アドビ株式会社 様
本社:東京都品川区|代表取締役:神谷知信|設立年:1992年|従業員数:550名
世界有数の老舗IT企業Adobe. Inc(本社・米シリコンバレー)の日本法人。
デザインツールの「クリエイティブ」、顧客管理の「エクスペリエンス」、PDFや電子サインによる「ドキュメント」の3つのクラウドサービスにより、あらゆる分野でのデジタル変革を牽引する。
- 「売って終わり」からサブスクリプションへ
教育プログラムの充実に軸足 - 「ことはじめオンライン講座」細部まで見せたい
画質向上、操作手順をわかりやすく - Adobe IDと連携、視聴履歴を可視化
体験から有償会員へ導くコンテンツ
「ことはじめオンライン講座」受講者9割が「満足」
受講申し込みから事後アンケートまでネクプロで完結
写真家やデザイナーといったプロ向け製品「Adobe Photoshop」「Adobe Illustrator」などで圧倒的シェアを誇るアドビ様。
「Creativity For All」を掲げて販売方式を売り切りからサブスクリプションに転換、顧客のすそ野を広げた。このため新たな会員層である初心者をサポートしたいと、無料で学べる「ことはじめオンライン講座」を2017年から運営している。当初は海外発の配信サービスを使っていたが、画質やサポート体制などに課題を感じていた。代替手段の検討中に社内の別部署から「とてもいい配信プラットフォームがある」と聞いたネクプロを2020年、導入した。
画質の改善はもちろん、受講申し込みから事後アンケートまで、ワンストップで済むネクプロの優位性を実感している。受講者は現在、1講座につき500人ほどで、その90%近くから「満足」「とても満足」との評価を得ている。
どんな課題がありましたか?
一方通行での配信の課題
難しい初心者フォロー
サブスクリプション型への移行により、プロ以外の顧客が増えた。
フォローのためにはインタラクティブで丁寧な解説が必要だが、YouTubeでは伝えきれなかった。
無料体験から有償へ
カギ握る講座配信
受講者が「試してみたけれど使いこなせなかった」と感じれば、継続していただけない。
よりよい教育プログラムの配信でエンゲージメントを高め、有償会員への移行につなげたかった。
海外発プラットフォーム
再生品質がいま一つ
コンテンツの質が高くても、画質が低ければ伝わらない。「この機能を使うと写真やデザインがこんなに変わる」と見せたいのに、ネクプロ導入前の配信サービスでは難しかった。
ネクプロの導入で実感している価値
高画質、チャット機能で受講者満足度向上
配信側の操作性、インターフェースが直感的で分かりやすく、使い勝手が優れている。事前に撮った動画を流しながら、チャットはリアルタイムで対応できる「疑似ライブ」配信が可能になったことで、失敗のリスクが減り、講座のクオリティコントロールがしやすくなった。
一方、受講者からは、画質が優れているため、操作手順が見やすくなったという声や、匿名によるチャット機能で「質問しやすい」という声も。ユーザー同士の意見交換もしやすく、双方向のコミュニケーションが講座の受講者満足度を引き上げている。
ユーザー行動分析、エンゲージメントが可視化
Adobe IDと紐づくことによって、ユーザーの行動が分析できるようになった。アドビ製品の利用頻度の指標であるMAU(月間アクティブユーザー)が上昇し、視聴前と視聴後では「やってみよう」という気持ちになっているユーザーが確実に増えていると感じられる。
「ウェビナーを視聴してみて、トライアルを利用した、購入に進んだ」という受講者も多い。
「つながらない」問い合わせ激減
ネットワークが強く、配信が常時安定しているため、ネクプロを利用する以前は「つながらない」などシステムに関する問い合わせがコールセンターに多数届いていたが、それが激減した。
講座の告知、募集から事後アンケート、その後の参加者へのフォローなどもネクプロひとつでできるようになり、担当者の業務のスピードアップ、効率化につながった。
なぜ「ネクプロ」に?
