ウェビナー初心者必見!疑似ライブ配信で始める効果的な動画マーケティングとは?

オンラインイベントのニーズが高まる中、オンラインセミナーやバーチャル展示会の主催者は、ライブ配信特有のトラブルやコストに課題を抱えるケースが少なくありません。実際にオンラインイベントを主催した方が、配信中の何らかのトラブルやミスを経験していると言われています。

そこで今回は、このようなトラブルやコストのリスクを抑えつつ、質の高いコンテンツを提供したい方に向けて、「疑似ライブ配信」について徹底解説します。

ウェビナー初心者や、これからウェビナーの実施を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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疑似ライブ配信とは?メリットも解説

疑似ライブ配信は、ライブ配信とオンデマンド配信を掛け合わせたような動画を配信する手法です。事前に録画したメイン動画を配信し、その際にスタッフがリアルタイムに顧客対応することで、参加者とのコミュニケーションを実現します。これにより、事前に準備したタイムスケジュールに沿って、少人数の営業スタッフで対応が可能です。また、あらかじめ動画のデータサイズを把握できるため、インターネット環境をデータ容量に合わせることで、スムーズなライブ配信を可能にします。

その他にも、イベントやセミナーの進行、時間配分などのミスも起きにくいため、イベントを主催する側にとってのリスクを減らし、イベントに関わるリソースの削減も可能にします。また、録画を活用しているため、一度行った配信も簡単に再放送できます。

疑似ライブ配信のデメリットと対策

疑似ライブ配信には多くのメリットがある一方で、ライブ配信のような臨場感やリアルタイムでの質疑応答の柔軟性には限界があります。このデメリットを補うためには、以下の工夫が考えられます。

対策①チャットでのリアルタイムQ&Aの強化

ライブでなくとも、チャット機能でリアルタイムに質問を受け付け、その場で回答することで、参加者の疑問を解消し、エンゲージメントを高めることができます。

対策②参加者限定コンテンツの提供

疑似ライブの視聴者に限定して、特別な資料ダウンロードや関連動画の案内を行うことで、満足度を高め、次のアクションへと繋げることができます。

対策③事前の準備工数

ライブ配信と比較して、動画の事前収録や編集といった工数が発生します。しかし、一度制作すれば繰り返し配信できるため、長期的に見れば工数削減に繋がります。

疑似ライブ配信を行う目的

疑似ライブ配信を行う目的は、ウェビナーを活用したマーケティングの効率化にあります。ウェビナー動画を活用することで効率良くリードを獲得し、ターゲットとなる顧客の調査や管理にかかる時間を削減します。そして、フィールドセールスにより多くの時間をかけるのが目的です。実際にさまざまな調査から、マーケティングの質が高い企業ほど営業生産性も高くなり、結果的に売上の伸びも大きいことが分かっています。そこでリード獲得に効果の高いウェビナーの動画コンテンツを活用することにより、できるだけ安く、そして早く自社の商品やサービスの認知度を高めることを目指します。

ウェビナーツールによるマーケティングの手法

近年話題のウェビナーツールは、オンライン上で動画と音声を配信し、セミナーや展示会などを実施するシステムの総称です。ウェビナーツールを活用したオンラインセミナーでは、主催者と顧客の距離や時間的な乖離が解消できるだけでなく、コストや手間も大幅に削減できるメリットがあります。このため、ウェビナーによるマーケティング活動が急速に浸透しているのです。

ウェビナーを使った動画マーケティングは、リアルタイム配信(ライブ配信)と録画配信(オンデマンド配信)の2つの方法で動画配信が可能となっています。そして今回紹介している疑似ライブ配信は、この両方の良いところを取った手法であり、いま最も注目されているマーケティング手法の1つとなっています。

ウェビナーによる動画マーケティングのメリット

ウェビナーによる動画マーケティングには、さまざまなメリットがあります。
以下では、ウェビナーを活用したマーケティングのメリットを解説します。

メリット①見込み客に絞ったアプローチができる

ウェビナーツールでは、自社の商品やサービスに興味を持っている同じ属性の見込み顧客に対して、直接アプローチしやすいというメリットがあります。オンラインでのセミナーや展示会などの開催告知をSNSや自社のLPなどで実施し、顧客がそれに参加するためには、アカウントやメールアドレスなどの登録が必要となります。参加者が自ら情報を登録して参加するため、自社の商品やサービスへの関心が高い見込み顧客だけを絞り込んでセミナーを開催できます。また、これらの登録情報により、イベント後のフォローアップも積極的にできるため、効率的なマーケティング活動につなげることが可能です。

