
2020年のコロナウィルス蔓延により、物理的な接触を極力避けた形での企業活動をするために、Web上でセミナーを開催する「ウェビナー」を採用する企業が日本でも増えました。また、同時に、手軽にウェビナーが開催できるツールが複数出てきており、整備されてきたことで敷居が下がり、日本においても開催する企業が業界問わず増えてきております。
この記事では、近年のマーケティング施策では外せない取り組みの1つになっているウェビナーを開催するにあたってその方法、ポイント、必要なアイテムを詳しくご紹介します。
初めてウェビナーの開催を考えている方はこれを読めば全体の流れがわかり、何をすべきかが明確になるでしょう。
目次
ウェビナーとは?開催前の基礎知識
ウェビナーは、ウェブとセミナーを組み合わせた造語であり、オンライン上で実施されるセミナーのことを指します。ウェビナーはインターネット環境があれば全国どこからでも参加できることが特徴です。実際の会場で開催されるセミナーに比べて集客しやすく、より大人数のイベントや説明会を低コストで開催できます。
ウェビナーとWebミーティングとの違い
Webミーティングとウェビナーは似ている言葉ではあるものの、想定される利用シーンが異なります。 Webミーティングは、「Zoom」などを用いてオンライン上で会議を行うことを指し、Web会議とも言われています。 Zoomは双方向でのコミュニケーションを取る場面に向いており、オンライン商談や社内会議、遠隔サポートなどで活用されることが大半です。
ウェビナーのメリットとデメリット
ウェビナーにはメリット・デメリットがあります。それらを理解した上で、特にデメリットを改善できるツールや開催方法の工夫をすることでより良いマーケティング施策の1つになるでしょう。
メリット
- コスト削減
- 会場費、交通費、宿泊費などのコストを削減できる。
- 印刷資料が不要になり、ペーパーレス化が可能。
- 参加者の利便性向上
- 自宅やオフィスから気軽に参加できる。
- 地理的制約がなく、全国・海外からも参加可能。
- 集客の拡大
- オンライン広告やSNSを活用し、広範囲のターゲットにリーチできる。
- 過去のウェビナーを録画し、後から視聴可能にできる。
- インタラクティブなコミュニケーション
- チャット、Q&A機能、投票機能を活用してリアルタイムで参加者とやり取りできる
- データ分析がしやすい
- 参加者の視聴時間、反応、アンケート結果などのデータを収集できる。
- 効果測定を行い、次回の改善に活かせる。
デメリット
- 参加者の集中力が続きにくい
- 画面越しだと集中力が途切れやすく、離脱率が高くなりやすい。
- 対面と比べて参加者の反応を感じ取りにくい。
- 技術的な問題が発生しやすい
- ネットワークトラブルや機材トラブルで接続が不安定になる可能性がある。
- 一部の参加者が適切なデバイスや環境を持っていないこともある。
- 双方向コミュニケーションが難しい
- 参加者の表情やリアクションが分かりにくく、講師側が話しづらい。
- 交流の機会が少なく、ネットワーキングが難しい。
- 信頼性・説得力の課題
- 直接対面することで得られる「空気感」や「熱意」が伝わりにくい。
- 高額商品や契約が絡むビジネスでは対面の方が効果的な場合もある。
- 差別化が難しい
- ウェビナーは誰でも開催できるため、競合との差別化が難しくなりがち。
- 魅力的なコンテンツや演出がないと、他のウェビナーに埋もれてしまう。
ウェビナーは、コスト削減や集客の拡大といったメリットがある一方で、集中力の低下や技術的な問題といったデメリットもあります。成功させるためには、インタラクティブな仕組みを取り入れる、技術トラブルへの対策を適切に行い、魅力的なコンテンツを提供することが重要です。
ウェビナーの配信方法|リアルタイム配信と疑似ライブ配信の違い
ウェビナーには大きく分けて「リアルタイム配信」と「疑似ライブ配信」の2つの方法があります。
それぞれの特長を理解し、自社の目的や参加者のニーズに合った方法を選びましょう。
1. リアルタイム配信(生配信)
■特徴:
リアルタイム配信は、生放送で進行するウェビナーのことです。
オフラインのセミナーと同じように、参加者の反応を見ながら進行できるのが大きなメリットです。
■メリット
✔ 参加者とリアルタイムでコミュニケーションが取れる
✔ チャット・Q&A機能を使ってその場で質問に回答できる
✔ ライブ感があり、参加者の満足度が高くなる
■デメリット
❌ 機材トラブルのリスク(音声・映像の乱れ、回線不具合など)
❌ 講師のスキルが求められる(話し方・時間配分・進行スキル)
❌ 参加できる時間が限られる(リアルタイムのため、視聴者の都合に左右される)
■ こんな場合におすすめ!