ウェビナーの選定ポイント
ネクプロに決めた理由
アプリの操作がくっきり分かる画質か
高画質なので細部まで確認OK
Adobe IDと連携できるか
連携を実現。
マーケティングに有効活用
迅速なサポートが受けられるか
チャットでのサポートに安心感
お客様インタビュー
ルブラン・知留間 理恵 様
アドビ株式会社
マーケティング本部
ライフサイクルマーケティング部
シニアライフサイクル
マーケティングマネージャー
90分講座が断然、好反応
疑似ライブでプレッシャー減
アドビの商品は知識がないと使えないことが多く、使い始めるまでのハードルが高いと思われています。そのハードルを下げ、継続的に、繰り返し使っていただくのが私の仕事。お客さまが機能を理解し、表現したいアイデアやイメージを形にするお手伝いができればと思っています。
とはいえ「ことはじめオンライン講座」の参加者は初心者ばかりではありません。「機能をきちんと学びたい」と1年以上、会員になっている方も多いのです。たとえばデザイナーではないけれど、会社でクリエイティブ事業に携わっている、マーケティングの方などです。自分でゼロからつくらないけれど、クリエイターから提案されたものをちょっとリタッチする、といった使い方です。
みなさんポジティブで、本当に学びたくて参加してくださっています。講座は「Photoshop」「Illustrator」など4種類、8分から90分まであります。「長いと飽きられるかな」と心配したのですが、90分講座のほうが断然、反応がよかったです。意外でした。30分ぐらいでチャチャッと終わった方がいいのかな、と思っていたのですが(笑)。
ネクプロ導入前に使っていたサービスは画質が劣っていたので、高画質でインタラクティブなサービスを探していました。ネクプロの特徴である「疑似ライブ」も、講師のプレッシャーが減らせ、双方向コミュニケーションに力を入れることができて大きなメリットと感じています。
業務効率化で「本質」に注力
参加率70%が目標
もしネクプロを利用していなかったら、作業の工程が確実に増えていたでしょうね。いちばん大切な「お客様との接点をどういうふうに持つか」といった、本質的な取り組みに注力できていなかったかもしれません。ネクプロは、業務を効率的に進めることに特化しているのが強みです。
課題は参加率です。ウェビナーは申し込みもキャンセルも簡単です。「ことはじめオンライン講座」も申し込みは増えているのに、実際に参加する人は40~50%です。これを70%ぐらいにしたい。告知には力を入れていますが、申し込みから期間が空いてしまうので。「申し込み完了」の連絡と同時に、カレンダーに登録できるといいですね。
SNSなどに比べ、ウェビナーは学びたい人が訪れるので顧客エンゲージメントが最も高いと感じています。アドビの理念は「Creativity For All」。すべての人につくる力を発揮できるよう願い、サービスを提供しています。そんなアドビのビジネスの広がりを後押ししてくれるのがネクプロです。
ネクプロ活用法
Creative Cloudメンバー向け
ことはじめオンライン講座
「ことはじめオンライン講座」とは、主に有償メンバーが視聴できる無料の学習プログラム。8分、30分、60分、90分の講座がある。デザインアプリの基礎から応用まで、講座で使用する作例はデータが用意されているので、ダウンロードすれば講師の解説を見聞きしながら受講者自らが実習できる。
アドビ製品といえば「プロ向け」「難しそう」と思う人もまだ多い。「ことはじめオンライン講座」では初心者や入門者でも制作の幅が広がると、キャリアアップや日常がよりクリエイティブになるメリットを伝えるのが狙い。初心者の困りごとに寄り添うため、制作プロセスを見せるだけの一方的な配信でなく、双方向性の高いウェビナー方式「ネクプロ」を採用した。ライブ講座に参加すると、コメント欄からリアルタイムで質問できる。
内容は無料とは思えない充実ぶりだ。4種類の講座はいずれも豪華な講師陣で、スキルレベル(3段階)や目的(ビジネス・趣味)、季節の行事にも対応する。近ごろは写真現像アプリ「Adobe Lightroomがアツい」のだとか。
受講者からは「講座内容自体も勉強になりましたが、ほかの受講者さんからの質問に対する回答も参考になりました」「知らなかった機能や気付かなかった機能を知ることができ、とても役に立ちました」などの好意的な声が寄せられている。