映像は単に撮影と編集のみで作られるわけではなく、さまざまな工程を経て制作されるものです。それぞれの工程によって携わる職種は異なるため、ひとつの映像作品には何人もの人が関わっていることは珍しくありません。
今回は映像関連の仕事について詳しく紹介していきます。
目次
基本を押さえよう!そもそも映像制作ってどんな仕事?
映像関係の仕事内容は職種によって変わってくる
映像にはテレビ番組やテレビCM、Webコンテンツ、ゲーム、アニメーションなど多様な種類があり、それぞれの目的や表現に応じて関わる仕事が異なります。
例えば、アニメーションを制作する場合はアニメーターや作画、声優など、他の映像作品にはあまり見られない仕事が加わります。
ゲーム関連の仕事ではCG制作をする割合が他の作品に比べて増えることでしょう。このように、作品によって関係してくる仕事が変わることが映像制作の特徴といえます。
映像はジャンルも多様
ちなみに、映像の世界は仕事の種類だけではなく、ジャンル自体もさまざまです。代表的なものに実写がありますが、このほかにも2Dや3DCG、アニメーション、ストップモーションアニメーションといったものがあります。
表現手法によって映像から受ける印象も異なるので、目的にあった表現方法を効果的に選ぶことが重要となります。
映像制作に関わる重要人物?企画系の仕事の種類
映像の大枠を決めるのが企画
映像作品の最終的な良し悪しを決めるのは、制作の前段階である企画といわれています。企画の目的やコンセプトが明確になっていない作品では、どんなに美しい映像が撮れたとしても、伝えたいことが人々に理解されず感動を与えるのが難しくなります。
企画の要となるのはプロデューサーで、企画立案や出演者への交渉、予算管理からスポンサーの手配までさまざまな仕事を担当します。
プロデューサーを補佐する仕事にアシスタントプロデューサーがあり、取材先への交渉や出演者のスケジュール確保などを担います。制作デスクは事務や秘書の役割をして、関係者への連絡や段取りをするのが仕事です。
番組制作を現場で支える職種
ディレクターは、プロデューサーの意向に合わせて番組を制作したり演出したりします。ディレクターと監督の仕事内容は似ていますが、前者がテレビ番組などを担当する人に使われるのに対し、後者はもっぱら映画制作などを行う人に対して使用されます。
ディレクターはプロデューサーのアイデアを頭の中で整理し、イメージを膨らませて現場で指揮をとりながら映像を作っていきます。ディレクターは撮影現場の責任者でもあるため、番組の制作や演出はもちろんのこと、小道具の配置など細かなことにも携わることがあります。現場で複数のディレクターを取りまとめるのがチーフディレクターで、番組全体を指揮するのが仕事です。
アシスタントディレクターは、視聴率調査やリサーチ、ケータリングの手配といったあらゆる業務をこなします。ディレクターになるための下積みともいえる職種で、番組制作の現場を支えるのに欠かせない存在です。
構成作家は、番組の構成や流れを台本にし、演者の個性を引き出す表現力が求められる職種です。映画における脚本家と仕事内容は似ていますが、構成作家はテレビ番組の制作に携わる人を指すのが一般的です。
映像作品をより豊かにさせる芸術家たち
監督は、主にドラマや映画の制作現場で指揮をとる仕事であり、番組制作におけるディレクターのような役割を担います。ただし、監督はしばしば芸術家であることも多く、表現を追求するために自ら斬新な企画を立案したり新たな試みにチャレンジしたりと、プロデューサーに似た仕事も担当することがあります。
脚本家は、ドラマや映画のストーリーや構成を考える職種で、監督同様に芸術家肌の人が担当することも多いのが特徴です。優れた脚本家は脚本家の名前でドラマや映画に人を呼び込めるほど知名度が高くなることもあります。
専門技術が欠かせない!映像制作業務の仕事って?
映像制作をする上で欠かせないのが、映像の視覚部分を担う職種です。
映像カメラマンは、映画やテレビなどに必要な映像を高度な撮影技術と豊富な知識でカメラに収めていきます。監督によってはカメラマンへの指示を1から10まで出すこともありますが、腕とセンスの良いカメラマンになると監督からカメラワークなど視覚表現の分野を任せられることもあります。
アニメーターは、デッサン力を活かしてアニメーションイラストを描くのが仕事です。アニメーション制作の現場に入る新人の多くはアニメーターから出発します。作画担当からもととなる作画を提示されるため、自ら考えて描くといったクリエイティブな仕事ではなく、与えられたものをできるだけ素早く正確にこなしていくのが特徴です。
2Dもしくは3DCGのグラフィックスを制作するCGデザイナーは、実写においてもアニメーションにおいても、映像表現の幅を広げるために重要な役割を担います。また、ゲーム関連の映像で活躍するケースも多く、現代の映像制作においては欠かすことのできない重要な存在となっています。
映像だけじゃない!制作を支える重要な仕事の種類
映像は総合芸術!音に携わる仕事とは
映像と聞くと視覚的なことを連想してしまいがちですが、音もまた映像表現において重要な役割を果たしています。音声の仕事は、撮影時に役者の声や環境音を録音することです。マイクの位置に常に気をつかい、演者やカメラの動きに合わせて自らも移動します。体力が必要とされるほか、カメラに映りこまないよう常に気を配りながら行動する必要があります。
音の調整をしたりマイクをセットしたりするのが音響オペレーターという職種です。撮影場所によって最適なマイクの位置は異なるので、経験やセンスによって見極めていきます。また、音響オペレーターはミキサーやPA(音響設備)エンジニアと呼ばれることもあります。(※1)MA(マルチオーディオ)ミキサーは、主に映像に対してナレーションや効果音などをつけて音の仕上げ作業を行う仕事です。音の編集者でもあるため、最終的な音のクオリティに責任を持つ職種でもあります。音に関する高いセンスと知識が問われます。
サウンドクリエイターは、映像に使う音源やBGMを作成する仕事です。クリエイティブな仕事なので、センスと技術の両方が必要とされます。映像作品は音によって印象が大きく変わるので、作品全体を左右する重要な役割を担っています。
映像制作を縁の下で支える職種も
美しい映像を撮影するのに欠かせないのが光の条件です。
照明オペレーターは、照明機材を使って色彩や色調を調整していきます。光の強弱や方向などによって映像の質は大きく左右されるので、照明オペレーターなしでは人を感動させる映像を撮影するのは難しいといえるでしょう。
スイッチャーは、主に生放送のテレビ番組で活躍する仕事です。複数のカメラによる映像をスイッチングして番組を立体的に見せていきます。視聴者が番組に関心を持てるように、効果的な映像を選択するセンスが重要となります。
活躍できる場は幅広い!映像制作に携わろう!
インターネットが発達した現代において、映像はマーケティングに対して高い効果を持っていることが明らかになっています。そのため、クオリティの高い映像を作ることはビジネスにおいて大変重要なことといえるでしょう。
映像制作はノウハウをつかめば自社で行うことも可能です。
映像制作にはさまざまな人が携わり、協力してひとつの作品を仕上げていきます。制作に関わった作品が評価されたとき、得られる達成感や喜びは何ものにも代えがたいものです。映像マーケティングに関心のある企業や映像制作の人材を育てたい企業、または映像制作に携わりたい人も、まずは動画制作にチャレンジすることが大切です。
まずは挑戦!行動に起こすことが大切!
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