公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会 様
事務局:東京都世田谷区|会長:鈴木佑司|創立年:1965 年|事務局員数:9 名
産官学で広く活用される管理手法「バリュー・エンジニアリング(VE)」の普及を担う非営利団体。VEは米国で開発され、日本には1960年ごろに導入された。
製品やサービスの価値を最大にしようとする体系的な手法で、コスト減を図りながら価値を高めていく。協会では VE についての講座や資格認定、研究、表彰などを手がける。
- コロナ禍で全国大会をオンライン化
準備3か月、ネクプロが撮影・配信代行 - プログラムは原則有料、複雑な料金設定もクリア
受講申し込みからクレカ決済まで完結 - 価値の高いコンテンツ、広がる「職場公認」視聴
オンデマンド「配信スムーズ」の評価90%
20以上の有料コンテンツを配信、実質5,000人視聴
ネクプロから全面サポート受け挑戦、高評価
「バリュー・エンジニアリング(VE、価値工学)」の手法を50年以上、製造業を中心に広めている日本VE協会様。講習(全国・地区大会、フォーラム)、資格認定(3種類)、約20の講座(バリューデザインスクール)など年間行事は多岐にわたる。
コロナ禍となった2020年、オンライン化を検討。配信の安定性などからネクプロを全国大会のプラットフォームに採用した。準備は3か月、コンテンツ24本を有料配信しなければならないという難題に、ネクプロから全面支援を受けて挑戦した。受講申し込みから参加費の決済までネクプロで完結させ、撮影・配信のサポートも依頼して3日間、疑似ライブで配信した。
視聴は実質5,000人を超え、「オンラインであることを感じさせない内容」と大好評だった。現在はオンデマンド配信に加え、ハイブリッド型でも発信している。
どんな課題がありましたか?
コロナ禍でピンチ
半世紀続く大会存続を
毎年秋に開催される全国大会はバリューエンジニアに学びの場を提供する恒例イベント。
発足から50回以上続く伝統のイベントをコロナ禍でも続ける方法を2か月ほど模索していた。
スタッフ 9 人、IT専任なし
ウェビナーに戸惑い
コロナ禍前の協会の運営活動はすべて対面で実施。
ウェビナーに切り替えるにあたって、進行そのものに戸惑いがあった。事務局員は9人でIT専任はおらず、リソースに限りがあった。
全てのVE会員に届く
配信プラットフォーム
2020年春ごろ、Zoomのセキュリティ上の問題が話題になり、使用禁止にする企業も現れた。
全てのVE会員に広く安定的に配信できるプラットフォーム選定の判断が難しかった。
ネクプロの導入で実感している価値
VE全国大会をオンデマンド化 総再生回数40%増
初のウェビナー開催までの3か月間、困ったらネクプロにそのつど相談、手厚いサポートを受けた。撮影・配信もネクプロに代行を依頼した。毎秋のVE全国大会はのべ5,000人が視聴する一大イベントで、ウェビナーに切り替えた第1回は、30ほどのコンテンツを疑似ライブ(配信期間3日間)で配信。それを、2年目からは「いつでも」「何度でも」視聴できるオンデマンド配信(配信期間21日間〜30日間)に切り替えて、総再生回数を前年から40%増やした。3年目には大会トップページのデザインを一新、ネクプロの支援によりランディングページ(LP)をカスタマイズしている。
安定の接続でトラブル・クレームはゼロ
ネクプロは大手企業のセキュリティチェックをクリア、接続が安定している。配信中にバッファをため、ユーザー環境によって映像や音声が途切れる現象を軽減する。
現在は、全国大会(年1 回)は動画を30本近く、地方イベント(年4回)は1回につき約10本、講座(通年)6本をネクプロでオンデマンド配信しているが、トラブルやクレームはゼロ。全国大会の視聴後アンケートでも、配信について90%が「スムーズだった」と回答している。
決済代行機能を活用、複雑な参加費設定にも対応
VE協会の大会やセミナーは原則として有料で、オンライン化しても無料は考えなかった。ネクプロは決済代行機能を搭載した数少ないウェビナーの1つで、申し込み受付から参加費のクレジットカード払い決済まで、ワンストップで完結できた。
全国大会の参加費は日程(午前のみ・午後のみ、終日参加など)によって異なり、リマインドメールもそれぞれに対応する必要があったが、サポートを受けて乗り切った。
なぜ「ネクプロ」に?
