目的に応じたウェビナーの利用方法

顧客の趣味・嗜好の多様化や購買行動の変化が著しい昨今、企業には自社の魅力を確度の高い顧客に向けて効果的にアピールしていく営業手法の採用が求められています。ウェビナーは、こうした取り組みに敏感な多くの企業の間で利用が進んでいますが、一方では導入目的に適ったシステムの選び方が分かりづらいという声もまた少なくありません。
今回は、目的に応じたウェビナーの利用方法をご紹介し、利用のポイントを解説します。

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目的に応じたウェビナーの利用方法

ウェビナーは現在、さまざまな目的に応じた利用がなされています。ここでは、8つの利用方法をご紹介していくことで、ウェビナーの特徴を明らかにしていきましょう。

セミナーの配信に

ウェビナーは、その名の通りセミナーの配信を想定して産み出された手法です。企業での社員研修や新商品の説明会など、これまでであればリアルの場に多人数が集い、主催者の話を聴講する形の会合であれば、ウェビナーでいうところのセミナーとして扱うのが一般的です。

ウェビナーはもともと、国土が広く、企業が多極的に散在する背景を持つ米国で、営業活動の効率化とコストダウンを目的に創られました。日本の状況に鑑みると、たしかに地理的要因は異なるものの、抱える経営課題は似ているところがあります。
参加者は、セミナーの開催日や時間的にスケジュール調整がつかなくても、また、会場が遠くて赴くことが難しくても、ネット環境さえあれば参加することができます。一方、主催者側もウェビナーを導入することで、リアルの会場でセミナーを開催する場合に伴う手間とコストとを大幅に減らすことができます。さらに、セミナーの内容を録画して配信することができれば、効率的な集客が実現し、より多くのビジネスチャンスを掴むことが見込めるでしょう。

複数支社での同時朝礼の配信に

ウェビナーを活用することで、複数支社での同時朝礼の配信が実現します。社長や役員など、経営トップのメッセージを全国の拠点に向けて一斉に流すことで、全社を挙げての士気の発揚と一体感の醸成が期待できるでしょう。
また、ウェビナーは動画の視聴数を数値化できますから、動画ごとのドロップ率の分析をすることで、配信した朝礼の効果の把握と次回以降の朝礼のブラッシュアップを図ることもできます。

ウェブ会議に

動画配信技術・ツールの目覚ましい進歩により、遠隔拠点とネットを介して、リアルに引けを取らないやりとりができる「ウェブ会議システム」の活用が急増中です。
このウェブ会議システムを用いてウェビナーとして配信することで、各地に散在する各拠点を同時接続できます。より多くの参加者同士の意見交換・情報共有が、リアルでの会議と遜色のないレベルで実現するでしょう。
また、一堂に会するための出張に伴う移動時間と交通費・宿泊費などのコスト削減の恩恵を受けることも可能になります。結果として、業務効率化による生産性の向上が大いに期待できるようになるでしょう。

研修時の教材として

ウェビナーは、研修を実施するときの教材としても有効な手段です。
「録画配信型」であれば、リアルの場で一時に多くの参加者を相手にした催しとは異なり、Web画面を通して各参加者に向けて直接研修内容を教授することが可能になります。習熟度別に教材を準備することで、段階的に研修課程を学ばせることができるでしょう。

また、「リアルタイム配信型」では、ライブの臨場感を伴った研修効果が期待できます。また、アンケートや質疑応答などを通して参加者の反応をすばやく把握することで、教材の修正や追加の手段を打つなど、リアル開催に遜色のない対応が可能です。

営業時の資料として

現代は、顧客の趣味嗜好の多様化や購買行動の変化が著しい時代です。これまでの営業手法が通じず、多くの企業でリードの獲得が課題になっていることは広く知られるところでしょう。
ウェビナーを営業活動に活用すれば、遠方にいる顧客や、近くであっても勤務時間内の外出が難しいクライアントなどへのアプローチが可能になります。
たとえば、顧客からの資料請求のメールに対して、ウェビナーのURLを添付して営業時の資料として返信することで、迅速な対応が可能になります。顧客満足度の向上はもちろん、顧客のニーズや課題の把握などにより、営業活動の精度を高めることも期待できるでしょう。

