「バーチャル展示会とはどのようなものなの?」と気になってはいませんか。
バーチャル展示会とは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、現在注目されている展示会の形式です。バーチャル展示会にはリアル展示会とは異なるメリットがあるため、ぜひ理解しておきましょう。
この記事では、バーチャル展示会のメリットやデメリットを解説します。
過去の事例もご紹介しているため、バーチャル展示会を開催するか検討している方はぜひお読みください。
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バーチャル展示会とは
バーチャル展示会とは、オンライン上で開催されるバーチャルイベントの一種です。
これまでの主流であるリアル展示会では、参加者は実際に展示会場まで足を運ぶ必要がありました。
それに対し、バーチャル展示会はオンライン上で行われるものであるため、会場まで足を運ばずに参加できるのです。
360°カメラやVR技術を活用することで、バーチャルな空間に出展ブースを出現させています。
コロナウイルスの感染拡大によってリアル展示会の開催が懸念される今、バーチャル展示会に大きな注目が集まってるのです。
バーチャル展示会のメリットとは
バーチャル展示会には、リアル展示会とは異なるメリットがあります。
この章では、バーチャル展示会のメリットを4つご紹介します。
ご紹介するメリットは以下の通りです。
- 場所や時間の制約を受けない
- 幅広い集客が期待できる
- 来訪者の情報を獲得できる
- 費用を削減できる
これよりメリットを1つずつ説明していきます。
メリット1: 場所や時間の制約を受けない
バーチャル展示会は場所や時間の制約を受けません。特定の場所で開催する必要がなく、日時も自由に設定できるからです。
リアル展示会の場合、会場となる場所をレンタルしなければなりません。会場の空いている日時でスケジュールを調整する必要があるのです。
それに対し、バーチャル展示会はオンライン上で開催するため、会場をレンタルする必要はないのです。開催日時も自由に設定できます。
バーチャル展示会は場所や時間の制約を受けないため、会場をレンタルするためのスケジュール調整の手間が省ける点が魅力でしょう。
メリット2: 幅広い集客が期待できる
バーチャル展示会は、幅広い集客を期待できます。インターネット環境があれば、どこからでも参加者は来場できるからです。
リアル展示会の場合、特定の日時に特定の場所で開催します。自社のサービスに興味があったとしても、開催地や日時の都合で参加できない人も現れるのです。
しかし、バーチャル展示会は、インターネット環境があればどこからでも来場できます。全国各地の人が参加できるようになるのです。
また、開催する日時を自由に設定できるため、都合が悪くて来場できない人を大幅に減らせます。
さらには、交通費や交通時間もかからないため、リアルの展示会では参加できなかった層の集客も期待できるのです。
メリット3:来場者の情報を獲得できる
バーチャル展示会は、参加者のデータを取得して分析ができます。参加の申し込みや入退場などすべてWeb上で管理しているからです。
リアル展示会では、参加の申し込みや入退場を紙で管理する場合があります。来場者の情報を正確に把握するのは難しいのです。
それに対し、バーチャル展示会ではWeb上ですべて管理しているため、正確に来場者の情報を獲得できます。獲得したデータから、どのような層が自社に興味を持っているのかも把握できるのです。
今後のマーケティングに活かせるデータが手に入る点が、バーチャル展示会の魅力でしょう。
メリット4:費用を削減できる
バーチャル展示会では、展示会の開催にかかる会場費や交通費を削減できます。特定の会場を確保する必要がないからです。
リアル展示会の場合、会場のレンタル費用に加えて、設営にかかる費用や人件費・飲食費などが発生します。すべて合わせると、30万円以上になることも少なくありません。
それに対し、バーチャル展示会では会場費や交通費・飲食費などが発生しないため、費用を大幅に削減できるのです。
また、バーチャル展示会で使用した映像やCGを使い回せます。再度活用することで、次回以降の展示会の開催費用も抑えられるのです。
展示会の開催にかかるさまざまな費用を大幅に削減できる点が、バーチャル展示会の魅力でしょう。
バーチャル展示会のデメリットとは
バーチャル展示会のメリットについて解説しました。しかし、バーチャル展示会はメリットばかりではありません。
この章では、バーチャル展示会のデメリットを4つご紹介します。
ご紹介するデメリットは、以下の通りです。
- システムへの投資が必要になる
- PULL型の営業しか行えない
- 来場者に安定したインターネット環境が求められる
- リアルな体験を提供できない
これよりデメリットを1つずつ説明していきます。
デメリット1:システムへの投資が必要になる
バーチャル展示会を開催する場合、システムへの投資が必要になります。バーチャル展示会を開催するサイトのシステムを構築しなければならないからです。
申し込み機能やチャット機能・入退場の管理機能など、どれだけの機能を実装するかで費用は異なります。
独自でシステムを構築することは難しいため、専門の企業に依頼することになるでしょう。実装する機能によっては、費用が数百万に及ぶこともあります。