- 視聴者との双方向のやり取りが必要なウェビナー(Q&A、ディスカッション形式など)
- リアルなイベント感を重視し、臨場感を持たせたい場合
- セミナーやワークショップのように、その場で参加者の反応を見ながら進めたい場合
■準備のポイント
- 事前リハーサルを徹底! 機材チェック・接続確認・進行テストを行う
- 予備機材(マイク・カメラ・PC)を準備し、トラブル時に即対応できるようにする
- 進行役+技術サポートスタッフを配置し、講師が進行に集中できる体制を整える
2. 録画による疑似ライブ配信(オンデマンド配信)
■特徴:
疑似ライブ配信は、事前に録画した動画を配信するウェビナーのことです。
編集が可能なため、クオリティの高いコンテンツを安定して提供できるのが最大の魅力です。
■ メリット
✔ 何度でも配信可能(1回作成すれば繰り返し利用できる)
✔ 編集ができる(字幕・効果音・テロップ追加、不要部分のカットが可能)
✔ 時間に縛られない(参加者は好きなタイミングで視聴できる)
■ デメリット
❌ リアルタイムの交流ができない(質疑応答の対応が難しい)
❌ 参加者の集中力が下がりやすい(対話がないため、興味を維持する工夫が必要)
❌ 視聴データをしっかり分析しないと、参加者の反応が分かりにくい
■ こんな場合におすすめ!
- 事前にしっかり準備して、高品質なコンテンツを提供したい場合
- 時間を問わず、多くの人に見てもらいたい場合
- 頻繁に同じ内容のウェビナーを配信する場合(定期開催のウェビナー、教育・研修コンテンツなど)
■ 準備のポイント
- 編集で見やすい動画にする!(不要な部分をカットし、字幕やアニメーションを追加)
- 質疑応答を補う工夫(事後アンケートやメールで質問を受け付ける)
- リアルタイム感を演出する(「●月●日に収録」などのナレーションを入れる)
リアルタイム配信 vs. 疑似ライブ配信
配信方法 | リアルタイム配信(生放送) | 疑似ライブ配信(録画配信) |
---|---|---|
特徴 | その場で進行するライブ配信 | 事前に録画し、編集後に配信 |
メリット | 参加者とリアルタイムで交流できる | 高品質な動画を作成し、何度でも配信可能 |
デメリット | 機材トラブルのリスクあり | ライブ感がなく、参加者の集中力が落ちやすい |
適した用途 | Q&A・ワークショップ・新製品発表 | 定期開催のウェビナー、研修・教育・リピート配信 |
どちらの配信方法を選ぶべき?
💡 最適な選び方のポイント
- リアルタイムで質問を受け付けたい
→ 「リアルタイム配信」がおすすめ! - 安定した配信で、クオリティの高い動画を効率的に提供したい
→ 「疑似ライブ配信」がおすすめ! - ハイブリッド型もおすすめ!
- 例: 「リアルタイム配信+録画の再配信」で両方のメリットを活かす
使い分けることが重要
✅ リアルタイム配信は、参加者と双方向のやり取りができるのが魅力!
✅ 疑似ライブ配信は、編集ができて繰り返し配信しやすいのが強み!
✅ 目的やターゲットに応じて、最適な配信方法を選ぼう!
どちらの方法にもメリット・デメリットがあるため、ウェビナーの目的やターゲット層に合わせて使い分けることが大切です。
初めてのウェビナーなら、まずはリアルタイム配信でトライし、録画を活用して疑似ライブ配信を組み合わせるのもおすすめです!
ウェビナー開催の準備:必要なツールやアイテム6つ
ウェビナーをスムーズに進めるためには、適切な機材選びと事前準備が欠かせません。ウェビナーの配信を成功させるための6つのツールやアイテムを解説します。
1. ウェビナー配信ツールの選定
ウェビナーをオンラインで配信するためには、専用のウェビナーツールが必要です。現在はさまざまなツールが提供されているため、目的や参加人数に応じて最適なものを選びましょう。
✅ 選定時のチェックポイント
- 映像・音声の配信が安定しているか
- チャット機能・アンケート機能があるか
- 参加者のデータ分析機能が備わっているか
- 資料共有や録画、疑似ライブ機能があるか
- 参加可能な上限人数は十分か
💡 おすすめの流れ
- 自社のニーズを整理(リアルタイム配信か録画配信か?参加者数は?)
- 複数のツールを比較検討
- 無料トライアルを活用し、実際の使い勝手を確認
2. カメラの準備
- カメラの質は、ウェビナーの視聴体験に大きく影響します。最近のパソコンには高性能なカメラが内蔵されているため、少人数のウェビナーならPC内蔵カメラで十分ですが、大人数向けや高品質な映像を求める場合は、外付けカメラを利用するのがおすすめです。
✅ カメラ選びのポイント
- 解像度がフルHD(1080p)以上
- 広角レンズで十分な画角が確保できる
- フレームレート(FPS)が適正(30fps以上が望ましい)
💡 スマホの活用もアリ!