採用企業説明会の配信に

採用企業説明会の配信にウェビナーを活用すれば、採用活動を効率化してコストダウンを図れるだけでなく、選考希望率の向上によって確度の高い採用選考の実現が期待できるでしょう。
リアルの説明会では、会場の確保や設営、受付や誘導係などのスタッフの手配に関する手間とコストがかかります。また、雨天でのドタキャンの増加など、集客が天候に左右されがちという難点も無視できません。さらに、広い会場だとすべての就活生にきめ細かく対応することは難しいため、自社が求めるレベルの人材の確保が容易に進められない可能性もあるでしょう。
ウェビナーで説明会を配信すれば、これらの課題を一気に解決できます。会場の準備や天候の心配は無用です。通信環境さえ整っていれば国内外を問わずどこからでも視聴が可能ですから、国内はもとより広く海外からの選考希望者を集めることが可能になります。

また、分かりやすい情報提供の実現も魅力です。リアルタイム配信におけるチャット機能での受け答えや、録画配信での繰り返し視聴が可能になることで、選考希望者が不明点や疑問点をすばやく解消できるようになるでしょう。

株主総会や投資家向け説明会の配信に

2020年7月現在、コロナウイルスによる感染症拡大リスク最小化の要請の高まりもあり、株主総会や投資家向け説明会のバーチャル化の動きが顕著になってきています。ウェビナーの活用により総会や説明会のバーチャル化を図ることができれば、感染リスクを抑えるだけでなく、企業と株主・参加者双方に多大な恩恵をもたらすことが期待できます。
株主・参加者にとっては、遠方からの参加や同日開催される複数の総会・説明会への出席が可能になることから、権利行使や情報収集の機会が拡大します。参加者の増加は、企業価値向上のためコーポレートガバナンスの強化を図りたい企業にとっても歓迎すべきことでしょう。

また、開催された内容をアーカイブ化するメリットもあります。当日参加できなかったり、あるいは改めて内容を見たかったりする株主・参加者に対しても、録画したコンテンツを視聴してもらうことで、会社の方針をより深く知ってもらう機会を提供することができるようになるでしょう。
さらに、ウェビナーの画面共有機能を用いたり、資料のダウンロードを促したりすることで、より的確な説明とデータの共有が手間をかけずに実現します。

オンライン授業に

現在、「教育のICT化」の活路を開くデジタル技術である「EdTech(エドテック)」が急速に進化してきています。なかでもネット回線を介して遠隔で実施するオンライン授業は、ハーバード大学など海外の著名な教育機関が積極的に採り入れることで知られるようになりました。日本の教育現場はもちろん、企業研修などの場でも導入が進んできていることはご存知の方も多いでしょう。
特に、感染症の拡大による児童・生徒の学習機会の早急、かつ適切な確保の必要性が課題として教育現場に突きつけらたことは、記憶に新しいところです。ウェビナーによるオンライン授業では、ネット環境があればどこでも、また「録画配信型」であれば都合がよい時間にいつでも、受講することが可能になります。

様々な目的に利用できるウェビナー。利用のポイントは?

ウェビナーが、さまざまな目的に利用できることがお分かりいただけたことでしょう。ここでは、ウェビナー導入の効果を最大化するための利用のポイントをご紹介します。

目的に応じて必要な機能や条件を見定める

ウェビナー導入を成功に導くには、目的と採るべき手段とが同じ方向を向いている必要があります。したがって、まずは目的に応じた採るべき手段を明確にすることが大切です。そのうえで、手段を効率的に進めていけるような機能や条件を見定めることができれば、ウェビナー導入の準備段階としては順調な滑り出しです。

対象人数は大多数なのか・少人数を想定するのか、参加者とコミュニケートしながら進めたいのか・こちらの話をじっくりと聴いてもらいたいのか、さらには、単発のウェビナーなのか・定期的な実施を念頭においたものなのかなど、さまざまな視点から検討を重ねましょう。
また、ウェビナーシステムには、録画機能やチャット機能に優れたものから、データの収集や分析に力を入れているものまで、システムごとに特徴が異なります。ウェビナーシステムそれぞれの特徴をよく比較検討したうえで、自社に最適なシステムを選択することが肝要です。

PDCAを繰り返して質を向上させる

ウェビナーを定期的に実施するならば、定期的な効果測定がとても大切です。
ウェビナーを活用すれば、参加者へのアンケート結果やコメント数、あるいは視聴時間などの把握が容易になります。好評なコンテンツのブラッシュアップを図ることはもちろん、退席者が多かったり、コメント内容が芳しくなかったりする場合は、課題点のあぶり出しとすばやい対応を怠らない姿勢が欠かせません。
実施前に設定した目標の達成度を定量把握したら、PDCAを回していくことで毎回少しずつでも改善していき、配信内容の質の向上を目指しましょう。

