最近になって、ウェビナー(オンラインセミナー)を開催するケースが増えてきました。
ウェビナーの持つメリットはやはり絶大であり、今後も大きく広がっていくでしょう。
一方で
- 「ウェビナーを開催したいけれど、やり方が全くわからない」
- 「よいウェビナーを実施する方法が見えていない」
といった疑問は、たいへんよく聞かれます。
ウェビナーは比較的新しいやり方なので、よくわからない方も多いでしょう。
今回は基本的なウェビナーのやり方について、詳しく解説します。
本記事を読めば、ウェビナーの準備からリフレクションに至るまでの流れが理解できるはずです。
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目次
ウェビナーの基本的なやり方とは?
まず、ウェビナーの基本的なやり方を解説します。
下記の方法を理解しておけば、ウェビナー開催は十分に可能です。
ウェビナーの目的とターゲットを策定する
最初にやるべきことは、ウェビナーの目的とターゲットの確定です。
何のためにウェビナーを開催するのか、誰が対象なのか、明確にしましょう。
たとえば、サービスやコンサルティングの説明会としてウェビナーを開催する場合を想定してみましょう。
そのような場合は、ターゲットは自社の見込み顧客となるわけです。
つまり、サービスやコンサルティングの内容や、「結果として何が得られるのか」といった点を重点的に伝える必要があります。
上記のように目的とターゲットを明確にすることで、ウェビナーの全体像が正しく形作られるでしょう。
配信に利用するツールを選定する
続いて、配信に利用するツールを選定します。
ツールを選定する際は、機能の多様性に注目しましょう。
なぜなら機能が豊富であれば、ウェビナーの品質を大きく向上させられるからです。
たとえば、
- チャット機能
- 個別Q&Aシステム
- WEBホワイトボード機能
- 画面共有
- データ分析、レポート
といった機能があれば、あらゆる性質のウェビナーに対応できます。
そして、ウェビナーの進行やコンテンツ作成においてもたいへん有用です。
たとえばQ&A機能があれば、参加者から個別の質問に、正確に対応できるでしょう。
配信に利用するツールを選ぶときは、機能の多様性に注目することが大切です。
問題なく配信できる環境を用意する
続いて、通信上の問題なく配信できる環境を整えましょう。
なぜならウェビナーの配信には、通信環境のトラブルが起こり得るからです。
たとえば、
- データ容量の関係で、画質が悪くなる
- 音声が途切れてしまう
- 雑音や環境音が入り、聞き取りづらくなる
といったトラブルが考えられます。
トラブルを防ぐためには、マイクやカメラ、および周辺機器を信頼できるもので揃えることが重要です。
また本番を迎える前に、実際にネットワークへつないでリハーサルする必要もあるでしょう。
ウェビナー本来の目的を果たすためには、問題なく配信できる環境を用意することが必須です。
ウェビナーを実施する
上記までで、
- ターゲットと目標の決定
- 配信ツールの選定
- 配信環境の準備
が完了しました。
続いて、いよいよウェビナーを実施します。
ここまでで、ウェビナーの事前準備は十分にできているはずです。
とはいえ、やはりウェビナーには考えもしなかったトラブルがつきものです。
想定外のトラブルが起こっても、慌てることなく冷静に対処するようにしましょう。
トラブルを回避する中で重要なのは、ある程度十分な人的リソースの配置です。
講師以外で、最低限ウェビナーツールを集中して操作できる人材を配置しておきましょう。
また、トラブルや参加者からの質問に専門対応できる人材が配置できれば、理想的な状態だと言えます。
ただし録画配信の場合は、何度でもやり直しが効きます。
録画配信の場合は、じっくりと時間をかけて、参加者にとって価値あるコンテンツへと仕上げていきましょう。
リフレクションをおこなう
ウェビナーが終了したら、必ずリフレクション(振り返り、反省)を実施しましょう。
なぜならリフレクションからは、数多くのことが学べるからです。
何度も開催した経験がある場合を除けば、おそらくウェビナー中に多数の改善点が見出せているはずです。
それらを吸い上げて、次回のウェビナー開催へ活かすようにしましょう。
リフレクションによって得られる情報やノウハウは、たいへん貴重なものとなります。
ウェビナーが終了したら、必ずリフレクションを実施しましょう。
また、参加者に対して直接的なアンケートを取って分析するといった方法もあります。
ウェビナーのメリットとデメリットとは?
