必要があります。
ウェビナーでは、十分な画質で出力できるカメラを使用しましょう。
ナチュラルな映像を求めるなら、fpsに注目
また、fps(Frame per second)についても確認しておく必要があります。
fpsとは、簡単に言えば「1秒間に描写される画像の枚数」です。
動画は、「何枚もの静止画」をつなぎ合わせることで表現されています。
いわゆる「パラパラ漫画」の要領ですね。
そして、描写される静止画が多ければ多いほど、自然な動画として表現されます。
つまりfpsが高ければ高いほど、ナチュラルな映像を配信できるわけです。
目に見える範囲では、「カクつき」がない「動きがわかりやすい」といったふうに確認されるでしょう。
ウェビナーでの配信においては、おおよそ15~25fpsがあれば十分です。
ウェビナーでは、さほど性急な動作が起こらないので、求められるfpsも高くはありません。
中には50fpsを上回るようなカメラもありますが、ややオーバースペック気味だと言えます。
この辺りになるとカメラはたいへん高額になるので、購入は避けるべきです。
人数が多いなら、画角にもこだわる
続いて、画角について解説します。
一般的なWEBカメラやパソコンのインカメラは、おおむね70度程度の画角を有します。
しかし数人が同時に画面上へ現れるようなウェビナーを実施する場合は、おおよそ75度から100度程度の画角を確保したいところです。
また、ホワイトボードを活用する場合などでも、同様の画角が必要となるでしょう。
一方で画角が広すぎると、画面端部が歪む、虹彩が出るということが起こり得ます。
画角は広ければ広いほどよいわけではないので、注意しましょう。
マイクが内蔵されているか
必要があれば、マイク内蔵型のものも選択肢に入ります。
マイクが内蔵されているものであれば、カメラ一台で配信が可能です。
ただし内蔵されているマイクの品質はさほどでもないので、注意してください。
PTZもチェックしよう
PTZとは「Panoramac(水平動作)」・「Tilt(垂直動作)「Zoom(拡大操作)」の3つを指す言葉です。
PTZ機能を有するカメラは、水平・垂直動作および拡大と縮小が、遠隔で操作できるようになっています。
選定するうえでの優先順位は高くありませんが、PTZ機能があれば、画角やアングルを自由自在に操作することが可能です。
ウェビナーにおすすめできるカメラ
上記の選び方を踏まえていれば、ウェビナーで使用するカメラの選択に困ることはないでしょう。
とはいえ、カメラの種類は非常に多く、選定するのも非常に時間がかかります。
下記では、特におすすめできるカメラについて紹介しています。
ぜひ、参考にしてください。
ロジクール HDプロ ウェブカム
コンパクトながらパワフルなカメラです。
78度の画角と、小型マイクを内蔵しており、最低限の環境はこれ一台で整えられます。
サンワサプライ CMS-V43BK
150度という、圧倒的な画角が魅力のカメラ。
大人数が同時に出演する場面でも、しっかりと映像として捉えられます。
HD画質での撮影も可能であり、画質という面でも及第点です。
Microsoft LifeCam Studio for Business
オートフォーカス機能による的確な撮影能力が強みのWEBカメラ。
独自技術「TureColor」を導入しており、色彩と発色にすぐれるのも特徴です。
内蔵されているHiFiマイクも、付属機能としてはかなり高性能に仕上がっています。
eMeet C960 WEBカメラ
90度の画角とフルHD画質、そして固定フォーカス能力を備えたWEBカメラ。
画質の現れは非常になめらかで、クリアな情報を届けられます。
360度から集音できる内蔵マイクが搭載されているのもポイント。
カメラ以外に必要なものは?
上記のようなカメラを確保しておけば、ウェビナーではかなりスムーズかつ美麗な配信が実施できるでしょう。
カメラを利用する際、場合によっては以下のような関連製品も用意しておくとよいでしょう。
いずれもウェビナーのクオリティを高めるうえで、非常に役立つ存在です。
三脚
理想的な画角で定点撮影するためには、やはり三脚が必要です。
三脚があれば、WEBカメラを固定し、さらには位置や高さも調整できます。
三脚はさほど高価なものではありません。
プロフェッショナルが利用するようなモデルでなければ、数千円程度で確保できるでしょう。
卓上スタンド
卓上スタンドは、カメラをテーブルの上などに設置する際、必要となるものです。
そのままカメラを「直置き」することもできますが、やはり卓上スタンドがあった方が安定します。
また、たいていの卓上スタンドは高さや傾きを変えられるので、画角を調整することも可能です。
マイク
カメラの周辺機器ではありませんが、マイクも非常に重要な機材です。
ウェビナーの音声をクリアに届けるためには、やはりそれなりの性能のマイクが必要となるでしょう。
当然ながら、パソコンにもマイク機能は搭載されています。
もちろんマイク機能でもきちんと会話することができ、あまり音声トラブルを起こしたりしません。
しかし、ことウェビナーを開催するとなると話は変わってきます。
ウェビナーでは、参加者にはっきりと音声を伝えるために、クリアな高音質を確保しなくてはいけません。
また、ノイズやハウリングなどのトラブルも、できるだけおさえる必要があります。
となると、やはりカメラと同様に外部マイクを利用する必要があると言えるでしょう。
関連記事:ウェビナーに導入すべきマイクとは?内蔵型は役立たない?
ウェビナーにおける画質をさらに高めるには?
上記のように、WEBカメラと周辺機器が揃っていれば、基本的には十分すぎるほどの映像品質を用意できるでしょう。
ここまでくれば、他社との差別化もある程度できていると判断できます。
しかし、「自社では、より高度な画質で配信を実施したい」と考えている人もいるはず。
さらなる画質を追求するのであれば、ビデオカメラでの撮影が推奨されます。
やはりビデオカメラの画質は、WEBカメラの比ではありません。
HDではなく、4K水準での撮影も可能です。
参加者には、実に鮮明かつわかりやすい映像を届けられるでしょう。
WEBカメラとして比較すれば高価ではありますが、画質を重要視するなら選択肢として考えられます。
まとめ:ウェビナーにおけるカメラは、生命線である
ウェビナーやオンラインセミナーでは、やはり「映り方」がポイントとなってきます。
コンテンツの内容はもとより、「参加者の目に何がどのように映っているか」で、成果が左右されるのは当然です。
その点を踏まえれば、ウェビナーに使用するカメラは、ある意味での”生命線”だとも言えるでしょう。
できるだけすぐれたカメラと周辺機器を備え、美麗かつ鮮明な映像を届けたいところです。
ネクプロは、カメラで撮影したウェビナー・コンテンツを、より的確に配信するためのウェビナーツールです。
参加者と開催者双方が満足できるように、豊富な機能を備えています。
チャット機能やアンケート分析、あるいは資料配信など、重要度の高い機能は全てラインナップ。
また、顧客管理や申込管理などのマネジメントに関するシステムも導入されています。
ウェビナーの開催を考えている場合は、ぜひネクプロをご利用ください。
これからウェビナー配信を活用していきたい方は、ぜひコンテンツの作り方の参考にしてください。