依頼する企業や実装する機能はシステムの構築費用に大きく影響するため、慎重に選んでください。
デメリット2:PULL型の営業しか行えない
バーチャル展示会では、参加者の来場を待つPULL型の営業しか行えません。
リアル展示会の場合は、呼び込みやチラシ配りなどのPUSH型の営業で積極的に集客活動を行えます。自社のサービスに興味が無かった人も呼び込みやチラシ配りをきっかけに、来場してくれることもあるのです。
それに対し、バーチャル展示会の場合、呼び込みやチラシ配りといったPUSH型の営業は行えません。基本的には参加者が来場してくれるのを待つことになるのです。
PULL型の営業しか行えない中で、どのように自社のサービスに興味を持ってもらうかがバーチャル展示会の課題でしょう。
デメリット3:来場者に安定したインターネット環境が求められる
バーチャル展示会を開催する場合、参加者側にも安定したインターネット環境が求められます。
インターネットの普及率は高まっていますが、参加者のインターネット環境が安定しているとは限りません。
速度制限がかかっているときなどは、映像が止まってしまう恐れがあります。
快適にバーチャル展示会を楽しんでもらうために、参加者側に安定したインターネット環境が求められるのです。
デメリット4:リアルな体験を提供できない
バーチャル展示会の場合、参加者にリアルな体験を提供できません。実際に触ってもらったり、直接目にしたりすることができないからです。
VRやCGの技術を活用することで、リアルに近い展示会を開催できます。しかし、実際の体験をできない面では、臨場感がリアルの展示会に劣ってしまうのです。
バーチャル展示会を開催する場合、参加者にどのようにサービスを体験してもらうか工夫する必要があります。
バーチャル展示会の事例3つ
これまでバーチャル展示会のメリットやデメリットを解説しました。バーチャル展示会とはどのようなものか理解してもらえたでしょう。
しかし、実際にどのようなバーチャル展示会が開催されているか知りたい方もいると思います。
この章では、過去に開催されたバーチャル展示会の事例を3つご紹介します。
ご紹介する事例は以下の通りです。
- 東京ゲームショウ
- ITmedia Virtual EXPO
- Smart Sensing ONLINE
これより1つずつご紹介していきます。
事例1:東京ゲームショウ
東京ゲームショウは、2020年9月23日から5日間開催されたコンピューターエンターテインメント協会によるバーチャル展示会です。
2019年までは幕張メッセで開催されていました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で初のオンラインによる開催となったのです。
2019年に開催されたリアルの展示会では、40の国と655の企業や団体が参加しました。それに対し、2020年に開催されたバーチャル展示会では、34の国と424の企業や団体が参加したのです。
参加する国や企業・団体数は減ったものの、バーチャル展示会は混雑を避けて情報を得られるメリットがあると証明されました。
事例2:ITmedia Virtual EXPO
ITmedia Virtual EXPOは、アイティメディア株式会社主催のバーチャル展示会です。モノづくりの最新テクノロジーに関する情報を提供しています。
2010年からバーチャル展示会を開催しており、これまで20回以上行われてきました。
直近では2020年9月1日から一ヶ月もの間開催されています。規模は過去最大で、107の企業が参加して、12,000人を超える人が来場しました。
事例3:Smart Sensing ONLINE
Smart Sensing Onlineは、株式会社JTBコミュニケーションデザインが主催するバーチャル展示会です。2020年5月27日より3日間開催されました。
ビジネスの機会を創出することを目的として、チャット機能を解放することで商談ができる環境を提供しています。
Smart Sinsingは2017年より始まったもので、毎年オフラインで開催されていました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年はSmart Sensing OnlineとしてWeb上で開催されることになったのです。
初の試みであったにも関わらず、119の企業が参加して、3,000人を超える人が来場しました。
まとめ:バーチャル展示会とは何かを理解して効果的に実施しよう
本記事では、バーチャル展示会のメリットやデメリットを説明しました。
本記事で説明したバーチャル展示会のメリットは、以下の通りです。
- 場所や時間の制約を受けない
- 幅広い集客が期待できる
- 来訪者の情報を獲得できる
- 費用を削減できる
また、バーチャル展示会のデメリットは、以下の通りです。
- システムへの投資が必要になる
- PULL型の営業しか行えない
- 来場者に安定したインターネット環境が求められる
- リアルな体験を提供できない
バーチャル展示会のメリットやデメリットを把握して、開催するかどうかを検討しましょう。
ちなみに、当社ネクプロではWebイベントを管理するプラットフォームを提供しています。
さまざまな機能が搭載されており、リード管理から来場者の情報分析まで行うことが可能です。
バーチャル展示会を開催する際は、ネクプロの利用も検討してみてください。
これからウェビナー配信を活用していきたい方は、ぜひコンテンツの作り方の参考にしてください。