ウェビナーでは、やはりマイクの性能が重要視されます。
クリアな音声を届けられなければ、やはりさまざまな部分で影響が出てくるでしょう。
とはいえマイクにはさまざまな種類があり、適切なものを選ぶのもそれなりに難しい部分があります。
また、「内蔵型マイクでは役立たないのか?」といった疑問を持っている人も多いでしょう。
本記事ではウェビナーにおけるマイクについて、詳しく解説します。
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目次
内蔵マイクは、ウェビナーでは役立たない?
結論から言うと、内蔵マイクは、ウェビナーでの主要な音声入力としては不足があると言えます。
決して、内蔵マイクがウェビナーで利用できないわけではありません。
しかし音質についてはやや物足りない部分があります。
また、雑音が混じりやすく、ノイズとして出力されがちなのも懸念材料です。
ウェビナーは、こちら側の音声をクリアに聞き取れる状態が理想です。
参加者にとって有益な情報を発信しても、聞き取れなければ意味はありません。
音質でウェビナーの成果を落とさないためには、内蔵型ではなく、いわゆる「外部マイク」を利用するのがおすすめです。
外部マイクであれば、参加者に対してクリアな音質を届けられます。
もちろん、ノイズや環境音なども入りづらくなるでしょう。
ウェビナーで利用するマイクの選び方
とはいえ、ウェビナーにおいてどのようなマイクが求められているかわからない人も多いでしょう。
マイクといってもその種類はさまざまであり、専門的な知識がなければ正しく選択するのは難しいところ。
しかし、以下のようなポイントさえおさえておけば、マイク選びで困ることはありません。
マイクの形状
まずは、マイクの形状に注目しましょう。
ウェビナーでは、マイク単体型・ヘッドセット・スピーカー型の3種類が候補となります。
マイク単体型は、いわゆる「普通のマイク」ですね。
周囲の雑音を拾いづらく、ハウリングすることもありません。
ヘッドセットは、主にヘッドホンと小さなマイクが一体型になっているものですね。
いわゆる「オペレーター」が装着しているものです。
マイク部位が口元に近いので、よりクリアな音声を伝えられます。
スピーカー型は、「スピーカーフォン」とも呼ばれ、スピーカーと単体型のマイクがひとつになった形状です。
主に複数名でディスカッションが必要な場面で用いられます。
ウェビナーの方向性を鑑み、適切な形状のマイクを選ぶようにしましょう。
操作の方法や難易度
また、操作の方法と難易度も重要です。
マイクは、「PC側で操作するもの」と、「マイク側で操作するもの」に大別されます。
前者であれば、”裏方”としてPCからマイクを操作することとなります。
後者であれば、話者が操作することになるわけです。
ウェビナーの進行都合上、適切な方を選びましょう。
また、多様なスイッチが搭載されているマイクなどは、操作の難易度が高くなります。
安定した進行を期待するなら、操作が簡単なものを優先して選ぶべきでしょう。
指向性があるか
指向性についても、できればチェックしておきたいところです。
指向性とは、一言でえば「どれくらいの範囲まで、音を拾えるか」を示します。
指向性については、以下の4種類が存在します。
- マイクが向く方向の音を集中して拾う「単一指向性」
- 複数方向から満遍なく音を拾う「無指向性」
- 単一指向性よりも、より狭い領域の音を拾う「鋭指向性」
- 正面と背後の音を拾う「双指向性」
基本的に講師の声だけを拾いたいのあれば、「単一指向性」か「鋭指向性」のものがよいでしょう。
ウェビナーのコンテンツにグループディスカッションなどがあれば、双指向性のものをおすすめします。
モノラル・ステレオ
また、マイクがモノラルかステレオかという点も重要です。
モノラル・ステレオは、「音声を収録する形式」を示すもの。
モノラルの場合、単一の音だけを拾い、出力先でも単一の音として再生されます。
一方でステレオは、二つの音を拾うことが可能です。
基本的にはステレオのほうが、聞こえやすくクリアな音声を出力できます。
また、いわゆる臨場感や立体感を演出できるのも、ステレオです。
クリアな音声出力が求められるウェビナーでは、ステレオを採用しているマイクを選択するのが無難でしょう。
ウェビナー開催におすすめのマイクとは?
