最近では、オンラインセミナー(ウェビナー)を開催する能力が、企業にとって必要不可欠になりつつあります。
オンラインセミナーは今や重要な集客経路であり、多くの企業がこれに参入しています。
新しい販路を開拓しようとしのぎを削り合っている状態です。
とはいえオンラインセミナーの開催については、
- 「時間帯は、いつがベストなのか?」
- 「日程や曜日は、いつがいいのか?」
といった疑問を抱えている人も多いでしょう。
集客効率の高いセミナーを実現するうえで、開催するタイミングは非常に重要です。
本記事では、オンラインセミナー開催の時間帯・日程・曜日について、詳しく解説します。
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目次
オンラインセミナーに集客しやすい、最適な時間帯と日程、曜日について
オンラインセミナーで集客しやすい時間帯や日程については、ある程度データが存在します。
具体的には、以下のような点を意識してスケジューリングするのがよいでしょう。
時間帯は就業時間以外に集中する
CRファクトリーによる調査では、オンラインセミナーの開催時間帯として、以下のような時間帯が好まれていることがわかりました。
出典:調査レポート「オンラインイベント・ウェビナーの参加しやすい時間帯についてのアンケート」-CRファクトリー
- 平日の20時〜22時
- 土日の14時〜16時
- 土日の10時〜12時
- 土日の20時〜22時
このデータから伝わってくる教訓を一言で言い表すなら、「就業時間帯は避けるべきある」とわかります。
いくら「現地に赴く必要がない」とはいえ、やはり業務を優先してオンラインセミナーに参加することは現実的ではありません。
やはり、スタンダードに就業時間帯を避けて日程を設定する必要があると言えるでしょう。
曜日は、月曜日と金曜日を避けるべき
続いて、オンラインセミナーと曜日の関係についても考えてみましょう。
少なくとも今言えるのは、「月曜日と金曜日は避けるべき」、ということです。
月曜日は、週初めということで業務自体が忙しい傾向にあります。
また月曜日のみ、ミーティングや朝礼があり、時間的余裕が圧迫されているケースも少なくありません。
この状態でオンラインセミナーに参加してもらうとなれば、相当な興味関心を引き付ける必要があるでしょう。
金曜日は、週終わりということから、オンラインセミナーへの参加が難しくなっています。
そもそも、何らかの業務が締め切りを金曜日に設定しているケースは非常に多いものです。
また、金曜日になると食事や飲み会へ出かける人も多いでしょう。
というような理由から、月曜日と金曜日は、オンラインセミナーの日程として不適切だと言えます。
一方で、週半ばにある火曜日から木曜日は、上記のような要因は影響しません。
もちろん土日は仕事による影響が薄いため、開催する曜日としては有力な候補だと言えます。
オンラインセミナーの時間帯・曜日を決める際の注意点
上記の点をデータや推論を踏まえつつ、時間帯や曜日を設定すれば、参加者数はある程度確保できるでしょう。
同時に、オンラインセミナー開催では以下のような注意点についてもおさえておく必要があります。
集客ターゲットごとに時間帯や日程、曜日をカスタマイズする
もっとも重要なのは、集客ターゲットごとで、時間帯や日程、あるいは曜日をカスタマイズすることです。
なぜなら、集客ターゲットごとで参加しやすいタイミングは異なるから。
上記で解説した時間帯や曜日に関する情報は、すべての集客ターゲットについて共通しているものではありません。
たとえば、美容師を対象としたオンラインセミナーについて考えてみましょう。
美容師と言えば、基本的には土日が繁忙日だとされている職業です。
となると、土日休日の職業と違い、土日開催のオンラインセミナーに参加するのはやや困難になります。
一方で美容院は、月曜日もしくは火曜日を休日と設定するケースが多いようです。
となると、一般的には回避すべき月曜日が、むしろ開催日として有力視されます。
つまり美容師を対象としたオンラインセミナーでは、上記したデータとは相反するスケジューリングが求められるわけです。
しかし、時間帯については特別な工夫は求められないでしょう。
なぜなら、美容師は深夜まで働くケースがほとんどない職業だからです。
というように、集客ターゲットごとで時間帯や日程や曜日を適宜カスタマイズする必要があります。
先ほど述べたことは、あくまでもデータ上から示される基本的なセオリーにしか過ぎません。
セオリーを踏まえつつも、オンラインセミナー開催のタイミングについては柔軟な思考が求められるでしょう。
オンラインセミナーの内容によっても、適切なタイミングは変化する
また、オンラインセミナーの内容によっても適切なタイミングは変化します。
なぜならタイミングによって、参加者の状態は違うからです。
たとえば、経営に関するたいへん難解なコンテンツがあったとしましょう。
すると、退社後にあたる平日夜の時間帯は好ましくないかもしれません。
すでに疲弊したあとで難解な話を聞くのはかなり大きな負担ですし、聞くにしても理解度が低くなる懸念も強まります。
一方、ある程度余力のある土日であれば、参加者も万全な状態でセミナーに臨めるはずです。
また、時期という部分でも工夫の余地があるでしょう。
たとえば新入社員の教育に関するセミナーなら、春前が適切だと考えられます。
というように、オンラインセミナーの内容によって、適切なタイミングを見分けることも重要です。
その他、オンライセミナーへの集客で重要なデータについて
上記までのことを踏まえておけば、オンラインセミナーの日程について、困ることはないはずです。
合わせて、オンラインセミナーの集客において、各種調査を分析した中から見えてきた、注視すべき重要なデータも紹介しておきます。
開催を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。
オンラインセミナー(ウェビナー)へ申し込みされやすい時間帯とは?