本記事を読んでいる人の多くは、「ウェビナーを開催したい」と考えているでしょう。
とはいえ、ウェビナーの具体的なメリットとデメリットについて、詳しく知る人は少ないはずです。
メリットとデメリットについて確認し、本当にウェビナーを実施するべきか、一度再確認してみましょう。
ウェビナーのメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 開催にかかるコストをおさえられる
- 集客率、成約率の上昇が期待できる
- 遠方の顧客にもアピールできる
- 開催するタイミングを柔軟に決められる
- 録画しておけば再利用できる
- 参加者に負担がかからない
- 開催にかかる人的リソースをおさえられるetc…
上記のように、ウェビナーにはさまざまなメリットがあります。
特にコストやリソースが低減できるのは、たいへん強力なメリットと言えるでしょう。
また、遠方の顧客にもアピールすることで、本来は想定できなかった収益を得られる可能性もあります。
一方で、以下のようなデメリットには注意しなければいけません。
- 通信上のトラブルが考えられる
- ウェビナー自体を収益化するのが難しい
- 双方向でのコミュニケーションが取りづらい
特に重大なのは、ウェビナー自体を収益化するのが難しい点。
「ウェビナーにお金を払う」ことは、まだ完全に定着しているとは言えません。
もし収益化を狙う場合、参加者に対して相当なプロフィットを提示する必要があります。
参加者の満足度を高める、良質なウェビナーのやり方とは?
上記では、ウェビナーの基本的なやり方と、メリット・デメリットについて解説しました。
上記のことをおさえておけば、ウェビナーはきちんとした形になるでしょう。
合わせて、よりよいウェビナーを開催するためのポイントについても解説します。
参加者のレスポンスを確認する
まず、参加者のレスポンスを逐次確認するようにしましょう。
なぜならウェビナーでは、参加者のモチベーションが低下しやすいからです。
やはり実地でのセミナーと比較して臨場感や緊張感が欠けているので、参加者も本筋から離脱しやすい側面があります。
具体的には、
- 「周囲の出来事に気を取られて、話について来ていない」
- 「途中で理解につまずき、なんとなく流して聞いている」
といったケースが考えられます。
これらを防ぐためには、
- 開催者側から参加者へ質問を投げかける
- わからない部分がないか、都度聞いてみる
- 通信環境に問題がないか、適宜確認する
といった方法が考えられるでしょう。
参加者のレスポンスに問題がないか、確認しながらウェビナーを進行させることが重要です。
参加者を巻き込み、飽きさせない
もうひとつ、参加者に対する向き合い方として重要な部分があります。
常に「参加者を巻き込み、飽きさせない」工夫を凝らしましょう。
たとえば、定期的に参加者を当てて質問する、といった進行が考えられます。
「当てられるかも知れない」という可能性を提示することで、よりウェビナーに集中してもらえるわけです。
その他、都度わかりやすい映像を流す、クイズのような内容を盛り込むといった方法が考えられるでしょう。
できる限り参加者の目を引きつけ、巻き込み、飽きさせないようにすることが重要です。
集客に注力する
ウェビナー自体の課題からは外れますが、特別な戦略で集客に注力することも大切です。
なぜなら、ウェビナーとセミナーで必要となる集客方法は異なるから。
セミナーでは、会場の展示物やフライヤーなどで集客することが可能です。
一方ウェビナーの場合、前述したような集客方法が使えないケースがほとんどでしょう。
しかし、ブログやSNSといった集客方法は、ウェビナーにとって好相性です。
つまりセミナーとは異なり、WEB上での集客の重要度が高くなっています。
またウェビナーの場合は、会場費や人件費がセミナーほどかかりません。
したがって、集客に割ける経済的リソースも多少は確保しやすいはず。
浮いたリソースも活かしつつ、ウェビナーを開催する場合はできる限り集客にも注力しましょう。
ウェビナーに付加価値をつける
また、ウェビナーに付加価値をつけることも有効でしょう。
付加価値をつけることで、他のウェビナーやセミナーと差別化され、より見込み客を惹きつけられます。
たとえば、「高名な講師を招へいする」「限定性のある景品を用意する」といった工夫が考えられるでしょう。
ただし、付加価値だけを追い求めるのはNGです。
たしかに高名な講師と豪華な特典があれば、参加者は集められるでしょう。
しかし、本当に重要なのは「ウェビナーで提供するコンテンツが、参加者の態度変容をどれだけ起こせるか」というところにあります。
体裁だけを追い求めず、真に意味のあるウェビナーを開催することが重要です。
まとめ:工夫あるやり方で、ワンランク上のウェビナーを
本記事を参考にしてもらえれば、ひとまずウェビナーの開催からリフレクションに至るまで、基本的な流れは実施できるはずです。
一度フローを確立してしまえば、次回は要領がおさえられた上で、よりよいウェビナーを実現できるでしょう。
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