最近のスマートフォンは高画質なカメラを搭載しているため、スマホをウェビナーカメラとして利用するのも一つの手段です。
3. 音質を左右するマイクの選び方
音声のクオリティは、ウェビナーの満足度に直結します!
PCやカメラに内蔵されているマイクは、周囲の雑音を拾いやすく、聞き取りづらい場合が多いため、外付けマイクを使うのが理想です。
✅ マイク選びのポイント
- 単一指向性マイク(周囲の雑音を拾いにくい)
- ステレオ収録対応(自然でクリアな音声を提供)
- 有線タイプなら安定、ワイヤレスなら動きやすい
💡 音質向上のポイント
- エコーを防ぐため、静かな場所で配信
- 事前に録音テストを行い、適切な音量を設定
4. 配信場所の選定
ウェビナーを配信する場所は、視聴者の印象に影響を与えます。
社内の会議室を使用するケースが多いですが、ノイズが少なく、落ち着いた環境を選ぶことが重要です。
✅ 適切な配信環境のポイント
- 人の出入りや電話の音が入らない場所を選ぶ
- 背景はシンプルにし、余計なものが映らないようにする
- 適切な照明を用意し、明るい映像を確保する
- 💡 カメラ映りを良くするため、顔の正面から光を当てるのがベスト!
💡 レンタルスタジオの活用も◎
高品質な配信を求める場合は、音響や照明が整ったレンタルスタジオを活用するのも効果的です。
5. スムーズな進行のための台本・絵コンテ
ウェビナーを成功させるには、進行がスムーズであることが大前提!
当日の流れを整理した「台本」や「絵コンテ」を作成しておくと、本番で焦ることなく進行できます。
✅ 台本に含めるべき内容
- オープニング(挨拶・目的の説明)
- 講師紹介(自己紹介・経歴)
- 本編(スライドと合わせて話す内容)
- 質疑応答(Q&Aの進め方を決めておく)
- クロージング(アンケート案内・今後の予定)
💡 リハーサルを忘れずに!
- 台本通りに話せるか事前にリハーサルを行う
- スライドの切り替えタイミングも含めて確認
- 質疑応答のシミュレーションをしておく
6. 参加者を引きつける資料作成
ウェビナーでは、参加者は講師よりも「資料」に注目します。
そのため、分かりやすく、興味を引く資料を作成することが重要です。
✅ 見やすい資料作成のポイント
- 文字は大きく、1スライド1メッセージを意識
- 図解・グラフを活用し、視覚的に伝わりやすく
- 動きのあるアニメーションを使い、飽きさせない
💡 参加者の集中力を維持する工夫
- スライドを適度に切り替え、単調にならないようにする
- 重要なポイントは、講師が強調して話す
- 適度に質問やアンケートを挟み、インタラクティブな構成にする
項目 | 概要 |
---|---|
1. ウェビナー配信ツール | 映像・音声配信、チャット、アンケート機能の有無、参加者数上限、資料共有、録画・疑似ライブ機能、分析機能をチェック |
2. カメラ | 内蔵カメラでも可だが、高画質・広角・適切なフレームレートの外付けカメラが望ましい。スマホの高性能カメラも活用可能 |
3. マイク | 内蔵マイクは音質が低い場合あり。単一指向性・ステレオマイクを推奨。雑音を抑えクリアな音声で配信可能 |
4. 配信場所 | 静かで人の出入りが少ない場所を選ぶ。レンタルスタジオも選択肢。背景はシンプルにし、照明調整も重要 |
5. 台本・絵コンテ | 進行をスムーズにするため、開会挨拶→会社説明→資料案内→講師紹介→質疑応答→閉会挨拶の流れを作成 |
6. 資料 | 参加者の集中力を維持するために作り込みが重要。アニメーションや視覚的要素を活用し、飽きさせない工夫が必要 |
ウェビナーは、上記で示した事前の準備が成否を分ける重要なポイントです。
✔ 適切な機材を揃え、環境を整える
✔ リハーサルを重ねて、本番のトラブルを防ぐ
✔ 視聴者が飽きずに集中できる資料を用意する
しっかりと準備を行えば、参加者にとって価値のあるウェビナーが実現できます!