メリット②集客力が高く全国のユーザーが参加できる

ウェビナーでは、開催する場所と参加者との距離の問題がないため、全国各地から参加者を募ることができます。時間的な問題が無ければ、海外の顧客も問題なく集客可能です。実際に、ウェビナー1回あたりの平均集客数(自社、共催問わず)は「31~50人」が最も多く20.6%を占めており、次いで「21~30人」(15.0%)と続いています。より多くのリード獲得を狙う企業では、広告施策や共催などを活用し、集客力を向上させている傾向が見られます。

メリット③低コストで開催できる

会場を準備して対面形式で実施するリアルなセミナーとは異なり、ウェビナーで開催するオンラインセミナーは、会場の設営費はもちろんスタッフの交通費や人件費を大幅に削減可能です。またパンフレットなどの資料もPDFで送付すれば済むため、印刷や制作コストもかかりません。実際、ウェビナーにかける月間予算は「全くかけていない」が32.2%と最も多く、約3割の企業が無料ツールを活用するか、最小限のコストで運営していることが分かっています。一方で「11~20万円」(13.0%)や「31~50万円」(8.2%)といった比較的高額な予算を確保している企業も一定数存在し、規模の大きなウェビナーやマーケティング施策の一環として積極的に活用していると考えられます。

メリット④参加者の人数に制限なくアプローチできる

リアルなセミナーでは、会場の場所やサイズによって来場者の数も決まってくるため、実質的に何人でも参加できるわけではありません。しかし、ウェビナーを使うことで、参加人数の上限を設定せずに増やすことができます。

参照:2025年最新版 ウェビナーに関するアンケート調査結果

ウェビナーの疑似ライブ以外の配信方法

ウェビナーの配信方法には、疑似ライブ配信の他にもライブ配信オンデマンド配信の2つがあります。ここでは、ライブ配信とオンデマンド配信の特徴を確認しておきましょう。

ライブ配信

ライブ配信では、リアルタイムな配信となるため、チャット機能やアンケート機能を活用して、顧客とコミュニケーションを取りながら進めていきましょう。ただし、生配信となるため、開催中に回線のトラブルが無いようにチェックが必要です。ウェビナーの平均参加率は「60%」が最も多く31.9%を占め、次いで「70%」(27.3%)と、多くのウェビナーで半数以上の申込者が実際に参加していることが分かっています。ライブ視聴者の方がコンバージョン率が高い傾向にあるため、リアルタイムでのエンゲージメント向上が重要です。

オンデマンド配信

オンデマンド配信とは、事前に録画したデータを配信する方法です。録画した動画は顧客がいつでも視聴できるメリットがあります。もしライブ配信に参加できなかった人も、後日オンデマンド配信でチェックすることができるため、両方を使うことで効果的なマーケティングができるでしょう。録画ウェビナーの活用率は2024年の約60%から2025年には約70%へと上昇しており、多くの企業がその価値を認識し始めています。

参照:2025年最新版 ウェビナーに関するアンケート調査結果

ウェビナーマーケティングを成功させる方法

近年では、インターネット広告なども多く活用されていますが、広告費用をかけずに動画を配信できるプラットフォームも豊富にあります。例えばYouTubeやSNSを使うことで、動画の制作費用以外にほとんど広告費をかけることなく動画を配信できます。そこで、ウェビナーのセミナーやバーチャル展示会を動画配信プラットフォームで配信することによって、自社の商品やサービスに興味のある顧客に対して自然拡散する可能性もあります。

また自社のHPやLPにウェビナーの動画を掲載すれば、ウェビナー視聴後の訪問チャネルとして「自社のWebサイト」が最も多く40.2%を占めていることから、自社の商品やサービスに興味のある「強いリード」を獲得できるチャンスとなるでしょう。

このように、ウェビナー動画を使ったマーケティングでは、比較的安い費用でも効果的なリードの獲得やナーチャリングが可能です。

実践!疑似ライブの配信方法

ここまで疑似ライブのメリット、デメリットからウェビナー動画マーケティングに関してお伝えしてきました。それらに関しては理解したものの、では具体的にどのように設定するのか…?

ここでは実際にウェビナー配信ツール「ネクプロ」を活用した際の設定方法に関してご紹介します。
実施していただくことは非常にシンプル!