上記のポイントをおさえておけば、ウェビナーで使用するマイクの選定で困ることはないでしょう。
とはいえ、ポイントをわかっていたとしても、やはり商品数の問題から選定に時間がかかるのも事実です。
しかし、ウェビナー開催で利用されるマイクは、ある程度定番が決まっています。
以下のような定番のマイクを使えば、基本的に困ることはないでしょう。
いずれも高性能かつ低価格であり、非常に導入しやすいマイクです。
オーディオテクニカ AT2020
オーディオテクニカのAT2020は、オーソドックスな単一指向性マイクです。
コンデンサーマイクであるため、感度が高く、しっかりと講師の発声を拾えます。
サンワサプライ 400-MC001
大規模な会議での使用を想定した無指向性マイクです。
ミュートや音量調整はマイク本体で操作するため、必要な音声だけを参加者に対して配信できます。
ヘッドホンを接続することも可能であり、参加者とコミュニケーションを取るときにもノイズレスな環境が再現できます。
ロジクール ステレオヘッドセット H111R
非常にシンプルなヘッドセットです。
1,400円ほどの低価でありながら、性能が高いのが特徴。
音質はクリアであり、ノイズキャンセリング機能によって雑音は的確にカットされます。
マイクブームは回転式であり、雑音が入らないように、ベストな位置に調整することが可能です。
ウェビナーにおいて、音声のクオリティを高めるには?
上記のようなマイクを使用している限り、基本的には問題ないでしょう。
下記では、さらに音声のクオリティを高めるためのポイントについて解説します。
オーディオインターフェースの導入
まず、オーディオインターフェースの導入が考えられるでしょう。
オーディオインターフェースとは、PCとマイクを仲介する形で接続するオーディオ処理装置のことです。
マイクに拾われた音声は、オーディオインターフェースを経由し、自動的にデジタル変換され、パソコンへ出力されます。
これにより、より明瞭でナチュラルな音質を届けることが可能です。
PCにも、入力をデジタル変換する機能はデフォルトで搭載されています。
しかし、あくまでも最低限の機能などで、音声向上に寄与するものではありません。
音質を追求するなら、オーディオインターフェースも用意しておきたいところです。
マイクテストを実施する
また、マイクテストを実施することも重要です。
リハーサル段階でマイクテストを実施すれば、より理想的な出力が見つけられます。
マイクテストでは、音量や音質などをきちんとチェックしましょう。
また、ハウリングやノイズが発生していないかも確認しておきます。
そもそも「問題なく音声が出ているかどうか」をチェックしておく意味でも重要です。
オーディオインターフェースを利用しているのであれば、その詳細設定も必要となります。
ウェビナーを実施する場合は、かならずリハーサルでマイクテストをしておきましょう。
ウェビナーでありがちなマイクトラブルと、その解決方法について
上記までのことをおさえておけば、基本的には理想的な音声環境が確保されるでしょう。
とはいえ機械である以上、マイクにはトラブルもつきものです。
下記では、ウェビナーでありがちなマイクトラブルとその解決方法について解説します。
音声が伝わらないとき
もっとも多く見られる「音声が伝わらない」というトラブルですが、基本的にさほど大きな問題ではありません。
この場合、原因は「PCかツールの設定において、マイクでの入力がOFFになっていること」が大半です。
つまり、設定上でマイクを有効にするだけで、音声は正しく出力されるでしょう。
それでも音声が伝わらない場合、参加者側の設定に問題があると考えられます。
配信ツールおよびPCからの出力を許可するように呼びかければ、基本的にはすぐ改善されるはずです。
ノイズが聞こえるとき
内蔵マイクでないにもかかわらず強いノイズが聞こえてくる場合、マイクの接続に異常が出ていると考えられます。
基本的にはジャック部位がきちんと挿さっておらず、異常出力しているだけのケースが大半です。
もう一度正しく差し込めば、基本的には解決されるでしょう。
それでもノイズが聞こえる場合、ジャック周辺を清掃すれば改善されるはずです。
清掃してもノイズが聞こえる場合、マイク側の出力能力に異常が出ていると考えられます。
その場合は、メーカーでの点検や部品交換修理が必要となるでしょう。
音声が”ハウって”いるとき
マイクを使っていると、音声が「ハウる(ハウリング)」するケースがあります。
なぜか「キーン」という耳障りな音が出る現象ですね。
ハウリングは、マイクの音をスピーカーが拾う→スピーカーの音をマイクが拾う→その音をまたスピーカーが拾う…..という「ループ」があったときに起こる現象です。
つまり、マイクとスピーカーを干渉し合わないように離しておけば問題ありません。
もしくはマイクをつなぐ前に、その他スピーカーを無効にするだけでもOK。
接続してから、ハウらないボリュームに調整すれば、ハウリングは起こりません。
まとめ:マイクは、ウェビナーの成否を左右する
ウェビナーで伝えられる情報は、視覚由来と聴覚由来に分類されます。
うち、セミナー講師や司会者の発言が、聴覚由来になるわけです。
しかし、マイクの性能が良くなければ、彼らの発言は明瞭な音質で届けられません。
さらには雑音やノイズが入ることも多く、参加者が聞き取れない懸念も出てきます。
つまり、重要な聴覚由来の情報が遮断されてしまうわけです。
こういったことがないように、ウェビナーでは信頼できる性能のマイクを用意しましょう。
また、必要に応じてオーディオインターフェースなどの導入についても推奨します。
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