ぜひこの6点のチェックをしていただき、ウェビナーの成功を目指してください。
ウェビナー開催の4ステップ
ウェビナーをスムーズに進め、最大限の効果を得るためには、事前準備・集客・当日の運営・事後フォローの全てを計画的に進めることが重要です。
本ガイドでは、ウェビナー開催の流れを 「事前準備」「集客&コンテンツ準備」「開催直前&当日」「開催後のフォロー」 の4ステップに分けて詳しく解説します。
この流れに沿って進めれば、初めての人でもスムーズにウェビナーを開催できるでしょう。
💡 1. 事前準備編|ウェビナーの設計を固める
ウェビナーの方向性を決め、ツールの選定やLPの準備を行う段階です。
① 目的を決める
ウェビナーを開催する目的を明確にし、数値目標を設定しましょう。
✅ 決めるべきこと
- ウェビナーのゴール(商談化、リード獲得、認知拡大 など)
- 具体的なKPI(目標値)
- 例:リード獲得○○件、参加者アンケート回収率△△%、商談化率〇〇%
💡 ポイント
「なんとなくウェビナーを開催する」ではなく、具体的な成果目標を設定することが重要!
② ターゲットと配信内容を決める
どんな人に届けるかを明確にし、それに合ったコンテンツを作成します。
✅ ターゲットの決め方
- 誰に向けて発信するのか?(既存顧客、新規リード、特定の業界 など)
- ターゲットのニーズや課題は何か?
- 未認知層向け?見込み顧客向け?導入検討者向け?
💡 ターゲット別コンテンツ例
- 未認知層向け:「業界動向セミナー」「課題解決型セミナー」
- 見込み顧客向け:「事例紹介」「他社との比較ウェビナー」
- 導入検討者向け:「具体的な活用方法」「デモウェビナー」
③ LP(ランディングページ)・申し込みフォームの作成
ウェビナーツールを決定した上で、参加申し込みページを作成します。
✅ 作成時のポイント
- シンプルでわかりやすいデザインにする
- 申し込みフォームは必要最小限(会社名・氏名・メールアドレスなど)
- ウェビナーの開催日時・内容・参加メリットを明確に記載
- 過去の参加者の声や実績を記載し、信頼感を高める
💡 申し込みを増やすための工夫
- 申し込みボタンは目立つ位置に配置
- 「申し込み締切まであと○日」など緊急性を持たせる
- 「無料」「特典付き」などの訴求を追加
④ 告知用バナー・広告素材の作成
ウェビナーを告知するためのバナーやSNS投稿用の画像・広告素材を準備します。
✅ 作成するもの
- SNS投稿用バナー(Twitter、Facebook、LinkedInなど)
- Web広告用バナー(リスティング広告・ディスプレイ広告用)
- メール用の画像やテキスト
💡 キャッチコピーのポイント
- ターゲットの課題を直接訴求する
- 例:「○○業界の最新トレンドを解説!」
- メリットを明確に伝える
- 例:「無料で学べる!成功事例から学ぶウェビナー」
⑤ ウェビナーツールの設定
ウェビナーで使用するツールを決定、契約し、配信設定を行います。
✅ 設定すべき項目
- 配信URLの作成・参加者管理
- チャット機能・アンケート機能の設定
- 録画設定(アーカイブ配信の準備)
💡 リハーサルで動作確認を忘れずに!
- 音声・映像チェック
- チャット機能・投票機能の動作確認
💡 2. 集客&コンテンツ準備編
参加者を集める施策を実施し、ウェビナーのコンテンツを作成する段階です。
① 集客を実施
✅ 主な集客方法
- メール配信(ハウスリスト)
- 自社SNS・Webサイトでの告知
- Web広告(リスティング・SNS広告)
- パートナー・共催企業との連携
💡 LPの効果測定をしながら改善!
- アクセス数・申し込み数をチェック
- 申し込み率が低い場合 → キャッチコピーやデザインを改善
② 投影用スライド・台本・絵コンテの作成
ウェビナー本番で使用するスライドや台本を準備します。
✅ スライド作成のポイント
- 1スライド1メッセージを意識
- テキストを減らし、図解やビジュアルを多用
- アニメーションを活用し、飽きさせない工夫をする
💡 台本には進行スケジュールも記載
- オープニング → 講師紹介 → 本編 → Q&A → クロージング の流れを決める
💡 3. 開催直前&当日編
① リマインドメールの送信
✅ 効果的なリマインドスケジュール
- 2週間前
- 1週間前
- 3日前
- 前日(当日の参加方法を詳しく説明)
💡 内容には以下を記載
- ウェビナータイトル、内容
- 開催日時
- 参加URL
- 必要な準備(アプリのダウンロードなど)
② ウェビナーを開催
✅ 当日のポイント
- 開始30分前に最終チェック(音声・映像・資料)
- 明るくハキハキと話す
- Q&Aの際は参加者の反応を見ながら臨機応変に対応
💡 4. 開催後のフォロー編
① 参加者フォロー&次回の改善
ウェビナー後のフォローを適切に行い、リード育成や商談化につなげます。
✅ 開催後に行うこと
- お礼メール+録画配信の案内
- アンケートの実施(満足度調査・改善点の把握)
- 商談化・案件化を進めるためのフォロー
- 興味度の高い参加者には個別相談を案内
💡 無理な営業はNG!