  1. 配信したい日時を設定
  2. 配信したい動画をアップロード
  3. 設定した日時に自動で配信開始

の3ステップで完結します。

なお、申込フォームを作成したい、参加者にステップメールを送りたい、開催後にアンケートをとりたい、などのオプションは【STEP1】で設定できます。

IT製品/ SaaSの国内最大級レビューサイト「ITreview」に寄せられたレビューでも、ネクプロの疑似ライブの簡単さが評価されています。

▼レビュー一覧はこちら

また、さらにこの疑似ライブをより視聴者のエンゲージメントを向上させるためにプラスαのテクニックもご紹介します。

その① チャット機能でさらにライブ感UP!

疑似ライブでもチャット機能が使えます。「動画」は自動で配信しつつ、チャットで視聴者とコミュニケーションをとり、ライブ感を出しましょう!なお、チャットは主催者による編集が可能なので、不適切なコメントなどは削除できます。

その② 疑似ライブ配信後、ライブ配信も組み合わせて開催

ネクプロでは複数の配信の組み合わせが可能です。セミナー自体は疑似ライブで配信→その後ライブ配信でQ&Aを行う、といった使い方もOK。あるいは、疑似ライブ配信中にあらかじめチャットで質問を集めておき、その後のライブ配信でどんどん回答していくスタイルも可能です。

その③ 複数の疑似ライブを同時配信→オンラインイベント開催

複数の疑似ライブを同時に開催して、中~大規模なオンラインイベントも開催できます。
下の図は複数のコンテンツを配信するオンラインイベントのうち、一部を疑似ライブに置き換えて行った例です。ライブ配信でこれと同等のことを行った場合の手間と苦労を想像してみてください!

ウェビナーとMAツールでリードを優良顧客へ導く方法

Salesforceとの連携の事例

配信方法に関してお伝えし、いざ配信開始となった際に忘れてはいけないのが「配信前、後の顧客情報の取り扱い」です。ウェビナーで獲得したリードを優良顧客へと導くためには、MAツールとの連携が不可欠です。

MAツールとウェビナーがシステム連携できないことにより、ウェビナーから手動でMAツールに顧客データを移さなければならない手間が生じます。

ネクプロは、ウェビナープラットフォーム「ネクプロ」の顧客、視聴データを、Salesforceをはじめとする主要なMA/SFA/CRMツールとシームレスに連携する機能を提供しています。ウェビナー企画・開催時に活用されている企業で使用しているMA/SFA/CRMではSalesforceが40.9%と圧倒的に多く利用されており、次いでAccount Engagement(旧Pardot)が13.3%、Hubspotが12.2%と、MAを重視する企業の導入が進んでいます。

かつては、ウェビナーからMAツールへの顧客データの手動移転が課題となっていましたが、ネクプロはMAツールとのシステム連携を可能にすることで、この手作業を解消し、ウェビナーマーケティングを自動化するサービスの提供を行っております。

MAツールのシステム間連携により、最適なタイミングで顧客に情報提供を自動で行うことが可能となり、顧客を的確にカスタマーサクセスへと導くことで、企業にも大きなメリットがもたらされます。

参照:2025年最新版 ウェビナーに関するアンケート調査結果

まとめ:疑似ライブ配信を活用してウェビナーの成果を最大化しよう

今回は疑似ライブとは何か?に始まり、ウェビナーツール/ウェビナー動画マーケティングのメリット、さらには配信方法~MAツールとの連携の重要性などをお伝えしました。

このように、疑似ライブ配信、ウェビナーマーケティングツールを使用することでできるだけリスクを減らしたウェビナー動画の配信が可能となります。またリスクが減るだけでなく、より質の高い動画の配信が可能となるため、マーケティング効果も高まるでしょう。

ネクプロの「2025年最新版 ウェビナーに関するアンケート調査結果」によると、ウェビナー経由で月1件以上の受注に繋がっている企業の傾向として、以下が挙げられています。

2025年最新版 ウェビナーに関するアンケート調査結果

2024年と2025年の比較では、月1件以上の受注を実現している企業の割合が34.3%から60.9%へと大きく増加しており、ウェビナーが「認知・リード獲得の場」から「実際の受注を生み出す営業チャネル」へと進化していることが示されています。このデータが示すように、ウェビナーは単なる情報発信の手段ではなく、商談獲得に直結する重要なマーケティング施策へと変化しています。

記事内では、ネクプロを使用した疑似ライブ配信方法をご説明しましたが、他にもライブ配信はもちろんウェビナー配信前、後のフォローアップや分析機能までウェビナー開催に必要な機能が網羅された、オールインワンのウェビナーマーケティングプラットフォームとなっております。また、ISMS適合性評価制度認証取得の高セキュリティ環境と充実した日本語サポートもご提供。

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