バーチャル展示会5つの事例と具体的なやり方やメリット、費用相場を徹底解説!

バーチャル展示会とは、インターネット上で開催されるオンライン展示会のことです。 これまではリアルに会場を借り、リード獲得やフィールドセールスを目的とした展示会と同様に、バーチャル展示会でも自社の商品やサービスのプロモーションを実施します。

働き方改革やコロナ禍により、対面での展示会の実施が難しくなっているいま、このバーチャル展示会が注目を集めています。 バーチャル展示会では、自社の商品やサービスを動画で紹介したり、ウェビナーを開催しながら、オンラインならではのこれまでにない施策が実施可能です。

バーチャル展示会はリアルの展示会よりも経費を削減できたり、参加者に利便性が高いなどのメリットが多く、今後ますます実施する企業が増えると見込まれています。

そこで今回は、このバーチャル展示会の具体的な事例とともに、やり方やメリット、開催にかかる費用相場などを徹底解説します。企業の経営者はもちろん、営業担当者の方もぜひ参考にしてください。

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バーチャル展示会5つの事例

2020年以降、新型コロナウィルスの蔓延により、さまざまな場所や産業などでバーチャル展示会が実施されています。 バーチャル展示会には、企業単体で実施する単独開催と、複数の企業や団体が共同参加する共同開催があります。 以下は、実際に開催された5つのバーチャル展示会の紹介です。

産業交流展2021(共同開催)

産業交流展2021は東京都などの主催による大規模なイベントで、今回は東京ビッグサイトにて、リアル展示会とバーチャル展示会の両方で実施されました。

リアルイベントが3日間の開催であるのに対し、バーチャル展示会は24日間のロング開催されていることから、バーチャル展示会への参加者が多く見込まれているのがポイントです。 開催ジャンルは総合ジャンルで、SDGsに関連する事業者など、注目の多い展示会となりました。さまざまな企業のブースを動画で確認したり、気になる企業の資料をダウンロードしてオンラインで商談できるなど、利便性の高い内容となっています。

デジタル化・DX推進展(共同開催)

デジタル化・DX推進展は、2021年6月に大阪、横浜、オンラインでリレー開催された「第1回 電子化・オンライン化 支援EXPO」「第1回 テレワーク・在宅勤務 支援EXPO」「第1回 ニューノーマル オフィスEXPO」などで、ハイブリッド展示会としてリアルとバーチャル展示会両方で開催されました。
視聴者も多く人気が高いため、2022年は4分野に分けて2回目のデジタル化・DX推進展が開催予定となっています。

マイクロツーリズムEXPO ONLINE(単独開催で複数の企業が出展)

マイクロツーリズムEXPO ONLINEは、DMMが主催する「マイクロツーリズム」に焦点をあてた展示会で、さまざまな旅行代理店などが出展するバーチャル展示会です。
コロナ禍で3密を避け、近場で楽しめるマイクロツーリズムが注目されるいま、それぞれのユーザーの楽しみ方を提言しました。

国際食品工業展(単独主催で複数の企業が出展)

一般社団法人 日本食品機械工業会が主催する国際食品工業展は、リアル展示会を主体として、オンラインでも資料や動画を見ることができます。バーチャル展示会では、360°カメラで撮影した出展ブースをスマホやPCで体験できるバーチャルツアーを公開しており、多くの視聴者が利用しました。

農フェス!2021夏秋(単独開催で単独出展)

農フェス!2021夏秋は、農機具のKUBOTAが単独開催するバーチャル展示会で、さまざまな農機具の紹介動画や座談会、セミナーなどを視聴できます。コンバインなどを動画で紹介し、リアルな展示会よりも視聴者が無駄なく自分の見たいものに集中できる点において、利便性の高い展示会となっています。

以上のように、バーチャル展示会の開催方法はさまざまですが、どれも工夫を凝らして視聴者が飽きずに参加できる工夫がされています。

バーチャル展示会を効果的に実施するコツ

ここでは、ウェビナーを使ったバーチャル展示会を効果的に実施する6つのコツを紹介します。以下の6つに注意することで、集客や営業の成果が大きく変わりますので、ぜひ参考にしてください。

オンライン環境を整備する

まず、ウェビナーツールを利用するにはインターネット環境を整備する必要があります。 特にライブ配信を活用したい場合は、インターネットの速度にも注意しましょう。

できれば何度か社内のメンバーで動画配信のシミュレーションを行い、オンライン配信に問題がないことを事前に確認することが大切です。

自社に合ったウェビナーツールを利用する

ウェビナーツールにはさまざまな種類があり、それぞれ価格や機能が大きく異なります。 費用はもちろん、必要な機能が備わっているかなども確認しましょう。

同じ属性の顧客に対しメールやDMで集客する

自社の商品やサービスに合った属性の顧客をリストから抽出し、メールやDMでバーチャル展示会の案内を送付します。

また、リストのない顧客にはSNSや自社のLPからの流入を積極的に獲得します。 案内には必ず期限を設け、サービスの特典をつけるなどして、できるだけ多くの質の高いリードの獲得を目指しましょう。