- 参加者の態度に合わせた適切なアプローチをすることが大切。
この流れに沿って進めれば、初心者でもスムーズにウェビナーを開催できます。
適切な準備とフォローを行い、効果の高いウェビナーを実現しましょう!
また開催手順をより詳細なチェック表にてまとめたExcelシートをお配りしていますのでぜひダウンロードしてみてください。

ウェビナー成功のための6つのポイント
ウェビナーを成功させるには、しっかりとした準備と適切な運営が欠かせません。ここでは、ウェビナーの成果を最大化するための6つの重要なポイントを解説します。
1. 一発本番は避け、必ずリハーサルを実施
💡 練習なしの本番はリスクが高い!
ウェビナーは生配信が基本です。どんなに経験豊富なプレゼンターでも、一発本番ではミスやトラブルが発生しやすくなります。
成功のカギは、事前リハーサルです。最低でも1週間前には、チーム全員で本番と同じ環境でリハーサルを行いましょう。
✅ リハーサルで確認すべきこと
- プレゼンの流れがスムーズか(話す内容、スライドの切り替えなど)
- 音声・映像が正常に配信されるか
- 参加者の視点でスライドや動画が見やすいか
2. 集客は複数のチャネルを活用
💡 1つの方法だけに頼らず、多方面からアプローチ!
ターゲットにウェビナーの情報を届けるには、複数の集客チャネルを組み合わせることが重要です。
✅ おすすめの集客チャネル
- 自社リスト(過去のイベント参加者・顧客へのメール案内)
- 自社Webサイト(トップページやブログで告知)
- SNS(Twitter・Facebook・LinkedIn などで情報発信)
- Web広告(バナー広告・リスティング広告を活用)
- 共催企業との連携(相互の顧客リストを活用)
💡 ポイント:ターゲットに合わせた告知が大切!
初心者向けなら「業界トレンド」や「基礎知識」の内容を強調、
専門家向けなら「最新技術」や「深掘り解説」を強調するなど、ターゲットに刺さるメッセージを意識しましょう。
3. 機器トラブルに備えた対策を
💡 トラブルはつきもの!事前に想定しておくことが大事
ウェビナー当日は、機材トラブルが起こる可能性があります。音声が聞こえない、画面が映らない、接続が不安定になるなどの問題に備えて、事前準備を徹底しましょう。
✅ トラブル回避のための準備
- 開始15分前に全員ログインし、最終チェック
- 予備のPC・マイク・カメラを用意
- スタッフが別の端末で参加者としてログインし、視聴環境を確認
- トラブル発生時の対応フローを決めておく
💡 本番では、進行役と技術サポート役を分ける!
講師がトラブル対応をしなくて済むよう、進行役とサポートスタッフを明確に分けておくとスムーズです。
4. 参加者の声を拾う仕組みをつくる
💡 視聴者との双方向コミュニケーションが成功のカギ!
ウェビナーは一方的な配信になりがちですが、参加者が発言できる場があると満足度が向上します。
✅ インタラクティブなウェビナーにする方法
- チャット機能を活用し、リアルタイムで質問を受け付ける
- アンケートや投票機能を使って参加者の意見を集める
- 「〇〇について知りたい方は手を挙げてください」など、簡単な参加アクションを促す
💡 参加者の声を拾うとエンゲージメントUP!
参加者が何かしらの発言をすると、ウェビナーの印象が強まり、次回の参加意欲や商談化の可能性も高まります。
5. 事後フォローを徹底する
💡 ウェビナーは開催して終わりではない!フォローが重要
ウェビナー終了後のフォローが不十分だと、せっかくの参加者リストが活かせません。参加者の反応に応じた適切なフォローを行いましょう。
✅ フォローの種類
- お礼メール&録画配信
→ ウェビナー参加者にお礼のメールを送り、録画リンクを共有 - アンケート調査
→ 「ウェビナーの満足度」「知りたい情報」「次回希望テーマ」などをヒアリング - セグメント別フォロー
→ 「興味が高い参加者」「情報収集中の参加者」など、態度に応じてアプローチを変える
💡 参加者の態度に合わせてアプローチを最適化!
- 商談化を狙うなら → 具体的な製品・サービスの案内を送る
- 興味はあるが検討段階なら → 次回ウェビナーや個別相談会を案内
- まだ情報収集段階なら → 関連するブログ記事やホワイトペーパーを提供
6. 初めてのウェビナー開催はプロのサポートを活用
💡 「何から始めたらいいか分からない…」なら専門家に相談!
