「ウェビナーマーケティング」という言葉を聞くようになったけど、どういう意味なのか、ウェビナーにおけるマーケティングは具体的にどのようにすればいいのか、わからないことが多いのではないでしょうか。
そもそもウェビナーは近年、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、急速に普及したもの。なのでまだ理解していない人が多くて当然です。そこで本記事ではウェビナーマーケティングとは何か、実際にどのような手順で行えばいいのかをわかりやすく解説しています。
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目次
そもそもウェビナーとは?
ウェビナーマーケティングを知る前に、そもそも「ウェビナー」とは何かを理解しておく必要があります。ウェビナーとは「Web × セミナー」から生まれた言葉です。オンラインセミナーとも言います。
ウェビナーが登場した背景
ウェビナーが登場した背景には、新型コロナウイルス感染症が大きな要素です。コロナの影響で「3密」を避けなければならないため、リモートワークや在宅ワークが当たり前になり、これまで行ってきたような対面でのセミナーができなくなりました。オンラインだけで完結するセミナーとして、ウェビナーは急速に注目を集め始めたのです。
※3密とは、感染症を避けるための「密閉・密集・密接」のこと。
ウェビナーマーケティングとは?
ウェビナーマーケティングとは、ウェビナーを活用した宣伝や営業など、ビジネスの一連した流れを指します。ウェビナーというツールを使い、マーケティングしていくことで、これまでのマーケティングとは違ったアプローチや集客が可能になります。
ウェビナーマーケティングの最終ゴールは、ターゲットユーザーに商品販売や会員登録を促進し、自社に利益を産むことです。
ウェビナーマーケティングを実際にどのような手順で行うのかを解説する前に、ウェビナーマーケティングにおける目的、メリットを確認していきましょう。
ウェビナーマーケティングの目的
ウェビナーマーケティングの目的は以下の5点です。
- 場所を問わずに集客するため
- マーケティング費用を削減するため
- 多くの参加者に発信するため
- セミナーの分析や改善を容易にするため
- 動画コンテンツを作成するため
ウェビナーマーケティングではオフラインで開催するセミナーよりも、メリットが多く存在します。
場所を問わずに集客するため
1つ目は場所を問わずに集客するためです。オンラインのセミナーであるからこそ、場所に縛られることはありません。通信環境さえあれば、どこでも誰でも配信することができます。
場所を問わないという点は参加者側にもメリットになります。わざわざ会場まで足を運ぶ必要がなく、交通費や宿泊費なども不要。金銭面だけでなく、時間的にも効率的です。
マーケティング費用を削減するため
ウェビナーが参加者にとってコストがかからないということは上記で説明しましたが、開催者側もマーケティング費用を削減できる効果があります。
オフラインであれば、当然会場までの交通費も必要ですし、会場の費用や機材も用意しなければなりません。しかしこの点においても、オンラインだけで完結するウェビナーでは不要。通信環境に加えて、少しのスペースと撮影用のデバイスさえあれば、開催できます。
マーケティングにおいてはセミナーごとに分析も必要です。例えばオフラインでセミナーに対する感想を求めるのならば、大量のアンケート用紙やペンを必要としました。しかしウェビナーでは、Web上でアンケートが完了します。つまり、分析という点においても費用削減につながります。
多くの参加者に発信するため
3つ目の目的は、多くの参加者に発信するためです。オンラインで行われるセミナーでは、開催者も参加者もデバイス1つあれば参加できるので、オフラインでは集めきれないような規模のセミナーも開催できます。
例えばコロナ期間中に「Zoom飲み」として知名度をあげたZoomでは、最大1万人の参加者を集い、ウェビナーを開催できます。仮にオフラインで1万人の規模のセミナーを開催しようと思えば、かなりの労力と時間、お金を要しますよね。
分析や改善を容易にするため
アンケートの例で前述しましたが、ウェビナーにおけるマーケティングではセミナーに対する分析や改善というのも容易になります。容易になるだけではなく、細かく分析可能です。
多くのウェビナーツールでは録画機能やアンケート機能、参加者とのコミュニケーションに活用できるチャット機能などの分析機能が付いています。特に分析に特化したウェビナーツールでは、申込・受付の管理システムや、見込み顧客の管理機能まで付いているものもあります。
動画コンテンツを作成するため
ウェビナーでマーケティングを行うことの最後の目的は動画コンテンツを作成するためです。オンラインで発信したセミナーは、ほぼそのまま動画コンテンツとして活用できます。つまりウェビナーマーケティングは、ウェビナーで情報を発信しつつ、コンテンツも作成できるという一石二鳥のマーケティング手法なのです。