バーチャル展示会開催後に顧客データを分析する

バーチャル展示会開催後は、サイトの閲覧数やCVR(コンバージョンレート)などをできるだけ詳細に分析することが大切です。ここで収集したデータを基に、顧客へのフォローアップや次回の営業へ向けたフィードバックを行います。

バーチャル展示会後のアフターフォローを徹底する

ウェビナーツールを活用したイベント営業では、バーチャル展示会後のアフターフォローが非常に重要となります。バーチャル展示会を1回実施しただけでは商品やサービスの魅力が伝わっていない可能性があるため、アフターフォローで顧客と更にコミュニケーションを深めることが大切です。

売込みをしすぎない

バーチャル展示会は、あくまで顧客とのコミュニケーションを取ることが目的です。 もちろん営業ツールとしても使えますが、オンラインで無理な売り込みをすると断られやすい特徴があります。そこで顧客と上手に距離を取りながら、じっくりと営業活動を進めるのがバーチャル展示会のポイントです。

バーチャル展示会の配信方法

ここでは、バーチャル展示会の配信方法について、主体となる3つの方法を紹介します。

ライブ配信

ライブ配信では、リアルタイムな配信となるため、チャット機能やアンケート機能を活用して、顧客とコミュニケーションを取りながら進めていきましょう。

ただし、生配信となるため、開催中に回線のトラブルが無いようにチェックが必要です。

オンデマンド配信

オンデマンド配信とは、事前に録画したデータを配信する方法です。録画した動画の場合は顧客がいつでも視聴できるメリットがあります。

もしライブ配信に参加できなかった人も、後日オンデマンド配信でチェックすることができるため、両方を使うことで効果的なマーケティングができるでしょう。

擬似ライブ配信

擬似ライブ配信とは、ライブ配信とオンデマンド配信を掛け合わせたような手法で行います。配信する動画を事前に録画しておき、スタッフがリアルタイムに顧客対応することで、参加者のコミュニケーションを実現します。 配信する動画はすでにできあがっているため、事前に準備したタイムスケジュールに沿いながら、少人数の営業スタッフで対応できるのが魅力です。

バーチャル展示会のメリット

ここではまず、バーチャル展示会のメリットについて解説します。バーチャル展示会には大きく4つのメリットがあり、この利点を最大限に活かすことがバーチャル展示会の成功に繋がるため、しっかりと理解して準備しましょう。

見込み客に絞ったアプローチができる

バーチャル展示会のメリットは、自社の商品やサービスに興味を持っている同じ属性の見込み顧客に対して、直接アプローチしやすいことです。

バーチャル展示会の開催告知をSNSや自社のLPなどで実施し、顧客がそれに参加するためには、アカウントやメールアドレスなどの登録が必要となります。 参加者が自ら情報を登録して参加するため、自社の商品やサービスへの関心が高い見込み顧客だけを絞り込んでバーチャル展示会を開催できます。

またこれらの登録情報により、イベント後のフォローアップも積極的にできるため、ウェビナーツールのアンケート機能などを活用しながら効率的なマーケティング活動につなげることができます。

集客力が高く全国のユーザーが参加できる

バーチャル展示会では、開催する場所と参加者との距離の問題がないため、全国各地から参加者を募ることができます。また時間的な問題が無ければ、海外の顧客でも問題なく参加できるメリットがあります。

低コストで開催できる

会場を準備して対面形式で実施するリアルな展示会とは異なり、ウェビナーで開催するバーチャル展示会は、会場の設営費はもちろん、スタッフの交通費や人件費を大幅に削減可能です。またパンフレットなどの資料もPDFで送付すれば済むため、印刷や制作コストもかかりません。

参加者の人数に制限なくアプローチできる

リアルな展示会では、会場の場所やサイズによって来場者の数も決まってくるため、実質的に参加人数が限られてしまいます。しかし、バーチャル展示会の場合は、参加人数を制限なく増やすことが可能です。

バーチャル展示会にかかる運営費用

バーチャル展示会にかかる運営費用は、自社で企画し運営する場合、動画配信にかかる費用のみとなるため5万円程度で済ませることも可能です。もちろん司会進行なども自社の社員で行うことになりますが、イベント会社に委託する場合は、最低でも30万円から100万円以上かかることも少なくないため、十分にチャレンジする価値はあるでしょう。

もし上手く行くか心配のある時は、ライブ配信ではなく、まず社内でお試し動画を制作してみるのも良い方法です。社内に司会やイベントの盛り上げ役が得意な社員がいるときは、是非参加してもらいましょう。

バーチャル展示会の事例と効果的な実施方法のまとめ

今回は、バーチャル展示会の事例や効果的な実施方法について紹介しました。

上記の事例からも分かるように、バーチャル展示会にはさまざまなジャンルの産業や企業が参入しており、今後さらに増えることが予想されます。 オンライン展示会を開催することで、企業はリード獲得やナーチャリングを効果的に実施できます。またウェビナーの活用方法によっては、展示会にかかる経費を大幅に削減可能です。そこでこの記事を参考にしながら、是非バーチャル展示会をご検討ください。

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