初めてのウェビナー開催は、機材準備・資料作成・当日の運営など、やるべきことが多く大変です。プロのサポートを受けることで、よりスムーズに進めることができます。
✅ サポートを活用すべきシーン
- 初めてウェビナーを開催する
- 機材や配信環境の準備が不安
- 本番の運営に自信がない
- マーケティング施策として効果的に活用したい
💡 プロに頼むと、ウェビナーの質が向上!
- 台本・スライド作成のアドバイス
- 撮影環境の最適化
- 配信サポート&リアルタイムトラブル対応
- 事後フォロー施策の最適化
サポート会社を活用すれば、よりスムーズに、高品質なウェビナーを開催できます。
まとめ|ウェビナー成功のポイント
✅ リハーサルを徹底し、本番での失敗を防ぐ
✅ 集客は複数チャネルを活用し、ターゲットに合わせた告知を行う
✅ 機材トラブル対策を万全にし、予備機材&サポートスタッフを配置
✅ 参加者との双方向コミュニケーションを強化し、満足度を向上させる
✅ ウェビナー後のフォローを最適化し、商談化や関係構築につなげる
✅ 初開催はプロのサポートを活用し、スムーズに進める
これらのポイントを押さえれば、ウェビナーの効果を最大化できるでしょう。
ウェビナーの開催は無料で大丈夫?3つのリスクを解説
ウェビナーツールには無料のもの、有料のものがあります。 ウェビナー開催を考えている方のなかには、「まずは無料のツールを使用したい」と考えている方もいるかもしれません。 しかし、無料で開催するにはリスクについても把握しておく必要があります。 ここではウェビナーを無料で開催する3つのリスクを解説します。
1.ウェビナー配信中のトラブルに対応できない
ウェビナーはリアルタイムで配信を行うことが多く、オンライン上で配信されるため、映像や音声のトラブルが発生する可能性も考えられます。 無料ツールを使用した場合、そのようなトラブルに自分で対処しなければならないケースが大半です。 サポート体制が整っているツールであれば、ウェビナー配信中のトラブルにもすぐ対応してもらえるでしょう。
2.ウェビナー開催のノウハウがない
ウェビナーは会社紹介や説明会、営業販促、製品・サービスの使い方など、さまざまな用途で活用されます。 集客する人数や達成したい目標によって、ウェビナーには多くの工夫が必要です。知識やノウハウがなければ、集客から商談化までスムーズに進められず、失敗に終わることも。 効果的かつ質の高いウェビナーを開催するには、ノウハウやサポート体制の整った有料ツールを活用するといいでしょう。
3.セキュリティーの安全性
ウェビナーでは、自社の製品・サービスの情報だけでなく、お客様や企業の情報を取り扱うことになります。そのため、セキュリティ対策は万全にしておかなければなりません。
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ウェビナーツールの選び方|確認すべきポイント
ウェビナーを成功させるには、適切なツールの選定が重要です。開催目的や予算、必要な機能を明確にした上で、最適なウェビナーツールを選びましょう。ここでは、選定時にチェックすべきポイントを解説します。
1. 目的に合った機能が備わっているか
ウェビナーを開催する目的は企業によって異なります。ツールにはアンケート機能、レポート作成、API連携など、さまざまな機能が備わっています。しかし、すべてのツールが同じ機能を持っているわけではないため、「どんなウェビナーを開催し、どんな結果を得たいのか」を明確にし、必要な機能をリストアップして選びましょう。
✅ チェックポイント例
- 配信方式の種類
- アンケート機能や投票機能はあるか
- 参加者レポート作成やデータ分析機能が備わっているか
- 外部システムとのAPI連携は可能か
2. 料金・コストが予算に合っているか
ウェビナーツールには無料版と有料版があります。開催頻度や規模に応じて、無駄なコストをかけず、必要な機能が備わったツールを選びましょう。
✅ 料金選定のポイント例
- 低予算・小規模開催 → 無料ツールの活用
- 定期開催・大規模イベント → 有料ツールで高機能な分析・サポートを活用
- 必要な機能に対してコストが適正か(不要な機能でコストが高くなっていないか)
- 長期契約割引などのプランはあるか
3. サポート体制が充実しているか
ウェビナーはオンラインでリアルタイム配信するため、トラブルが発生することもあります。音声が聞こえない、画面が映らない、回線が不安定といった問題が起きた際、迅速に対応できるサポート体制が整っているツールを選びましょう。
✅ サポート体制チェックリスト例
- 24時間対応のカスタマーサポートがあるか
- 日本語対応のサポートが受けられるか
- ライブ配信時の技術サポートがあるか
- FAQやマニュアル、ヘルプページが充実しているか
4. 有料版 or 無料版?