配信方式は主に、ライブ配信とオンデマンド配信(録画配信)があり、どちらで配信してもコンテンツ化が可能になります。
ウェビナーマーケティングの手順
ここまででウェビナーマーケティングとは何か、目的やメリットを把握できました。では実際にウェビナーマーケティングはどのような手順で行っていくのか、解説していきます。
ウェビナーマーケティングは、大きく分けて3ステップで完了します。
- 準備編
- 実践編
- アフターフォロー編
準備編
まずはじめに、ウェビナーを開催する前の準備編では以下のことを行います。
- 配信内容の決定
- コンテンツ作成
- 集客の実施
- プレゼン練習
- 音声などの機材チェック
配信内容の決定
配信内容を決める際は、誰になんの目的で配信するのかを決めておく必要があります。つまり、ターゲティングとウェビナーを開催する目的設定です。ゴール設定ができていなければ、ウェビナーを実施しても大した効果は得られません。
自社の商品を販売したい、キャンペーンの告知をしたい、自社のブランディングを向上させたいなど、ウェビナー1つひとつとっても、目的が異なります。それに合わせてターゲットも変わってきます。
コンテンツ作成
配信内容が決まれば、次に実際に配信するコンテンツを作成しましょう。スライド方式であれば、資料作成は必須です。登壇者が話すだけだとしても、ウェビナー本番、スムーズに進行できるように台本などを作成しておきましょう。
ウェビナーがスムーズに進行しなければ、参加者の離脱率が向上してしまい、大きな機会損失となってしまいます。コンテンツにおいては文字の資料だけでなく、さまざまなものが存在するので、実施するウェビナーに合わせて作ることが重要です。
集客の実施
マーケティングにおいて、集客は必須です。これはウェビナーマーケティングでも同様。いくら良質なコンテンツを作成し、中身の濃い配信内容だったとしても、参加者がいなければ、ただの自己満足に終わってしまいます。
ウェビナーはオンラインセミナーであるため、集客においてもWeb上で行うことが多いです。集客ツールはSNSやメルマガ、公式ホームページなどさまざまです。
SNSの年齢層で言えば、若いもの順にInstagram、Twitter、Facebookという順になります。SNSに限らず、ターケティングした人物像に合わせた集客方法で集客していきましょう。
プレゼンの練習
4つ目の準備はプレゼンの準備です。こちらもウェビナーをスムーズに進行するために、本番の流れやプレゼン手順を確認します。プレゼンターが話し慣れていない場合は、特に練習が必要です。口調や聞き取りやすさも参加者の印象に大きく影響します。
オススメの練習方法はラジオを聞きつつ、話し方を真似すること。ラジオパーソナリティはトークだけで人を惹きつけるプロだからです。
音声などの機材チェック
本番直前に行う準備として重要なのは、音声などの機材チェックです。「いざ本番!」というときに、音声が入らない、映像が映らないなどのトラブルがあってしまっては、全てが台無しになってしまいます。
機材チェックは事前に必ず行うようにしましょう。
実践編
準備が整ったら、ウェビナー本番開始です。ウェビナーで使用するデバイスでは不要なアプリケーションは全て閉じておき、通知などもオフにしておきましょう。些細なトラブルでも参加者は敏感に気づくものです。
ウェビナーを行う目的を達成すべく、プレゼンしていきましょう。プレゼン終了間際には、アンケートの実施を推奨します。今後のウェビナー分析や改善に大きく役立つためです。
アフターフォロー編
ウェビナーマーケティングとして最後のステップは、アフターフォローです。ウェビナーにおいて、開催して終了ではもったいないです。オフラインでのセミナーと異なり、アフターフォローも容易であるため、必ず行いたいポイントです。
具体的には以下の通りです。
- アンケート結果の回収
- 参加者へお礼メッセージの送信
- 視聴率や離脱率の分析
上記のアフターフォローをしておくことで、開催した企業の印象も良くなり、さらには次回以降のウェビナー品質も向上します。
正しいやり方でウェビナーマーケティングを成功させよう!
正しいやり方でウェビナーマーケティングを成功させましょう。まずは、自社がウェビナーを開催する目的を決め、ターゲティングすることから始めます。具体的な手順の中では、「実践編」よりも「準備編」や「アフターフォロー編」の方が重要です。
オンラインで完結するセミナーであるが故に、分析するものを数値化して、具体的に改善点を発見できます。つまり、ほぼ全てデータとして見える化できるのです。しかし、その分析機能の種類や質の高さは、ウェビナーツールによって異なります。
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