他社の事例を参考に改善点を見つける

ウェビナーに限らず、他社の成功例や失敗例を参考に自社の改善点の発見につなげていくやり方は、ビジネスで成功を目指すためのセオリーと言えるものです。
たとえば、集客不足の悩みやリアルでのセミナー実施に伴うコストがかかりすぎるといったことが、課題としてよく挙げられます。課題が自社に類似したケースであれば、参考にすることでウェビナーに取り組む前の貴重なシミュレーションができるでしょう。 他社事例を参考にする手法は、ウェビナーを継続して実施していくうえでの改善点の把握を図る意味でも、継続して取り組んでいくとよいでしょう。

様々な目的に利用できる「ネクプロ」のご紹介

ここでは、さまざまな目的に利用できるウェビナーシステム「ネクプロ」をご紹介します。

ネクプロの機能

ネクプロでは、さまざまな目的で実施されるウェビナーを成功に導くための機能が充実しています。その中から、代表的な機能3つご紹介します。

1つは、リード情報を詳細に管理できる機能です。グループ分けなどにより、各個人によりフィットした情報配信が可能になるでしょう。ナーチャリングを通じて、リードを成約に近づけることが期待できます。

2つ目は、リアル会場とWebでのセミナーとの同時中継に対応している点です。システムによるリアル会場とウェビナーの一元管理はもちろん、当日の機材の手配から配信運営までのすべてを安心してお任せいただけます。

3つ目は、クローズドオウンドメディアとの連携機能です。録画したセミナーを、クローズドで自社が確保している確度の高いリードに向けて配信できるほか、自社サイトやブログ内にアンケートを設定してリードの関心事項を掴むなどの取り組みが可能です。リードの育成と営業活動の精度向上とが目指せるでしょう。

ネクプロの利用例

では、ネクプロの具体的な利用例をご紹介します。

A社は世界的な実験機器メーカーとして、バイオテクノロジーに携わる科学者や研究者を対象に、機器・試薬から解析ソフトウェアまでを提供しています。
ネクプロを活用して実験技術の向上を目指すコンテンツをwebセミナーとして中継配信することで、リアルセミナー開催では参加が難しかった研究者・開発者層へのアプローチが可能になりました。また、セミナーだけでなく、実験技術向上に資する動画を自社のオウンドメディアで提供することで、教育的な効果の高いマーケティングを実現しました。
さらに、消耗品の交換や簡単な整備・修理方法など、メンテナンスについての動画も提供。修理担当者を呼ばずとも自力での復旧が可能になったことで、顧客満足度が向上しました。

これまでの日本発のグローバル企業においては、言語が最大の壁といっても過言ではありませんでした。ネクプロは、英語はもちろん、中国語などにも対応しているのでグローバル展開を可能します。今では、世界40ヶ国に展開し、約20,000ユーザーを獲得できています。

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ネクプロのサポート体制

新しくウェビナー活用をスタートさせるときには、さまざまな不安点・疑問点が出てくるものです。ネクプロでは、手厚いサポート体制を敷いてウェビナーの継続的な成功を強力にバックアップいたします。
高品質の機材の使用により、映像や音声の滑らかさを維持した臨場感を伴ったウェビナー配信が実現するだけでなく、中~大規模配信での配信代行も請け負っています。
また、優れたUIにより集客とウェビナー開催にまつわる負担を減らし、効果的なウェビナー運営をサポート。リアルセミナーとの同時開催の仕組みが用意されているので、従来のセミナーとウェビナーとの相乗効果を狙いたい企業にとっては心強い存在になります。
さらに、ネクプロでは、参加者の情報やアンケートなどの集計結果を即時に取得できます。迅速な効果測定・分析を行うことで、次回以降の開催やマーケティング戦略の立案に活かせるでしょう。

目的に応じてウェビナーシステムを選びましょう

この記事では、目的に応じたウェビナーの利用方法について解説してきました。自社の営業活動を効率化し、また顧客満足度の向上を図る観点からは、自社の目的に応じたウェビナーシステムを選ぶことが重要です。
ネクプロは、さまざまな開催目的に応えることができる非常に汎用性に優れたウェビナーシステムです。ウェビナーの導入を検討されている方は、ぜひネクプロをご検討ください。