ウェビナーツールには無料と有料のプランがあります。それぞれの違いを理解し、自社に合ったものを選びましょう。
プラン | 特徴 | おすすめの用途 |
---|---|---|
無料版 | 基本機能のみ、参加人数の制限がある | 小規模ウェビナー、試験運用 |
有料版 | 高機能(データ分析、カスタムブランディング、サポート充実) | 大規模・頻繁なウェビナー |
💡 こんな時は有料版がおすすめ!
- 頻繁にウェビナーを開催する
- 大規模な視聴者を対象とする
- 視聴者データの分析・マーケティング活用を考えている
- できる限り効率的に配信する
5. 国産ツール or 海外ツール?
ウェビナーツールには、日本製と海外製のものがあります。それぞれの特長を理解し、自社のニーズに合ったツールを選びましょう。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
国産ツール | 日本語対応、サポートが手厚い、操作が直感的 | 選択肢が少ない、海外展開向け機能が少ない |
海外ツール | グローバル対応、機能が豊富 | 英語でのサポート、設定が複雑な場合も |
💡 おすすめの選び方
- 国内向けのウェビナー → 国産ツール
- 海外視聴者向けの配信 → 海外ツール
6. 参加上限人数を確認
ウェビナーツールは、製品によって最大参加人数が異なります。無料ツールは特に参加上限が低い場合が多いため、事前に確認しましょう。
✅ 事前チェックリスト
- ウェビナーの規模に合った参加上限が設定されているか
- 参加者が増えた場合の追加料金やアップグレードプランはあるか
- 参加者が多いと回線が不安定になるツールではないか
💡 例
- 小規模(10〜100名) → 無料ツールでもOK
- 中規模(100〜500名) → 一部有料プランを検討
- 大規模(500名以上) → 高性能な有料ツールを推奨
7. デモや無料トライアルを活用
ウェビナーツールを選ぶ際、デモや無料トライアルを活用することで、実際の使い勝手や必要な機能の確認ができます。
✅ トライアルでチェックすべきポイント例
- 操作が直感的で使いやすいか
- 映像・音声の品質は問題ないか
- 参加者が簡単にアクセスできるか
- サポート体制が充実しているか
💡 まずは無料トライアルを試してから本契約するのがおすすめ!
まとめ|ウェビナーツールを選ぶ際のポイント
- 目的に合った機能があるか
- コストが予算に合っているか
- サポート体制が充実しているか
- 無料 or 有料、どちらが適しているか
- 国産 or 海外ツール、どちらが使いやすいか
- 参加上限人数は適切か
- 無料トライアルで試してみる
適切なウェビナーツールを選べば、スムーズな配信と高い参加率が実現できます。ぜひ、自社に合ったツールを見つけてください!
おすすめのウェビナーツール7選|用途別に最適なツールを紹介!
最後に主要なウェビナーツールをご紹介いたします。ウェビナーのメリット、デメリット、事前運日、開催の手順、成功のコツ、ツールの選び方は分かったものの、実際にどのようなウェビナーツールがあるか分からない方もいるでしょう。ここでは、おすすめのウェビナーツール7つを厳選し、特徴や適した用途とともに紹介します。
ウェビナーの目的や規模に合ったツールを選び、より効果的な配信を実現しましょう!
1. ネクプロ|多機能でマーケティング施策に最適

📌 特徴
- ライブ配信・疑似ライブ・オンデマンド配信すべて対応
- 集客・顧客管理・分析機能が充実
- 東証一部上場企業や官公庁の導入実績あり
👤 こんな人におすすめ!
✅ 集客やマーケティングに力を入れたい
✅ ウェビナーの効果を最大化したい
✅ しっかり運用サポートを受けたい

2. Zoomウェビナー|使い慣れたZoomで簡単開催

📌 特徴
- Zoomミーティングと同じUIで操作が簡単
- Q&A機能・メールリマインダーなど基本機能が充実
- 有料ウェビナー開催にも対応
👤 こんな人におすすめ!
✅ すでにZoomを使っている企業
✅ 手軽にウェビナーを試してみたい
✅ 初心者向けのシンプルなツールを探している

🔗 Zoomウェビナープランの詳細はこちらでも解説しています。

3. コクリポ|初心者向け&操作がシンプル

📌 特徴
- ウェビナー開催まで最短1分!*簡単操作で即スタート
- URLクリックだけで参加可能(インストール不要)
- データ管理・分析機能も備わっている
👤 こんな人におすすめ!
✅ 初めてウェビナーを開催する
✅ 操作に不慣れな人でも簡単に使えるツールが欲しい
✅ 小規模のウェビナーを試したい
💡 初月無料で試せるので、気軽にスタート可能!
4. Vcube(ブイキューブ)|ハイブリッド配信に対応

📌 特徴
- リアル&オンラインのハイブリッド配信が可能
- Web会議や営業支援ツールとしても活用できる
- 企業向けの安定した運用実績
👤 こんな人におすすめ!
