ウェビナーを企画し、実施する企業が増加していますが、成功している事例はどれくらいあるでしょうか?ウェビナーが成功するか否かは、企画の段階でほぼ決まります。しかし多くの企業がウェビナーを実施する中で、「思ったより反響がなかった」「集客や商品販売に繋がらなかった」という結果に終わってしまっています。
本記事では、ウェビナーを企画する際にどんなことに注意すればいいのか、決めるべき重要なことは何か、について重点的に解説していきます。
本記事に記載することを意識するだけで、ウェビナーの結果が大きく変わると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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目次
ウェビナーの企画で重要な「5W2H」
ウェビナーを企画する際に重視したいポイントは7つ。
7つのポイントとは「5W2H」です。
- Why
- Who
- What
- Where
- When
- How
- How much
ウェビナーが成功するか否かは、企画の段階で決まると述べましたが、具体的には上記の「5W2H」がしっかり練り込まれているかどうかです。
Why→ウェビナーを開催する目的は?
まず第一に、ウェビナーを開催する目的です。ウェビナーを通じて自社にどんなメリットがあるのか、何を得たいのか。つまりウェビナーのゴール地点です。
ウェビナーを企画する際に、目的やゴールが決まっていなければ、開催する必要はありません。もし仮にそのまま開催しても、ウェビナーの方向性が定まっていない状態なので、何のためのウェビナーなのか、開催者にとっても参加者にとっても、よくわからない不明瞭なものとなるでしょう。
企業がウェビナーを開催する目的は、自社のブランディングや商品販売、自社サービスの認知などが多いです。目的自体は何でもいいですが、ウェビナーを開催するごとに、きちんと決めておきましょう。
Who→視聴者ターゲットは誰か?
続いては視聴者のターゲットは誰か、つまりウェビナーにおけるターゲティングです。ターゲティングはかなり具体的にイメージした方がいいです。「ペルソナ」とも言いますが、ターゲットを具体的に決める際には以下のことを意識して決定しましょう。
※ペルソナ(persona)とは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことで、マーケティングにおいて活用される概念です。
今さら聞けない「ペルソナ」とは。意味やマーケティングでの活用方法、作り方も解説!より引用
企画の段階でターゲティングを決める際に考えたい13のこと
- 年齢
- 性別
- 住まい
- 職業
- 役職
- 年収
- 趣味
- 得意なこと
- 価値観
- 家族構成
- 育った環境
- 休日の過ごし方
- ライフスタイル
上記のことをできるだけ具体的に想定することで、ウェビナーを届けたいターゲットが決まります。企画の段階でターゲットをしっかり決めておくことで、より視聴者に刺さるウェビナーとなり、結果的に目的達成にも繋がります。
What→何を配信するのか?
ウェビナーの企画において、きちんと考えておきたい3つ目のポイントは、何を配信するのかということ。つまり、ウェビナーにおけるコンテンツです。
配信するコンテンツがなければ、当然中身の欠けたウェビナーとなってしまいます。そこで、ここまでに決めた「目的」や「ターゲット」に適したコンテンツを配信しましょう。
コンテンツは「絶対に○○がいい!」というものはありません。話し手がスピーチするだけのウェビナーもあれば、しっかり資料を作り込むものも存在します。視聴者にとってどのようなコンテンツがわかりやすいか、反響を得られそうかなどを考慮しつつコンテンツを決定していきましょう。
Where→配信する場所は?
配信する場所も重要です。そもそもウェビナーはオンライン上で完結するセミナーであるため、意識が弱いポイントになります。しかし場所によっては通信環境が不安定であったり、映りが悪い場所というのも存在します。
ウェビナーを開催するにあたって、トラブルは避けたいところです。機材や通信間環境のトラブルが発生すれば視聴者が離れる、つまり離脱率が向上してしまいます。そのためにも安心して配信できる場所を選ぶべきです。
加えて、他の話し手(登壇者)が同じ空間にいたりなど、複数人でウェビナーを配信する場合、チームで連携が取れやすいかどうかも場所を選ぶ上で重要なポイントとなります。今はコロナ禍にあるので、連携以外にもソーシャルディスタンスなども気にしておくべきでしょう。
When→いつ開催するのか?
ウェビナーの企画において、いつ開催するのかというのも案外気にしない人が多いです。しかしターゲットがいつ開催して欲しいのか、どのように視聴するだろうかという想定をするだけで、ウェビナーを配信するのに適した時間や時期を決定できます。
例えば、忙しいサラリーマンをターゲットにしている場合、通勤の移動時間でさらっと観られるものなのか。もしくは濃い内容なので、休日に家でしっかり観たいと思う内容なのか。
このようにターゲットや配信するコンテンツを考えるだけでも、ウェビナーを開催すべき日時が異なります。重要なポイントは視聴者に寄り添うことです。
How→どのような工夫をするのか?
工夫に関してもウェビナーを企画する際に考えておきたい要素です。ウェビナーをいかに観やすく、わかりやすく、そして印象に残るものにするのか。工夫を怠れば、コンテンツとしてどれだけ資料を作り込んでも、観にくくわかりにくい、印象の薄いものとなって、自社の目的を達成できません。
具体的な工夫としては以下の通りです。
- 資料において文字のフォントを観やすく工夫する
- 明るく観やすい背景にする
- 音声がしっかり聞き取れる音量にする
- スマホでもわかりやすい映像にする
- 話の流れをきちんと把握しておく
上記のことを意識するだけでも、視聴者の反応は変わってきます。自社がウェビナーを通じて達成したい目的のために、企画の段階でできる限りの工夫は準備しておきましょう。
How much→予算はどれくらい?