ウェビナーの選定ポイント
ネクプロに決めた理由
ブラウザが限定されていないか?
各種ブラウザに幅広く対応
接続は安定しているか?
快適に利用でき安心できた
導入・運用コストは妥当か?
5〜6社と比較してリーズナブル
お客様インタビュー
上杉 聡子 様
公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会
事務局次長 / 国際担当ディレクター
「デザインよくなったね」
カスタマイズに満足
行事のオンライン化は初めてで手探りでした。対面イベントなら当然だったチラシ制作やDM発送などは、ウェビナーに切り替えた場合、どうしたらいいんだろう。質問をチャットでする場合はどのタイミングがいいのか、など、当初は戸惑いがありました。
全国大会はコンテンツ自体も作り込む作業があるなかで、申し込み受付から決済、アンケート、リマインドメールまですべてネクプロでできました。非常に高いハードルからのスタートで、よくやったなあという感じです。複雑な料金体系の有料コンテンツ設定が本当に大変でした。とても1人ではできなかったのですけれど、ネクプロにオプションのサポートをお願いして、細かい点までひとつひとつ相談して解決していきました。準備が3か月しかなく非常にタイトで、かなりアップアップでしたが、きちんとサポートしてもらえたので何とかこぎつけられました。
大会のランディングページ(LP)の「デザインカスタマイズ」もオプションでサポートしてもらっています。おかげで洗練されたウェブデザインを利用した見せ方が可能になりました。人的にも資金的にもリソースが限られるとなると、インターフェイスがあまりよくないという事態が想像できますが、「デザインよくなったね」という評価もいただいていてありがたいです。
軽トラ便も司会も不要
ウェビナーの浸透を実感
澁谷 徹也 様
公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会
バリュー・ソリューションセンター長
VE活用支援コーディネーター
全国大会の運営を長年、担当しています。コロナ禍だから中止という発想はなく「やらなきゃ」と懸命でした。ウェビナーになって新鮮だったのは「司会っていらないんだ」ということ。業務の効率化も大きかったですね。対面時は前日に会場まで荷物を軽トラ便で運び、終了後に持ち帰っていましたから。リアルとオンラインでは違う、学び方。変えていかないと、と思いました。
オンデマンド配信になった当初は、週末の視聴が多いのかなと想像していました。企業人の平日は忙しいから、と思っていましたが、週末は再生率が伸びないのです。休日は社用PCにアクセス禁止といった事情もあると思いますが2022年は特に、勤務中に視聴する人が多くて。私たちのコンテンツの価値が認められ、職場公認での視聴に変わっている、と感じています。
KPI設定は悩みどころです。何をもって成功したというのか。オンライン化してから3年間、試行錯誤しています。ひとつは総再生回数です。2022年は27コンテンツありましたが、前年に比べてどうだったのか。再生数はコンテンツごと、日ごとで確認しています。これらを指標として参考にしながら、視聴者へのフォローのメールは何曜日がいいのか、といった点を研究しています。
ネクプロ活用法
全国大会の再生1.4倍増、職場からの視聴増加
「いいね賞」が盛り上げに一役 双方向性を演出
全国大会は表彰式を含めて30弱のコンテンツ(図3)を現在はオンデマンド配信(図2)している。2022 年は総アクセス数15,000 回を達成、プログラムの総再生回数も前年比で40%近く増えた。
全国大会のLP(図1)はネクプロのプラットフォームでデザインカスタマイズを利用、本格的な仕上がりを実現した。
オンデマンド講座(6種類、通年)の動画は、1講座で所要時間が 2時間〜4時間ぐらい。4時間だと動画を3本に分けている。双方向性を保つしかけとして「いいね」を活用している。
地方のセミナー(図4)は年4回、1回につき10本弱を配信する。
地方イベントはハイブリッド型で対面でも実施している。収録した録画は後日、ネクプロで配信している。オンデマンド配信のため、内容への質問は視聴後アンケートでしてもらい、後日メールで返答している。
「いいね」が多いコンテンツには「ベストプレゼンテーション賞」として表彰している。
「今週のいいね数1位はこれです!」と視聴者向けフォローメールで伝えながら、視聴者と一緒になって盛り上げていく狙いだ。講演者にとっても励みになっている。