LogMeln社のレポートによればオンラインセミナー参加者のうち36%程度は、午前8時から午前10までの時間帯に参加を申し込んでいます。
出典:10 Webinar Benchmarks Every Marketer Should Know-LogMeln
調査によってパーセンテージには微妙な違いはありますが、おおむね40%であると考えて問題ありません。
朝方の時間帯に申し込みが集中する理由としては、「多くの人が朝方にメールチェックをする習慣」を持っているからだと言えるでしょう。
つまりメールチェックついでに参加を申し込んでいるわけです。
こういった背景を理解しているなら、「午前8時から午前10時の時間帯に、招待メールを送付する」といった戦略も考えられるようになります。
参加者の6割程度は、一週間前に申し込む
99firm社の調査を参照する限り、「参加者のおよそ60%は、オンラインセミナー当日の一週間前より申し込みを開始する」と考えて問題ありません。
出典:Webinar Statistics-99firms
つまり一週間前には申し込みが殺到しやすいと言い換えられるでしょう。
なお、当日に申し込むケースも少なくありません。
上述した60%のうち20%ほどは、開催当日の申し込みが占めています。
所要時間は60分以下がベター
続いて、オンラインセミナーにおける所要時間を考えてみましょう。
LogMeln社の調査によれば、あらゆるウェビナーのうち7割近くが、所要時間を60分程度としています。
一般的に「オンラインセミナーやウェビナーは、ある程度長い方が価値高いものだと認知される」というふうに考えられます。
出典:10 Webinar Benchmarks Every Marketer Should Know-LogMeln
中には、「コンテンツの内容量的に、60分もかからない」というケースもあるでしょう。
その場合はオンラインセミナーの内容量や濃度を増やして、少しでも60分程度に近づけることが重要だと言えます。
また、Q&Aやデモムービー、あるいは休憩時間などを挟み、あくまでも「60分」というパッケージで提供するといった工夫も考えられるでしょう。
平均的な出席率は、何%くらい?
99firm社の調査によれば、あらゆるオンラインセミナーの出席率を平均化すると、46%程度におさまるとのこと。
つまり全体の半分も出席していたら、出席率は高い部類に入るというわけです。一方で、現地へ集まるタイプのセミナーでは、出席率はおおむね7割から8割程度。
出典:Webinar Statistics-99firms
つまり、オンラインセミナーは従来の手法と比較して出席率が低いと言えます。
オンラインセミナーを開催する場合、いかにして出席率を高めるかがひとつのポイントとなるでしょう。
最適な集客手段はメールか?
集客手段についても考えてみましょう。
一般的に「オンラインセミナーでもっとも利用頻度の高い集客経路は”メール”である」とのことです。
LogMeln社のレポートによれば、実に全体の65%ほどが、メールを利用して申し込みしています。
出典:10 Webinar Benchmarks Every Marketer Should Know-LogMeln
オンラインセミナーを開催するなら、かならずメールでの申し込みフォームは用意しておくべきなのは明らかです。
まとめ:オンラインセミナー(ウェビナー)は、時間帯や曜日が非常に重要
オンラインセミナー (ウェビナー)において、開催時間や曜日、もしくは日程はたいへん重要です。
すでに本記事で紹介したように、この部分についてある程度はデータが出ています。
参考にしつつ、できるだけ適切なタイミングで開催するようにしましょう。
ただし、データがすべてではありません。
集客ターゲットやオンラインセミナーの内容、その他あらゆる要素を勘案し、タイミングを見極めることが重要です。
「自社のオンラインセミナーが何を目的としているのか」をきちんと把握すれば、こういった部分についてもヒントが見つけられるかもしれません。
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