✅ リアルセミナーとオンラインを組み合わせたい
✅ 企業内研修や営業活動にも活用したい
✅ 柔軟な配信スタイルを求める企業
5. Jストリーム|動画コンテンツに強い

📌 特徴
- リアルタイム配信・疑似ライブ・アーカイブ配信に対応
- 効果検証が可能な分析機能を搭載
- 動画制作・配信・運用までトータルサポート
👤 こんな人におすすめ!
✅ ウェビナーだけでなく、動画コンテンツを強化したい
✅ 映像のクオリティや配信環境にこだわりたい
✅ 30日間無料トライアルで試せる
6. Adobe Connect|大規模ウェビナーにも対応

📌 特徴
- 大規模イベント・企業研修・国際会議向け
- グループ分け機能で多様なコミュニケーションが可能
- マルチデバイス対応で、PC・スマホ・タブレットから参加可能
👤 こんな人におすすめ!
✅ 大規模なウェビナーを開催したい
✅ 企業研修や国際イベントをオンラインで実施したい
✅ 信頼性の高いツールを探している
7. GigaCast|プレゼン型ウェビナーに特化

📌 特徴
- スライドを活用した「プレゼン形式」に最適
- セミナー告知~視聴ログ収集までワンストップで対応
- 自動録画&オンデマンド配信機能を搭載
👤 こんな人におすすめ!
✅ スライドを使った説明型のウェビナーを実施したい
✅ 視聴データを活用し、改善につなげたい
✅ ウェビナーツール初心者でも直感的に使いやすい
まとめ|用途に合わせて最適なウェビナーツールを選ぼう!
ツール名 | 特徴 | おすすめの用途 |
---|---|---|
ネクプロ | 集客・マーケティング向け | 商談化・リード獲得 |
Zoomウェビナー | 使い慣れたZoomで簡単開催 | 初心者向け・シンプル運用 |
コクリポ | シンプル操作&URLクリック参加 | 手軽にウェビナーを試したい人 |
Vcube | ハイブリッド配信対応 | リアル&オンラインの融合 |
Jストリーム | 動画活用に強い | 高品質な映像配信を求める人 |
Adobe Connect | 大規模配信対応 | 企業研修・国際イベント向け |
GigaCast | プレゼン型ウェビナー向け | スライド活用セミナー |
💡 ウェビナーの目的や規模に応じて、最適なツールを選びましょう!
ウェビナーの課題を解決!マーケティング用途のウェビナーに強い「ネクプロ」のご紹介

「ネクプロ」は、マーケティングに特化したウェビナーツールとして、開催前・当日・開催後のすべてのプロセスをワンストップでサポートします。
🔹 ネクプロとは?
「ネクプロ」は、ウェビナーの効果を最大化するためのオールインワンツールです。
集客・申込管理・動画配信・アンケート・データ分析・録画配信まで、ウェビナー運営に必要な機能をすべて搭載しています。
✅ 開催前 → 集客・申し込み受付・リマインドメールの配信
✅ 当日 → ライブ配信・疑似ライブ配信・アンケート実施
✅ 開催後 → 参加者の分析・改善・録画配信によるリード育成
💡 ウェビナー運営が初めての方も安心!
コンテンツ制作・申込管理・集客・収録など、専門スタッフによるサポートサービスも提供しています。
🔹 ネクプロの特徴
機能 | 特長・メリット |
---|---|
オールインワン管理 | 集客~フォローまで一括管理! マーケティング活動を効率化 |
ライブ・録画配信対応 | リアルタイム配信+録画配信 でリードナーチャリングが可能 |
充実の分析機能 | 視聴データ・アンケート結果を可視化 し、PDCAを回せる |
マーケティング連携 | 会員制配信やCRMとの連携 により、リード獲得・育成がスムーズ |
安心のサポート体制 | 企画・運営・配信までプロが支援!初めての開催でも安心 |
💡 こんな方におすすめ!
- 初めてウェビナーを開催する企業で成功法を模索している方
- ウェビナーの効果を最大化したい方(効率化と効果最大化の両方を追いたい)
- マーケティング施策やツールと連携し、リード獲得、商談獲得を最大化したい方
ウェビナー成功のカギは「事前準備」!
本記事では、ウェビナー開催におけるメリット、デメリット、事前運日、開催の手順、成功のコツ、ツールの選び方、具体的なツールをご紹介してきました。改めて、ウェビナーを成功させるためには、ツール選び、機材準備、進行計画、開催後のフォローなど適切に行うことが重要です。
弊社ネクプロのツールに限らず、ウェビナー全般に関する壁打ちやご相談はいつでも実施していますので、ぜひ弊社サイトからお問い合わせ、資料請求くださいませ。
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