ウェビナーを開催するにあたって、必要な費用は以下の通りです。
- ウェビナーツールの費用
- 音声や映像収録用の機材費
- 集客するための広告などの費用
- 会場費(別で借りる必要がある場合)
ウェビナーはオンラインで完結するため、オフラインで開催するセミナーと比較するとコストは安価になります。しかし完全に無料とはいかず、上記の費用は必要です。
ウェビナーを配信するにあたって、ウェビナーに特化したツールが必要になります。ウェビナーツールについては無料のものもありますが、規模が大きなウェビナーになればなるほど、料金は高くなります。数多くあるウェビナーツールにも、ツールごとに強みや特徴が存在するので、自社が開催するウェビナーに適したものを選ぶべきです。
機材費も避けて通れません。スマホだけでも配信可能ですが、企業が開催するウェビナーでは、クオリティの向上、トラブル回避のために、専用の機材の用意は必要です。集客に関してもどのように集客するかによって費用が異なります。自社がSNSで大きな力、影響力を持っていれば、SNSという無料のツールだけで完結することもあります。しかしSNS以外でも集客するのであれば、広告費などの費用が加算されます。
5W2H以外に差別化できる5つの工夫
5W2Hはウェビナーを企画する際に考えるべき、基本的な要素です。
他社のウェビナーと差別化を図るのであれば、企画の段階で5W2H以外の工夫を付加する必要があります。具体的に、他社のウェビナーと差別化できる5つの工夫は以下の通りです。
- 視聴者が求めている自社情報を発信する
- 炎上のリスクを抑える
- 流行に乗る
- 自社の権威性をアピールし、信用感を与える
- 他のウェビナーでは聞けない情報や登壇者を用意する
上記を意識して企画するだけでも、開催するウェビナーのクオリティは向上します。
視聴者が求めている自社情報を発信する
誤りがちなのが、自社が発信したい情報ばかり配信すること。正しくは自社が発信したい情報を発信しつつも、視聴者が求める情報を重点的に発信すべきです。宣伝や販売促進を意識したい気持ちはわかりますが、まずは視聴者に観てもらわなければなりません。離脱されては元も子もないのです。
炎上のリスクを抑える
炎上のリスクを抑える工夫も必要です。ウェビナーはオンライン上で完結するセミナーなのでメリットも多いですが、オンラインならではのデメリットも発生します。デメリットの1つが炎上のリスクです。偏りすぎた表現や見解はできるだけ避けるようにしましょう。自社のメリットばかり取り扱うような偏ったPRもNGです。
流行に乗る
流行に乗ることも工夫のポイントです。ウェビナーに限らずですが、人は流行のものに敏感なので、乗っていくことは効果的な工夫となります。
例えば、今では大人気アニメ「鬼滅の刃」が大変流行しています。多くのコンテンツが鬼滅の刃とコラボ企画するのは、その典型です。
自社の権威性をアピールし、信頼感を与える
自社の権威性はきちんと視聴者に伝えておきましょう。理由は情報の信頼性に直結するからです。
例えば、ただの一般人に「このサプリメントが体に良いよ!」と勧められても、あまり信用できませんし、購入しようという気になりませんよね。しかし全く同じセリフでも、医者や薬剤師の方から勧められたらどうでしょう。医療に詳しい医者や薬剤師であれば、情報に対して信用できますし、少しは購入を考えたり、調べてみようという気になると思います。
つまり、ウェビナーで配信する情報に対して視聴者に信用してもらえるので、自社が持つ権威性は重要な工夫となります。
他のウェビナーでは聞けない情報や登壇者を用意する
他のウェビナーでは聞けない情報、登壇者の用意は確実に差別化に繋がります。理由は視聴者に限定性を与えられるからです。
- 自社ウェビナーのオリジナル企画や情報
- 自社のウェビナーだけに参加してくれる登壇者
上記にような要素は他社が真似できない、もしくはまだやっていない限定的な要素となるので、差別化に大きく効果を発揮します。結果的に集客が容易になったり、自社ウェビナーの目的が達成されやすくなったりします。
ウェビナーが成功するかどうかは企画で決まる
ウェビナーが成功するかどうかは企画で決まると思っておきましょう。企画をしっかり練っていれば、失敗という結果にはなりにくく、期待以上の成果が出ることもあります。具体的にウェビナーの企画において重視すべきは、「5W2H」と5つの工夫です。
以上が、ウェビナーを開催するまでの企画において重要な事柄でした。しかしウェビナーは単発で終わることは少ないです。つまりウェビナーは1回やって終わりではありません。自社が新たなウェビナーを実施するたびに、クオリティを向上させていくことが重要です。ウェビナーのクオリティ向上のためには、「分析」や「改善」といったプロセスが必要不可欠になります。
分析や改善に特化したウェビナーツールも存在するので、気になる方は一度検討しても良いでしょう。
分析や改善に特化したウェビナーツールは、ネクプロがおすすめです。
これからウェビナー配信を活用していきたい方は、ぜひコンテンツの作り方の参考にしてください。